新機能
Nuendo には多くの新機能が搭載されています。最も重要な改良についての情報と、それに対応する説明へのリンクを以下に記載します。
追加された新機能: バージョン 10.3.0
ハイライト
高い評価を受けている Steinberg のグラニュラーシンセサイザー Padshop に、よりクリエイティブなツールと音のインスピレーションが追加されました。その中心である新しいスペクトラルオシレーターは、これまで聴いたことのないサウンドスケープへの扉を開き、独自のサンプルを魅力的な音の波形へと変えることができます。新しいアルペジエーターセクションでサウンドに動きを加え、エフェクトセクションを使って最後の仕上げを行ないます。新たに追加された 100 種類のプリセットからインスピレーションを得ることも、独自のサウンドをすぐに作り始めることもできます。『Padshop 2』を参照してください。
エコーにリズムを与える新しい MultiTap Delay は、ミュージシャンに必要な、インスピレーションの元となるクリエイティブなあらゆるオプションを提供します。ディレイループ 1 つにつき、最大 8 つのタップを簡単に作成して編集できます。出力全体、ディレイループのみ、さらには個々のタップに対して 1 クリックでエフェクトを追加できるほか、さまざまな特性プリセットを使用して、クリーンなデジタルディレイやクラシックなビンテージエコーユニットなどのサウンドを作成できます。このプラグインの詳細については、『プラグインリファレンス』の「MultiTap Delay」を参照してください。
新しい「選択ツールを結合 (Combine Selection Tools)」モードでは、最も頻繁に使用する 2 つのツールを 1 つの強力な機能として結合することで、編集ワークフローを高速化できます。この新しいツールモードを有効にすると、ツールを変更することなく、オブジェクトと範囲の両方に同時に選択ツールを使用できます。スピーディーな作業が必要なときには、この「選択ツールを結合 (Combine Selection Tools)」モードが強い味方となるでしょう。「「選択ツールを結合 (Combine Selection Tools)」モード」を参照してください。
「マクロ (Macros)」セクションに新たな機能が追加されました。全体像を把握しやすいよう「マクロ (Macros)」セクションのサイズを変更したり、マクロ内でキーボードショートカットを上下に移動したり、1 クリックでマクロを複製したりできます。「「マクロ (Macros)」セクション」を参照してください。
その他の新機能
改良によってスコアエディターがより強力になりました。音符の挿入時や移動時に小節と拍の位置を表示できるようになったほか、スコアに休符やリピートマーカーを配置する際に、新しく「イベント移動の制約 (Event Movement Restrictions)」を使用できるようになりました。また、マウスホイールを使用して、選択した音符をすばやく簡単に移動できるようになりました。「スコアのレイアウトと印刷」を参照してください。
「オーディオコネクション (Audio Connections)」ウィンドウで、複数の入力バスまたは出力バスを同時に削除できるようになりました。「バスを削除する」を参照してください。
「トラックを追加 (Add Track)」ダイアログでフォルダートラックを追加する際にフォルダーの名前を入力できます。「「トラックを追加 (Add Track)」ダイアログ – フォルダー」を参照してください。
プロジェクト間のデータ交換、プロジェクトテンプレートの新規作成、複数のプロジェクトへの同じミックス設定の利用などが、以前よりもさらに簡単になりました。新しいトラック読み込み機能を使用すれば、グループトラック、FX トラック、フォルダートラックなどの複数のトラックタイプを別のプロジェクトから読み込んだり、読み込むトラック属性を選択したり、読み込むトラックを同じ名前の既存のトラックと自動的に一致させたりできます。「トラックを読み込む」を参照してください。
録音していないときに限って最高の演奏ができるということはありませんか?非録音時の MIDI 入力データの記録機能が一新され、すべてのプロジェクトで最高のパフォーマンスを発揮できるようになりました。Nuendo では録音していないときでも MIDI 入力がキャプチャーされ、コードやメロディーを重なり合ったサイクルまたは一連の演奏として、わずか 1 クリックで復帰させることができます。さらに心強いのは、複数のトラックで演奏がキャプチャーされるという点です。だからもう心配はいりません。Nuendo におまかせください。「MIDI 録音の復帰」を参照してください。
