ギターテクニックの表示位置の変更
ビブラートバーのディップ、ビブラートバーのスクープ、タッピング、ハンマーオン、プルオフの指示記号は、楽譜でのそれぞれの位置または音符を変更することなく、個別に表示上の位置を変更できます。 この操作は現在のレイアウトとフレームチェーンのみに対して、もしくはすべてのレイアウトとフレームチェーンに対して行なえます。
この手順はギターベンド、ベンディング/プリダイブ、ポストベンド、ダイブとリターン、ダイブ、またはビブラートバーラインには適用されません。Dorico Pro では、ビブラートバーラインは演奏技法ですが、ダイブはジャズアーティキュレーションです。
前提
-
浄書ツールボックスで「グラフィックの編集 (Graphic Editing)」を選択しておきます。
-
ローカルのプロパティ変更に関して、適切なプロパティ範囲を選択しておきます。
手順
- 浄書モードで、移動するギターテクニックを選択します。
-
以下のいずれかの操作を行なって、選択したギターテクニックを移動します。
-
[Alt/Opt]+[→] を押して右へ移動します。
-
[Alt/Opt]+[←] を押して左へ移動します。
-
[Alt/Opt]+[↑] を押して上へ移動します。
-
[Alt/Opt]+[↓] を押して下へ移動します。
補足-
アイテムの移動幅を大きくしたい場合は、[Ctrl]/[command] を押しながらキーボードショートカットを押します (例: [Ctrl]/[command]+[Alt/Opt]+[←])。
-
タッピング、ハンマーオン、プルオフの指示記号は、キーボードを使用しての移動はできません。
-
-
アイテムをクリックして任意の方向にドラッグします。
補足ビブラートバーのスクープは、マウスを使用しての移動はできません。
-
結果
選択したギターテクニックの表示上の位置が対応する楽譜での位置または音符に影響することなく変更されます。 プロパティ範囲を「ローカル (Locally)」に設定している場合、この変更は現在のレイアウトおよびフレームチェーンのみに影響します。
ギターテクニックを移動すると、移動した種類に応じて、プロパティパネルの以下のプロパティが自動的にオンになります。
-
「一般 (Common)」グループの「オフセット (Offset)」は、ビブラートバーディップを移動させます。「X」は水平位置を移動させ、「Y」は垂直位置を移動させます。
-
「ギターテクニック (Guitar Techniques)」グループの「オフセット (Offset)」は、タッピング、ハンマーオン、プルオフの指示記号を移動させます。「X」は水平位置を移動させ、「Y」は垂直位置を移動させます。
これらのプロパティを使用し、数値フィールドの数値を変更することでもギターテクニックを移動できます。
プロパティをオフにすると、選択したギターテクニックがデフォルトの位置にリセットされます。