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新機能
以下のリストには、WaveLab Cast に関する最も重要な改良についての情報と、それに対応する説明へのリンクが含まれます。
WaveLab Cast へようこそ!Podcast を録音、編集、公開する場合や、Facebook、YouTube、Vimeo、その他のソーシャルメディア用のビデオコンテンツを作成する場合、少人数グループの礼拝やインタビューなどを録音する場合のいずれでも、WaveLab Cast は最高のオーディオを生み出すための最適な選択肢です。
OS 共通のマニュアル
このマニュアルには、Windows と macOS の両方のオペレーティングシステム用の内容が記載されています。
ヘルプシステム
ヘルプシステムにアクセスするには、いくつかの方法があります。マニュアルはインターネット上で公開されており、そのほとんどは steinberg.help から PDF 形式でダウンロードできます。
表記規則
本書では、目的に応じて、構造上の要素やマークアップの要素を使用して情報を説明しています。
キーボードショートカット
初期設定のキーボードショートカットの多くは修飾キーを使用しますが、修飾キーの一部はオペレーティングシステムによって異なります。
作業を始める前に、設定を行なう必要があります。
機器の接続
システム設定は、作成するプロジェクトの種類、使用する外部機器、使用しているコンピューターハードウェアなど、さまざまな要因によって変わってきます。
サウンドカードとバックグラウンド再生
WaveLab Cast で再生や録音をアクティブにしていると、他のアプリケーションはサウンドカードを使用できません。同様に、別のアプリケーションがサウンドカードを使用している場合、WaveLab Cast は再生を行なえません。
レイテンシー
レイテンシーとは、プログラムからオーディオが出力されてから実際に聴こえるまでの時間の遅れを表わします。Steinberg Nuendo または Cubase などのリアルタイム DAW アプリケーションではレイテンシーが非常に低いことが必須ですが、WaveLab Cast ではそこまで低いレイテンシーは必要ではありません。
ASIO-Guard
ASIO-Guard を使用すると、すべてのチャンネルと VST プラグインをあらかじめ処理できます。これにより、音飛びを抑えてより多くのトラックやプラグインを処理できるようになります。
オーディオ接続の定義
WaveLab Cast でオーディオを再生および録音できるようにするには、WaveLab Cast 内部の入力チャンネルと出力チャンネルのサウンドカードへの接続方法と、オーディオの再生と録音に使用するデバイスを指定する必要があります。
この章では、WaveLab Cast で作業を行なうときの一般的な概念について説明します。これらの手順に慣れることで、プログラムでの作業がより効率的になります。
全般的な編集ルール
Steinberg 社のすべての製品で、共通の編集操作を使用できます。
「起動 (Startup)」ダイアログ
WaveLab Cast を起動すると、どのファイルを開くかを選択できる「起動 (Startup)」ダイアログが表示されます。
基本的なウィンドウの動作
WaveLab Cast は、Windows/macOS インターフェースの基本ガイドラインに従っているため、Windows/macOS の標準的な手順を利用できます。
オーディオデータの選択
WaveLab Cast で実行するほぼすべての編集および処理は、選択したオーディオに対して行ないます。オーディオはさまざまな方法で選択できます。
スライダー
WaveLab Cast のさまざまな場所で、スライダーコントロールを使用してパラメーターを変更できます。スライダーの値はさまざまな方法で変更できます。
表の項目名の変更
マーカーウィンドウおよびクリップウィンドウの表内の項目名を変更できます。
ピークファイル
ピークファイル (拡張子「.gpk」) は、WaveLab Cast で初めてオーディオファイルを開いたり、オーディオファイルの変更を行なうたびに、WaveLab Cast によって自動的に作成されます。ピークファイルには波形に関する情報が含まれており、これによって波形ウィンドウまたはモンタージュウィンドウ内で波形がどのように描かれるかが決まります。
処理精度
WaveLab Cast ではさまざまな形式のオーディオサンプルを読み込むことができますが、オーディオサンプルは 64-bit float のサンプルとして内部処理されます。