迅速で効率的なワークフローのためには、プロジェクトが大きくなっても見やすい状態を維持することが肝心です。MixConsole 内のすべてのチャンネルをトラックカラーで色付けする新しいオプションを使用すれば、探しているトラックを直感的に見つけることができ、ミックスに集中できます。たとえ画面から数メートル離れて座っていても、ミックスで迷うことはありません。「チャンネルコントロールにチャンネルカラーを適用する」を参照してください。
周波数をクリーンアップして各インストゥルメント用に空間を作ることは、優れたミキシングの秘訣です。チャンネル EQ の新しいチャンネル比較モードを使用すると、アクションが必要な場所を特定できます。任意のトラックから 2 番めの信号を EQ にルーティングして、EQ ディスプレイ内でスペクトラルカーブを比較します。元のチャンネルと比較チャンネルの EQ コントロールを切り替えることで、現在の作業を中断することなくミックスを調節できます。「チャンネルを比較する」を参照してください。
「ダイレクトオフラインプロセシング (Direct Offline Processing)」ウィンドウで、オーディオ処理をデフォルト設定にリセットできるようになりました。「ダイレクトオフラインプロセシングのワークフロー」を参照してください。
VST プラグインマネージャーを使用して、システムにインストールされたプラグインに関する詳しい情報が記載された詳細なプラグインレポートを作成できるようになりました。「VST プラグインマネージャーウィンドウ」を参照してください。
新しい「Combine Adjacent Events」オプションを使用すると、隣り合うイベントをキューシートで 1 つのイベントとして表示できます。「キューシートの「書き出しオプション (Export Options)」ダイアログ」を参照してください。
新しいセーフモードを使用すると、サードパーティー製プラグインを読み込まずに Nuendo を起動できます。「「セーフモード (Safe Mode)」ダイアログ」を参照してください。
新しい環境設定である「イベントの不透明度 (Event Opacity)」を使用すると、イベントの背景の透過度をカスタマイズできます。「イベントの表示 (Event Display)」を参照してください。
使用できるすべてのスケールのレベルメーターの外観をカスタマイズできるようになりました。「メーター - 外観 (Metering – Appearance)」を参照してください。
新しい環境設定である「ルーラー上部のロケーター範囲をクリックすると、サイクルがオン (Clicking Locator Range in Upper Part of the Ruler Activates Cycle)」を使用すると、ルーラー上部のロケーター範囲をクリックしたときにサイクルモードのオン/オフを切り替える機能を無効にできます。「トランスポート」を参照してください。
新しい環境設定である「選択チャンネルのカラーを表示 (Show Color for Selected Channel)」を使用すると、選択したチャンネルに色を付けて目立たせることができます。「ユーザーインターフェース - トラックおよび MixConsole チャンネルのカラー (User Interface - Track & MixConsole Channel Colors)」を参照してください。
追加された新機能: バージョン 10.2.0
追加された新機能: バージョン 10.1.0
ハイライト
マルチチャンネルオーディオイベントを単一のモノラルファイルに分割します。「マルチチャンネルオーディオの分割」を参照してください。
ARA プラグインと Nuendo の間の拡張通信のサポート。「Nuendo のエクステンション 」を参照してください。
プロジェクトに使用されているオーディオ、ビデオ、マーカー、プラグインに関する詳細なテキスト情報を含むキューシートを作成します。「キューシート」を参照してください。
追加された新機能: バージョン 10.0.20
ハイライト
救急車のサイレンなどの音源が通り過ぎるときに生じる物理的特性を模倣します。このプラグインの詳細については、『プラグインリファレンス』の「Doppler」を参照してください。
