VST AmbiDecoder を使用してヘッドマウントディスプレイの角度に影響しない音声信号をモニタリング
バックグラウンドミュージックトラックなどの一部のオーディオは、ヘッドマウントディスプレイの動きの影響を受けないようにしたい場合があります。VST AmbiDecoder を使用すると、サイドチェーン経由でヘッドトラッキングデータがバイパスされた音声信号をモニタリングできます。
前提
「オーディオコネクション (Audio Connections)」ウィンドウで、Ambisonics 出力バスをメインミックスに設定し、Control Room をオンにしておきます。
手順
- プロジェクトでステレオまたはマルチチャンネルのグループトラックを作成し、バックグラウンドミュージックのトラックをこのグループにルーティングします。
- このグループトラック出力を VST AmbiDecoder のサイドチェーン入力にルーティングします。
- VST AmbiDecoder パネル上で右クリックして、「Side-Chain を有効化 (Activate Side-Chain)」を選択します。
- 「Head-Locked Signal」を適切なゲインに設定します。
結果
デコードされた Ambisonics オーディオおよび音楽トラックを Control Room 経由で試聴できます。この音楽トラックは、Cubase が VR コントローラーから受信するヘッドトラッキングデータの影響を受けません。
補足
Ambisonics オーディオをスピーカーで試聴する場合、ヘッドトラッキングデータが固定された音声信号は Control Room のボリュームコントロールより下流に追加されます。「Control Room レベル (Control Room Level)」と「Head-Locked Signal」を調節して、Ambisonics ミックスとヘッドトラッキングデータが固定された音声信号の適切なバランスを維持します。