EBU ラウドネス標準 R-128
EBU のラウドネス推奨規格である R-128 では、ラウドネス、ダイナミクス、およびピーク値を計測する明確な方式が確立されており、計測時の基準値も定められています。これらの基準値は放送業界向けに定められていますが、その計測方式はオーディオおよびラウドネスのコントロールを扱うあらゆる用途において役立ちます。
メッセージの設定の初期化
WaveLab Cast では、一部のダイアログや警告メッセージを今後表示しないように設定できます。これらのダイアログやメッセージを再度表示されるようにする場合は、メッセージの設定を初期化する必要があります。
ワークスペースウィンドウは、特定のファイルタイプの編集および再生環境を提供します。各環境では、各ファイルタイプの特定の目的に応じた機能を使用できます。
オーディオエディター
オーディオエディターには、サンプル精度のオーディオ編集を行なうためのツールと機能が用意されています。
オーディオモンタージュ
RSS フェードエディター
RSS フィードエディターでは、RSS フィードを構成したり、定義したり、インターネットに公開したりできます。
「ファイル (File)」タブ
「ファイル (File)」タブは WaveLab Cast のコントロールセンターです。ここでは、ファイルを保存する、開く、レンダリングする、読み込む、書き出すなどの操作を行なえます。また、ファイルに関する詳細な情報が表示され、WaveLab Cast の環境設定を行なえます。
「情報 (Info)」タブ
「情報 (Info)」タブにはアクティブなファイルに関する情報が表示され、オーディオファイルおよびオーディオモンタージュのオーディオ属性を編集できます。
ツールウィンドウ
WaveLab Cast 全体を通じて、さまざまなツールウィンドウを使用して、アクティブなファイルを表示、解析、および編集できます。
スライドアウトウィンドウ
スライドアウトウィンドウは、ワークスペースウィンドウのフレームに隠れています。ウィンドウ名にマウスポインターを合わせると、ウィンドウがスライドアウトします。どこか別の場所をクリックすると、ウィンドウはまた非表示になります。
ツールウィンドウとメーターウィンドウのドッキング/切り離し
ツールウィンドウとメーターウィンドウは、ドッキングウィンドウ、フローティングウィンドウ、またはスライドアウトウィンドウとして使用できます。これらのウィンドウは、ドラッグで自由に移動してさまざまな場所にドッキングできます。
コマンドバー
ファイルウィンドウのコマンドバーでは、ファイルを作成する、開く、保存する、および変更を元に戻す/やり直すなどの操作を行なえます。また、テキストフィールドを使用して、開いているファイルをすばやく見つけてアクセスしたり、キーワードを適用したりできます。
ステータスバー
オーディオエディターおよびオーディオモンタージュウィンドウの一番下に表示されるステータスバーには、ルーラーで指定した単位で、アクティブなウィンドウに関する情報が表示されます。
コンテキストメニュー
WaveLab Cast 全体で、さまざまなコンテキストメニューを使用できます。コンテキストメニューでは、アクティブなウィンドウに固有のコマンドやオプションがグループ化されています。
タイムルーラーとレベルルーラー
オーディオエディターの波形ウィンドウでは、タイムルーラーとレベルルーラーを表示できます。オーディオモンタージュウィンドウのモンタージュウィンドウでは、タイムルーラーを表示できます。
タブの管理
タブは、WaveLab Cast におけるファイルのコンテナです。複数のタブを開けますが、一度にアクティブにできるのは 1 つだけです。「タブ」コンテキストメニューでは、タブ関連のオプションが用意されています。
フルスクリーンモードの有効化
WaveLab Cast をフルスクリーンで使用できます。
デフォルトのワークスペースのレイアウトにリセット
WaveLab Cast では、さまざまな方法でファイルを操作できます。たとえば、WaveLab Cast 内でファイル名を変更したり、さまざまな方法でファイルを保存したりできます。
ファイルを開く
ファイルは 1 つ開くことも、同時に複数開くこともできます。
ファイルを閉じる
ファイルタブを閉じてファイルを閉じることができます。単一のファイル、複数のファイル、または選択したファイル以外のすべてのファイルを閉じることができます。
ファイルの保存
同じファイル名と場所にファイルを保存するか、新しく名前、場所、ファイル形式を指定してファイルを保存できます。
ファイルの削除
WaveLab Cast 内から、アクティブなファイルを削除できます。
