数字付き低音の入力
数字付き低音は、数字付き低音のポップオーバーを使用して入力できます。すべてのインストゥルメントに入力することも、個別のインストゥルメントに入力することもできます。音符の入力中に数字付き低音のポップオーバーを開くこともできますが、数字を入力すると音符の入力が終了します。
前提
適切な数字付き低音の設定を選択しておきます。
手順
- 記譜モードで、数字付き低音の入力を開始する位置の譜表上のアイテムを選択します。
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[Shift]+[G] を押して、数字付き低音のポップオーバーを開きます。
補足
選択した位置よりも前にローカルな数字付き低音がある譜表上のアイテムを選択した場合、数字付き低音のポップオーバーを開くと、ローカルな数字の入力モードに自動的に設定されます。
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必要に応じて、以下のいずれかの操作を行なって入力する数字のタイプを変更します。
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ローカルな数字を入力するには、[Alt/Opt]+[L] を押します。
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グローバルな数字を入力するには、[Alt/Opt]+[G] を押します。
ポップオーバーのアイコンが更新され、現在のタイプが表示されます。
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使用する数字を数字付き低音のポップオーバーに入力します。
たとえば全音符の間持続し、2 分音符が経過してから 3 度に解決する 4-3 のサスペンションには、「4->3d=4r=2」と入力します。
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必要に応じて、以下のいずれかの操作を行なって、数字付き低音のポップオーバーを進めます。
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[Space] を押して、現在の拍子記号に応じてポップオーバーを次の拍に進めます。
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[→]/[←] を押して、ポップオーバーを次/前のリズムグリッド位置に移動します。
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[Tab]/[Shift]+[Tab] を押して、ポップオーバーを次/前の小節の最初に移動します。
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- ポップオーバーがグローバルに設定されているときに個別にローカルな数字を入力する場合、または逆の場合には、[Alt/Opt]+[Return] を押して数字の入力を確定します。
- [Return] を押してポップオーバーを閉じます。
結果
指定した数字付き低音が入力されます。現在のレイアウトで数字付き低音を表示しない設定になっているインストゥルメントに属するアイテムを選択した場合、数字付き低音を表示するように自動的にプレーヤーが更新されます。数字を休符の位置に入力した場合など、Dorico Pro が数字の位置のベース音を特定できない場合、数字はガイドとして表示されます。
Dorico Pro は、入力した数字が暗示する音程を、その位置にある最低音との関係から割り出して保存します。このように数字が暗示する和声を意味的に理解することにより、Dorico Pro は異なる譜表上でも、音符の音程の移調や変更が行なわれた場合に、数字を調整して表示できます。
グローバルな数字はプロジェクト内のすべてのインストゥルメントに適用され、数字付き低音を表示するように設定されているすべてのプレーヤーの譜表に表示されます。ローカルな数字は選択したインストゥルメントのみに適用され、初期設定ではインストゥルメントに属する一番下の譜表を参照します。同じ位置にグローバルな数字が存在していても、ローカルな数字は常に表示されます。
ポップオーバーエントリーの最初に「入力内容にそのまま従う (Follow input literally)」を指示する文字を入力したり、数字付き低音の入力設定を「入力内容にそのまま従う (Follow input literally)」に変更したりしない限り、結果として得られる数字の外観は、 の「数字付き低音 (Figured Bass)」の設定に従います。
手順終了後の項目
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レイアウトごとに個別に、特定のプレーヤーに対する数字付き低音の表示と非表示を切り替えられます。
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複音程 (9 以上の数字) を単音程のように表示できます。