MixConvert V6
MixConvert V6 は、1 つのマルチチャンネルオーディオソースを別のマルチチャンネルの形式に変換するプラグインです。このプラグインは、マルチチャンネルのサラウンドミックスをチャンネル数の少ない形式にダウンミックスするためにもっとも頻繁に使用されます。たとえば、5.1 のサラウンドミックスをステレオミックスにする場合などです。
MixConvert V6 は、その他のプラグインと同様に MixConsole 内で Insert エフェクトとして使用できるだけでなく、特別な機能も持っています。
Cubase は、チャンネル (オーディオトラック、グループチャンネルなど) が、オーディオチャンネル数の少ない出力先にルーティングされたとき、VST MultiPanner のかわりに MixConvert V6 を自動的に Insert します。MixConvert V6 は、出力先とソースでチャンネル構成が異なるときも、AUX Send パンナーの場所に Insert されます。
この動作には例外が 1 つあります。ステレオチャンネルがチャンネルルーティングまたは Cue Sends ルーティングを介してモノラル出力にルーティングされると、標準のステレオパンナーが Insert されます。ただし、このステレオパンナーは、左右のチャンネルのバランスを制御してモノラル出力に混ぜ合わせます。センター位置では両方のチャンネルが同じ量だけ混ざります。パンを一番左に設定すると、左のチャンネルだけが聞こえ、一番右に設定すると右のチャンネルだけが聞こえます。
以下の表は、特定の構成でどのプラグインを使用するかをまとめたものです。
ルーティング先 |
サラウンドパンオプション |
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モノラル |
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ステレオ |
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サラウンド |
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ルーティング先 |
サラウンドパンオプション |
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モノラル |
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ステレオ |
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サラウンド |
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ルーティング先 |
サラウンドパンオプション |
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モノラル |
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ステレオ |
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サラウンド |
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チャンネル幅が広いサラウンド |
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チャンネル幅が狭いサラウンド |
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MixConsole、「チャンネル設定 (Channel Settings)」ウィンドウ、インスペクターの小型パンナービューのコンテキストメニューでは、サラウンドパンオプションを選択できます。