ファイル名の変更
ファイル名を変更し、すべての参照情報を自動的に更新できます。たとえば、「India」というオーディオファイルの名前を「Sitar」に変更する場合、ファイル「India」を参照している、開いているすべてのファイルが、ファイル「Sitar」を参照するように更新されます。
ファイルブラウザー
「ファイルブラウザー (File Browser)」ウィンドウでは、WaveLab Cast 内からファイルを参照できます。「Auto-Play Mode (自動再生モード)」は、サウンドファイルを再生するプロセスを短縮化するのに役に立ちます。
ファイルの切り替え
複数のファイルを開いて、各ファイルを切り替えられます。
最近使用したファイル
WaveLab Cast で最近使用したすべてのファイルは、リストに保存されています。このリストを使用すると、最近のプロジェクトをすばやく利用できます。
一時ファイル
WaveLab Cast はオーディオファイル処理の中間結果を保存する目的で一時ファイルを作成します。このファイルは元に戻す/やり直すコマンドを利用する際にも使用されます。
お気に入りファイル
定期的に使用するファイルをお気に入りファイルリストに追加できます。
取り消しと再実行
ファイルをセーブした後でも、操作の取り消しと再実行を必要なだけ行なえます。取り消し/再実行ができる操作の数は、ハードディスクの空き容量に依存します。
値の編集
プログラムのさまざまな場所で、テキストフィールドとノブの組み合わせを使用して、数値を編集できます。
ドラッグ操作
WaveLab Cast では、さまざまな操作の実行に、ドラッグアンドドロップを使用できます。一部の操作はこの方法でしか実行できません。このヘルプでは、ドラッグアンドドロップをドラッグ操作といいます。
ワークスペースウィンドウ内のズーム
ワークスペースウィンドウ内では、通常のズームの手順でズームできます。
プリセット
一般的に使用する設定を保存するプリセットを作成できます。WaveLab Cast で表示されるほとんどのダイアログには、使用できるファクトリープリセットがいくつか用意されています。
クリップボードへのオーディオ情報のコピー
選択したオーディオファイルの名前と位置に関する情報 (選択範囲とカーソル位置に関する情報を含む) をコピーできます。この情報は、外部のテキストエディターに貼り付けできます。
現在のファイルへのフォーカス設定
フローティングウィンドウまたはツールウィンドウでの編集中に波形/モンタージュウィンドウにフォーカスを切り替えたい場合は、「現在のファイルにフォーカスを合わせる (Set Focus on Current File)」オプションを使用します。
この章では、再生機能とトランスポート機能をコントロールする方法について説明します。
トランスポートバー
このコマンドバーでは、オーディオファイルまたはオーディオモンタージュの再生をコントロールしたり、オーディオファイル内またはオーディオモンタージュ内のさまざまな位置をナビゲートしたり、「録音 (Recording)」ダイアログを開いたりできます。
タイムルーラーからの再生の開始
タイムルーラーを使用すると、特定の位置へジャンプして、そこから再生を開始できます。
フォーカスされたオーディオチャンネルの再生
再生中に、L/R、Mid/Side、マルチチャンネルオーディオファイルのチャンネルクラスター、または両方のオーディオチャンネルの再生を切り替えることができます。
ジョグ/シャトル再生
ジョグ/シャトル再生は、再生を繰り返してオーディオファイルの特定の位置を見つけるのに便利です。ジョグ/シャトル再生を行なうには、再生中にタイムルーラーをクリックしてドラッグするか、「再生 (Play)」ツールを使用します。
オーディオモンタージュウィンドウでの再生
オーディオモンタージュウィンドウでの再生操作は、オーディオエディターと同様です。ただし、いくつかの注意点があります。
オーディオファイルの編集とは、オーディオファイルを開き、編集して保存することです。
波形ウィンドウ
オーディオエディターの波形ウィンドウには、オーディオファイルがグラフィック表示されます。ここでは、個々のオーディオファイルを表示、再生、および編集します。
「編集 (Edit)」タブ (オーディオエディター)
「編集 (Edit)」タブには、オーディオファイルを編集するためのツールが備わっています。
オーディオエディターでのファイルの取扱い
この項では、オーディオエディターでの主な編集操作について説明します。
ミックスダウン – オーディオファイルのレンダリング
