はじめに
ReWire は、同一のコンピューターに存在する2つのアプリケーションの間で、オーディオのストリーミングが行なえる、特殊なプロトコルです。
Propellerhead Software社とSteinberg社が共同で開発した、この ReWire プロトコルには、以下のような機能と性能があります。
シンセサイザーアプリケーションから、ミキサーアプリケーションに、全周波数帯域幅で、最大 48 のオーディオチャンネルをリアルタイムにストリーミングできます。
ミキサーアプリケーションは、ここではもちろん Cubase を指します。シンセサイザーアプリケーションは、たとえば Propellerhead 社の Reason などがあります。
2 つのアプリケーションのオーディオ間で、サンプル単位の精度が高い同期を自動的に行ないます。
1 枚のオーディオデバイスを2つのアプリケーションで共有し、そのオーディオデバイスから複数のオーディオ出力ができます。
2 つのアプリケーションの間でトランスポートコントロールがリンクすることによって、何らかのトランスポート機能を持つシンセサイザーアプリケーションから Cubase を再生または巻き戻ししたり、またその逆を行なえます。
個々のチャンネルの自動オーディオミキシング機能があります (ただしオプション)。
たとえば Reason の場合、個々のチャンネルを、別々のデバイスに割り当てることができます。
さらに、ReWire では、Cubase の MIDI トラックから他のアプリケーションに、フルに MIDI コントロール可能です。
ReWire 互換の各デバイスに対し、Cubase で多くの MIDI 出力を持ち、また割り当てられます。Reason の場合、Cubase をメインのMIDI シーケンサーとして使用することによって、Cubase における個々のMIDI トラックを、Reason の個々のデバイスにルーティングできます。
システムにかかる全体的な負荷は、両方のプログラムを通常の形で同時に起動した場合に比べ、大幅に軽減されます。