新機能
以下のリストには、WaveLab Elements に関する最も重要な改良についての情報と、それに対応する説明へのリンクが含まれます。
OS 共通のマニュアル
このマニュアルには、Windows と macOS の両方のオペレーティングシステム用の内容が記載されています。
ヘルプシステム
ヘルプシステムにはいくつかの方法でアクセスできます。マニュアルはインターネット上で公開されており、steinberg.help からダウンロードできます。
マニュアルの構成
Steinberg のマニュアルでは、情報をその内容に応じて 3 種類のトピックに分類しています。
表記規則
本書では、目的に応じて、構造上の要素やマークアップの要素を使用して情報を説明しています。
システムのセットアップを行なうと、スタートアップアシスタントから一般的なワークフローや関連情報へ簡単にアクセスできるようになり、WaveLab での作業にすぐに取りかかることができます。
スタートアップアシスタントウィンドウ
スタートアップアシスタントを使用すると、ワークフローに適した作業環境を選択する、ファイルを作成する/開く、オーディオ接続を確立する、などの操作を行なえます。さらに、スタートアップアシスタントには WaveLab に関する情報やニュース、便利なリンクも表示されます。
作業を始める前に、システムの設定を行なう必要があります。
サウンドカードとバックグラウンド再生
他のアプリケーションと WaveLab Elements を同時に実行し、アクティブなアプリケーションが常にサウンドカードを使用するように設定できます。
レイテンシー
レイテンシーとは、プログラムからオーディオが出力されてから実際に聴こえるまでの時間の遅れを表わします。Steinberg Nuendo または Cubase などのリアルタイム DAW アプリケーションではレイテンシーが非常に低いことが必須ですが、WaveLab Elements ではそこまで低いレイテンシーは必要ではありません。
ASIO-Guard
ASIO-Guard を使用すると、すべてのチャンネルと VST プラグインをあらかじめ処理できます。
オーディオ接続の定義
WaveLab Elements でオーディオを再生および録音できるようにするには、WaveLab Elements 内部の入力チャンネルと出力チャンネルのサウンドカードへの接続方法と、オーディオの再生と録音に使用するデバイスを指定する必要があります。
CD/DVD/Blu-ray 等のディスクドライブ
内蔵ディスクドライブの取り付け、または外付けディスクドライブの USB/Firewire 経由の接続の一般的な手順については、コンピューターまたは各ドライブのマニュアルをご参照ください。
リモートデバイス
Steinberg 社のリモートデバイスを使用して、WaveLab Elements をリモートコントロールできます。
アプリケーションを使用する際の効率を最大限に高めるために、WaveLab Elements の一般的な概念をよく理解しておくことをおすすめします。
全般的な編集ルール
Steinberg 社のすべての製品で、共通の編集操作を使用できます。
基本的なウィンドウの動作
WaveLab Elements は、Windows/macOS インターフェースの基本ガイドラインに従っているため、Windows/macOS の標準的な手順を利用できます。
オーディオデータの選択
WaveLab Elements で実行するほぼすべての編集および処理は、選択したオーディオに対して行ないます。オーディオはさまざまな方法で選択できます。
値の編集
アプリケーションのさまざまな領域で、テキストフィールドとダイヤルを組み合わせて数値を編集できます。
スライダー
WaveLab Elements のさまざまな場所で、スライダーコントロールを使用してパラメーターとそれぞれの値を変更できます。
表の項目名の変更
マーカーウィンドウおよびアルバムウィンドウの表内の項目名を変更できます。
タブグループ
タブグループを使用すると、複数のウィンドウ間を移動せずに、さまざまなファイル、ツールウィンドウ、またはメーターの内容を同時に表示できます。それぞれのタブグループには、独自の内容とタブバーがあります。
ピークファイル
ピークファイル (拡張子「.gpk」) は、WaveLab Elements で初めてオーディオファイルを開いたり、オーディオファイルの変更を行なうたびに、WaveLab Elements によって自動的に作成されます。ピークファイルには波形に関する情報が含まれており、これによってオーディオエディターまたはオーディオモンタージュウィンドウ内で波形がどのように描かれるかが決まります。
補助ファイル
補助ファイル (拡張子 .vs) には、オーディオファイルの表示設定が含まれます。
処理精度
WaveLab Elements ではさまざまな形式のオーディオサンプルを読み込むことができます。オーディオサンプルは 64-bit float のサンプルとして内部処理されます。
EBU ラウドネス標準 R-128