オーディオファイルのリージョンまたはオーディオファイル全体を1 つのオーディオファイルにレンダリングできます。
オーディオ属性の変更
オーディオファイルのサンプリングレートとビット解像度を変更できます。
メタデータ (Metadata)
メタデータは、オーディオコンテンツに関する属性で構成され、トラックのタイトル、作成者、録音日などが含まれています。選択したオーディオファイルのファイル形式に応じて、データの内容は変わります。
「無音部分の作成/挿入 (Silence Generator)」ダイアログ
このダイアログでは、オーディオファイルに無音部分を挿入できます。
オーディオを自主規制音に置き換える
オーディオファイルの一部を、不適切な用語などを隠す自主規制音に置き換えることができます。
鉛筆ツールによる波形の修正
鉛筆ツールを使用すると、波形ウィンドウ内で波形を描けます。波形のエラーをすばやく修正する場合に使用できます。鉛筆ツールは、ズーム解像度が 1:8 (スクリーンの 1 ピクセルが 8 サンプルに相当) 以上の場合に使用できます。
WaveLab Cast には、オーディオを解析してエラーを検出するためのさまざまなツールが備わっています。
全般情報の検出
WaveLab Cast では、オーディオに高度な解析を実行し、指定した属性を含む範囲を特定できます。この機能は、グリッチやクリッピングを含むサンプルなど、問題のある範囲を検出する場合に役立ちます。また、音のピッチなどの一般的な情報を確認することもできます。
3D 周波数解析
3D 周波数解析を使用すると、周波数軸でオーディオファイルを参照できます。
オフライン処理は、さまざまな編集操作やエフェクト適用に役立ちます。たとえば、リアルタイム処理を行なうとコンピューターの動作速度が遅くなりすぎる場合や、複数のパスが必要な編集を行なう場合に便利です。
「ゲイン (Gain)」ダイアログ
このダイアログでは、ゲインを適用してオーディオファイルのレベルを変更できます。
「レベルノーマライザー (Level Normalizer)」ダイアログ
このダイアログでは、オーディオファイルのピークレベルを変更できます。
ラウドネスノーマライザー
ラウドネスノーマライザーを使用することで特定のラウドネスを実現できます。
オーディオファイルのフェード
フェードインとはレベルが徐々に増していくこと、フェードアウトとはレベルが徐々に減っていくことです。
クロスフェード
クロスフェードとは、2 つのサウンドが、一方は徐々にフェードイン、もう一方は徐々にフェードアウトしていくことです。オーディオ範囲を別のオーディオ範囲に貼り付けると、クロスフェードを自動的に作成できます。
オーディオモンタージュは、マルチトラックに対応するノンディストラクティブ (非破壊) 編集環境です。オーディオクリップをアレンジ、編集、再生、および録音できます。
モンタージュウィンドウ
モンタージュウィンドウは、オーディオモンタージュを合成する場所です。このウィンドウでオーディオモンタージュを表示、再生、および編集します。
オーディオモンタージュの各タブ
オーディオモンタージュウィンドウの各タブでは、オーディオモンタージュの編集に必要なツールやオプションにアクセスできます。たとえば、クリップ内のフェードを編集したり、ズーム設定を行なったり、オーディオモンタージュをレンダリングしたりできます。
オーディオモンタージュでの信号の流れ
オーディオ信号は、特定の決まりに従って WaveLab Cast のさまざまなセクションを通過します。
オーディオモンタージュの作成
カスタムのオーディオモンタージュ属性を持つ空のオーディオモンタージュを新規作成できます。
オーディオモンタージュの複製
オーディオモンタージュはさまざまな方法で複製できます。作成済みのオーディオモンタージュと同じプロパティーやオーディオファイルを使用して、すばやく新しいオーディオモンタージュを作成できます。
オーディオモンタージュ属性
「オーディオモンタージュ属性 (Audio Montage Properties)」ダイアログでは、オーディオモンタージュのサンプリングレートを定義できます。
破損したオーディオファイルの参照情報
オーディオモンタージュは単一または複数のオーディオファイルを参照して構成されています。これらの参照情報は、たとえばオーディオファイルをハードディスク上の別の場所に移動すると、破損する場合があります。WaveLab Cast が破損した参照情報を検出した場合、ファイルの新しい保存先を指定したり、所在が不明なオーディオファイルを別のオーディオファイルに置き換えたりできます。
オーディオモンタージュの合成