極端なピッチシフトエフェクトとモーフィングエフェクトを備え、1 回クリックするだけでロボットボイスを作成できる汎用的なサウンドデザインプラグインです。このプラグインの詳細については、『プラグインリファレンス』の「VoiceDesigner」を参照してください。
プロジェクト内の選択したイベントに一致する Field Recorder ファイルを検索します。「Field Recorder ファイルの読み込み」を参照してください。
編集のためにビデオファイルを分析し、各カットにマーカーを挿入します。「ビデオカット検出」を参照してください。
Dolby RMU や Dolby Atmos Production Suite ソフトウェアなどで書き出した ADM ファイルを読み込んでミキシングや編集を行なえます。「ADM ファイル」を参照してください。
その他の新機能
多くの機能の改良と新しいユーザーインターフェースで最高のドラム制作ツールを強化します。『Groove Agent SE 5』を参照してください。
アナログのかすかな温もりから焼け付くような熱まで、ミックスや個々のインストゥルメントにあらゆる効果を加えます。このプラグインの詳細については、『プラグインリファレンス』の「Distroyer」を参照してください。
優れた管理性、スムーズなワークフロー、20 個の新しいインパルス応答により、REVerence の卓越した性能をプロジェクトに活かすことができます。このプラグインの詳細については、『プラグインリファレンス』の「REVerence」を参照してください。
新しいオーディオエンジンが、妥協のない究極の品質を実現します。「「VST オーディオシステム (VST Audio System)」ページ」を参照してください。
改良された「プロジェクトカラー設定 (Project Colors Setup)」ダイアログで、カラーセットの管理と置き換えを簡単に行なえます。カラーツールが再び導入されました。「カラーの操作」を参照してください。
録音を素早く重ねて一致させ、それらをリファレンストラックに簡単に同期できます。「オーディオアライメント」を参照してください。
新しい専用のツールバーセクションで、ロケーター範囲の設定と編集を素早く簡単に行なえます。「ロケーター範囲を設定する」を参照してください。
プロジェクトのさまざまなミックスや設定を即座に呼び出して、ミックスをすばやく比較したりミックスノートを追加したりできます。「MixConsole スナップショット」を参照してください。
レイテンシーが発生している場所と程度を正確に把握できます。 「チャンネルレイテンシーオーバービュー (Channel Latency Overview)」を参照してください。
チャンネルストリップの見なおしを行ない、メーターと機能を強化しました。「チャンネル設定 – チャンネルストリップ」を参照してください。
サイドチェーンをすばやく簡単に設定して、ミックスのスペースや独特なエフェクトを作成します。「サイドチェーン入力」を参照してください。
MixConsole から「ダイレクトオフラインプロセシング (Direct Offline Processing)」ウィンドウに Insert プラグインをドラッグします。「ダイレクトオフラインプロセシングのワークフロー」を参照してください。
最大ピークレベル (dBFS) でノーマライズするかわりに、ノーマライズ機能を使用して、ラウドネス単位 (dB) でのノーマライズを選択できるようになりました (「EBU R 128」)。「ノーマライズ」を参照してください。
新しい「インテンシティ (Intensity)」フィルターを使用すると、ヒットポイントをインテンシティでフィルタリングできます。「ヒットポイントセクションのヒットポイントフィルター」を参照してください。
ドラッグアンドドロップ機能と強化されたディスプレイにより、プラグインワークフローが大幅に改善されました。「VST エフェクトページ」を参照してください。
「Front Focus」設定とヘッドフォンまたはスピーカーでのステレオ再生により、Ambisonics ミックスのモニタリングを強化しました。「VST AmbiDecoder パネル」を参照してください。
MPE コントローラーを簡単かつ便利に設定できます。「MPE に対応する MIDI 入力デバイス」を参照してください。
新しいデフォルトのキーボードショートカットで波形を垂直方向にズームイン/ズームアウトします。「「ズーム (Zoom)」カテゴリー」を参照してください。