タイムコード (ポジションリファレンス)
どんなデバイスでも、ほとんどの場合、ポジションはタイムコードで表わされます。タイムコードは、各デバイスに対して、ひとつのロケーション情報を時間/分/秒/フレーム (hours/minutes/seconds/frames) という単位で伝えます。フレームは映画またはビデオのフレームに相当します。
タイムコード信号の送受信には、以下のような方法があります。
LTC (Longitudinal Timecode): テープに録音できるアナログ信号です。基本的に、ポジション情報を伝えるために使用します。ほかにクロックソースがない場合は、「最後の手段」として速度や位相の情報のリファレンス (基準) として利用できます。
VITC (Vertical Interval Timecode): コンポジットのビデオ信号に含まれるタイムコードです。ビデオテープ上のフレームひとつひとつに対して情報が固定的に記録されます。
MTC (MIDI Timecode): 基本的に LTC と同じですが、MIDI 経由で送受信されるデジタル信号であることが異なります。
Sony P2 (9-Pin、RS-422) マシンコントロール: この通信プロトコルにもタイムコードの仕様が備わっています。これは主にロケート操作 (早送りや巻き戻しなど) に使用します。速度や位相の基準とするには精度が不十分なので、ほかのクロックソースがない場合に選択します。
補足
Steinberg SyncStationでは、9-Pin タイムコードを使って非常に正確な操作が行なえます。