トラックとクリップを追加して、オーディオモンタージュを合成します。
クリップの編集
すべてのクリップが「クリップ (Clips)」ウィンドウに表示されます。このウィンドウでは、クリップの編集と再配置、およびオーディオモンタージュへのドラッグができます。
クリップのソースファイルの管理
現在のオーディオモンタージュで使用されているファイルをオーディオエディターで編集できます。
クリップエンベロープ
オーディオモンタージュのクリップには、ボリューム、フェード、およびパンニングのエンベロープを作成できます。
トラックダッキング
ダッキングを使用すると、オーディオトラックのレベルを別のオーディオトラックで制御できます。
オーディオモンタージュでのフェードおよびクロスフェード
フェードインとはレベルが徐々に増していくこと、フェードアウトとはレベルが徐々に減っていくことです。クロスフェードとは、2 つのサウンドが、一方は徐々にフェードイン、もう一方は徐々にフェードアウトしていくことです。
トラックエフェクト
オーディオモンタージュのトラックに VST エフェクトプラグインを追加できます。トラックエフェクトはトラック内のすべてのクリップに影響します。
ミックスダウン - レンダリング機能
レンダリング機能を使用すると、オーディオモンタージュ全体またはオーディオモンタージュの選択範囲を 1 つのオーディオファイルにミックスダウンできます。
オーディオ CD の読み込み
オーディオ CD ファイルを読み込むことができます。読み込んだオーディオ CD はオーディオモンタージュとして開かれます。
オーディオエディターとオーディオモンタージュウィンドウでオーディオを録音できます。
オーディオエディターでの録音
録音を始める前に、「録音 (Recording)」ダイアログを設定します。
オーディオモンタージュウィンドウでの録音
オーディオモンタージュの単一または複数のトラックを直接録音できます。これにより、Podcast の各出演者を別々のトラックに録音できます。
入力のモニタリング
入力のモニタリングとは、録音の準備中または録音中に、エフェクトを通った入力信号を試聴することです。これにより、WaveLab Cast の設定によって入力信号にかかるエフェクトを聴くことができます。
録音中のマーカーの作成
録音中にマーカーボタンをクリックすると、録音されたファイルにマーカーを追加できます。
マスターセクションは、WaveLab のリアルタイムサウンド処理の心臓部で、オーディオ信号が WaveLab から出力される前に通る最終部分です。ここでは、マスターレベルの調節とエフェクトの追加を行ないます。
マスターセクションウィンドウ
このウィンドウでは、エフェクトプラグインの適用、マスターレベルの調節、およびオーディオファイルやオーディオモンタージュのレンダリングを行なえます。
マスターセクションのバイパス
初期設定では、マスターセクションはオンになっています。ファイルごとに、またはグローバルにマスターセクションをバイパスできます。
マスターセクションでのレンダリング
マスターセクションで「実行 (Render)」をクリックしてエフェクトをレンダリングすると、エフェクトはファイルに永続的に書き込まれます。再生時にリアルタイムですべての処理を実行する場合と異なり、オーディオ出力をディスク上のファイルに保存できます。
マスターセクションプリセット
マスターセクションで行なったすべての設定をプリセットとして保存し、それらを後で読み込むことができます。
バックグラウンドタスクのモニタリング
レンダリング中に処理をモニタリングして、タスクを休止したりキャンセルしたりできます。
音飛び
音飛びが最もよく発生するのは、コンピューターの処理パワーが足りず、使用されているエフェクトプラグインをすべて処理できないときです。
マーカーを使用すると、ファイルの特定の位置を保存して名前を付けられます。マーカーは編集操作や再生時に便利です。
マーカーの種類
さまざまなマーカーの種類を使用して、特定の位置にすばやく移動できます。
「マーカー (Markers)」ウィンドウ
このウィンドウでは、オーディオファイルやオーディオモンタージュの操作中に、マーカーを作成、編集、および使用できます。
マーカーの作成
停止モードまたは再生中に、波形ウィンドウおよびモンタージュウィンドウでマーカーを作成できます。どのようなマーカーが必要か決まっている場合には、その特定のマーカーを作成できます。また、標準マーカーを作成することもできます。
マーカーの削除
波形/モンタージュウィンドウ、および「マーカー (Markers)」ウィンドウで、マーカーを削除できます。
マーカーの移動
波形ウィンドウおよびモンタージュウィンドウで、マーカーの位置を調節できます。
特定の種類のマーカーを非表示にする
画面を見やすくするために、特定の種類のマーカーを非表示にできます。
1 つのマーカーの種類の変換
マーカーの種類を変換できます。
マーカー名の変更
マーカー名を変更できます。
マーカーの選択
さまざまな方法で、マーカーを選択できます。
マーカー間のオーディオの選択
2 つの隣り合ったマーカーや任意の 2 つのマーカー間のオーディオを選択できます。これにより、マーク済みのセクションを選択できます。
オーディオモンタージュ内のクリップへのマーカーのロック
オーディオモンタージュウィンドウで、マーカーをクリップにロックできます。これにより、オーディオモンタージュ内でクリップを移動したり、クリップのサイズを変更したりしても、クリップの開始位置/終了位置に対するマーカーの、相対位置はそのまま保持されます。
WaveLab Cast には、オーディオのモニタリングと解析に利用できるさまざまなオーディオメーターが用意されています。メーターは、オーディオの再生、レンダリング、録音中にオーディオをモニタリングするために使用できます。また、再生停止時にはオーディオの選択範囲を解析するために使用できます。
メーターウィンドウ
WaveLab Cast には、オーディオのモニタリングと解析に利用できるさまざまなオーディオメーターが用意されています。メーターは、オーディオの再生、レンダリング、録音中にオーディオをモニタリングするために使用できます。また、再生停止時にはオーディオの選択範囲を解析するために使用できます。
メーターの設定
ほとんどのメーターは、それぞれの設定ダイアログで設定できます。たとえば、メーターの動作、スケール、表示色を調節できます。
メーターのリセット
レベルメーターなど、一部のメーターの表示をリセットできます。
メーターウィンドウでのプリセットの使用
メーターウィンドウで行なった設定をプリセットとして保存できます。プリセットをプリセットボタンに割り当てることで、たとえば、異なるレベルスケールと表示モードをすばやく切り替えられます。
レベルメーター
レベルメーターには、オーディオファイルのピークと平均のラウドネス/デシベルレベルが表示されます。
スペクトロスコープ
スペクトロスコープには、周波数スペクトラムが図として表示されます。これらは 60 の個別の周波数帯域へと解析され、縦線として表示されます。
サウンドをループさせることで、サンプルを部分的に何度も繰り返し、無限の長さの反復を作成できます。サンプラーの楽器演奏は、たとえば、オルガンサウンドのループをベースにしています。
ループの作成
オーディオ選択範囲をループさせたり、再生中にループ範囲を微調整したりできます。
通常の CD からオーディオトラックを読み込み、デジタルコピーとして任意のオーディオ形式でハードディスクに保存できます。
「オーディオ CD の読み込み (Import Audio CD)」ダイアログ
このダイアログでは、オーディオ CD から 1 つ以上のトラックを読み込めます。
オーディオ CD トラックの読み込み
WaveLab Cast のプロジェクトにオーディオ CD のオーディオを読み込むことができます。
WaveLab Cast では、オーディオモンタージュにビデオファイルを追加できます。さまざまな形式のビデオファイルを WaveLab Cast 内部で再生したり、ビデオファイルからオーディオを抽出したり、ビデオと並行してオーディオを編集したりできます。
ビデオトラック
オーディオモンタージュのビデオトラックを使用すると、オーディオモンタージュにビデオファイルを追加できます。
ビデオクリップの編集
オーディオモンタージュにビデオファイルを読み込むと、自動的にビデオクリップが作成されます。
ビデオウィンドウ
オーディオモンタージュにビデオを読み込んで再生を開始すると、ビデオはビデオウィンドウの中で再生されます。ビデオウィンドウのサイズは変更できます。ドッキングを解除して、たとえば別画面に配置することもできます。
ビデオファイルの互換性
WaveLab Cast でビデオファイルの作業を行なうときは、そのビデオファイルタイプがサポートされていることを確認する必要があります。
ビデオのフレームレート
WaveLab Cast はビデオやフィルムのさまざまなフレームレートをサポートしています。ビデオのフレームレートは、オーディオモンタージュのフレームレートと一致する必要があります。
Podcast とは、オーディオファイルで構成されたエピソードのシリーズです。ユーザーはそれらをデバイスでストリーミングまたはダウンロードすることで音声を聴くことができます。オーディオ編集ツールやエフェクトを備えた WaveLab Cast を使って、Podcast のエピソードを作成したり、エピソードをさまざまなホストサービスにアップロードしたりできます。
Podcast のホストサービス
Podcast のホストサービスを利用して、Podcast をホストしたり配信したりできます。WaveLab Cast では、さまざまなホストサービスに Podcast を直接アップロードできます。
ホストサービスにアップロードする前にファイルをエンコードする
ホストサービスにアップロードするオーディオファイルまたはオーディオモンタージュがエンコードされていない場合、エンコードすることができます。一部のホストサービスは、エンコードされたオーディオファイルにのみ対応しています。エンコードされたオーディオファイル形式には、たとえば MP3、MP4、M4A、MP2 などが挙げられます。
Podcast のエピソードをアップロードする
オーディオエディターまたはオーディオモンタージュウィンドウで作成したオーディオを Podcast のエピソードとしてアップロードできます。
「公開 (Publish)」タブ
「公開 (Publish)」タブでは、Podcast のエピソードをアップロードするホストサービスを選択できます。さまざまなホストサービスやアップロードするオーディオファイルに使用するエンコーダーを選択できます。
Podcast は、携帯デバイスやコンピューターなどでの再生用に、インターネットを介してマルチメディアファイルを配信する方法の 1 つです。Podcast は RSS (Rich Site Summary) 規格に準拠して配信されます。
RSS フェードエディター
RSS フィードエディターは複数のタブに分割されています。フィードセクションとエピソードセクションには、フィードまたはエピソードに関する情報が表示されます。表示される情報は、ウィンドウ下側のリストで選択されている項目によって異なります。このペインでは、RSS フィードとエピソードに、ファイル、インターネットリンク、またはテキスト情報を追加できます。メインセクションには、基本的なフィードと RSS フィードに含まれるすべてのエピソードの項目リストが表示されます。
RSS フィードの全般設定
RSS フィードエディターのすべてのタブに有効ないくつかの追加オプションがあります。
RSS フィードの作成
新しい RSS フィードまたはエピソードの作成には、いくつかの方法があります。
RSS フィード公開用 FTP の設定
FTP サーバーに RSS フィードをアップロードできるようにするには、最初に FTP サーバーの詳細情報を入力しておく必要があります。
RSS フィードの公開
RSS フィードは WaveLab Cast から FTP サーバーにアップロードできます。
RSS フィードの公開が正常に行なわれたか確認する
RSS フィードを作成および公開したら、アップロードが成功したかどうかを確認できます。
カスタマイズとは、プログラムの動作や外観を希望どおりに設定することです。
ショートカットのカスタマイズ
WaveLab Cast では、多くの機能をショートカットで制御し、ワークフローを短縮できます。既存のショートカットを編集するか、新しいショートカットを作成できます。
プラグインの整理
WaveLab Cast には、さまざまなプラグインが付属しています。特定のプラグインが WaveLab Cast で開かないようにしたり、プラグインを追加したりできます。
Touch Bar (macOS のみ)
キーボードの上にある Touch Bar に、WaveLab Castの機能のショートカットを割り当てることができます。Touch Bar は、WaveLab Castのどこで作業しているかに応じて、使用できるオプションのサブセットが変わります。Touch Bar は、必要に応じてカスタマイズできます。
WaveLab Cast は、ニーズに合わせて設定できます。
環境設定
環境設定は、WaveLab Cast 全体に適用される設定です。WaveLab Cast で作業を始める前に、これらの環境設定でニーズに合わせて設定することをおすすめします。
オーディオファイル環境設定
ここでは、オーディオエディターでの編集作業に関する設定を定義できます。ただし、これらの設定は WaveLab Cast の他の部分にも影響を及ぼします。編集および再生に関するデフォルト値を設定したり、波形表示の外観を調節したりできます。また、オーディオファイルとピークファイルに対する WaveLab Cast の動作を設定できます。