EBU のラウドネス推奨規格である R-128 では、ラウドネス、ダイナミクス、およびピーク値を計測する明確な方式が確立されており、計測時の基準値も定められています。これらの基準値は放送業界向けに定められていますが、その計測方式はオーディオおよびラウドネスのコントロールを扱うあらゆる用途において役立ちます。
メッセージの設定の初期化
WaveLab Elements では、一部のダイアログや警告メッセージを今後表示しないように設定できます。これらのダイアログやメッセージを再度表示されるようにする場合は、メッセージの設定を初期化する必要があります。
ワークスペースウィンドウには、各ファイルタイプの特定の目的に応じた機能を備える幅広い編集環境と再生環境が用意されています。
オーディオエディター
オーディオエディターには、サンプル精度のオーディオ編集、高品質の解析、および処理を行なうためのツールと機能が用意されています。
オーディオモンタージュ
オーディオモンタージュウィンドウでは、複数のオーディオクリップを合成して 1 つのモンタージュを作成できます。ステレオトラックまたはモノラルトラック上で、クリップのアレンジ、編集、再生を行なうことができます。
ツールウィンドウ
WaveLab Elements 全体を通じて、さまざまなツールウィンドウを使用して、アクティブなファイルを表示、解析、および編集できます。
ツールウィンドウとメーターウィンドウのドッキング/切り離し
ツールウィンドウとメーターウィンドウは、ドッキングウィンドウ、フローティングウィンドウ、またはスライドアウトウィンドウとして使用できます。これらのウィンドウは、ドラッグで自由に移動してさまざまな場所にドッキングできます。
スライドアウトウィンドウ
スライドアウトウィンドウは、ワークスペースウィンドウのフレームに隠れています。ウィンドウ名にマウスポインターを合わせると、ウィンドウがスライドアウトします。どこか別の場所をクリックすると、ウィンドウはまた非表示になります。
「ファイル (File)」タブ
「ファイル (File)」タブは WaveLab Elements のコントロールセンターです。
「情報 (Info)」ダイアログ
アクティブなファイルに関する情報が表示され、オーディオファイルおよびオーディオモンタージュのオーディオ属性を編集できます。
コマンドバー
ファイルウィンドウのコマンドバーでは、ファイルを作成する、開く、保存する、および変更を元に戻す/やり直すなどの操作を行なえます。
ステータスバー
オーディオエディターおよびオーディオモンタージュウィンドウの一番下に表示されるステータスバーには、ルーラーで指定した単位で、アクティブなウィンドウに関する情報が表示されます。
コンテキストメニュー
WaveLab Elements にはさまざまなコンテキストメニューが用意されており、そこにはアクティブウィンドウに関するコマンドやオプションが表示されます。
オーディオエディター/オーディオモンタージュウィンドウのタブの管理
オーディオエディターやオーディオモンタージュウィンドウにあるタブは、WaveLab Elements におけるファイルのコンテナです。複数のタブを開けますが、一度にアクティブにできるのは 1 つだけです。「タブ」コンテキストメニューでは、タブ関連のオプションが用意されています。
フルスクリーンモードの有効化
WaveLab Elements をフルスクリーンで使用できます。
WaveLab Elements では、さまざまな方法でファイルを操作できます。たとえば、WaveLab Elements 内でファイル名を変更したり、さまざまな方法でファイルを保存したりできます。
ファイルを開く
WaveLab には、アプリケーションの起動前または起動後にファイルを開くための複数のオプションが用意されています。
ファイルを閉じる
単一のファイル、複数のファイル、または選択したファイル以外のすべてのファイルを閉じることができます。
ファイルの保存
同じファイル名と場所にファイルを保存するか、新しく名前、場所、ファイル形式を指定してファイルを保存できます。
ファイルの削除
WaveLab Elements 内から、アクティブなファイルを削除できます。
ファイル名の変更
ファイル名を変更し、すべての参照情報を自動的に更新できます。たとえば、「India」というオーディオファイルの名前を「Sitar」に変更する場合、ファイル「India」を参照している、開いているすべてのファイルが、ファイル「Sitar」を参照するように更新されます。
ファイルブラウザー
「ファイルブラウザー (File Browser)」ウィンドウでは、WaveLab Elements 内からファイルを参照できます。
ファイルの切り替え
複数のファイルを開いて、各ファイルを切り替えられます。
最近使用したファイル
WaveLab Elements で最近使用したすべてのファイルは、リストに保存されています。これにより、最近のプロジェクトをすばやく利用できます。
一時ファイル
WaveLab Elements はオーディオファイル処理の中間結果を保存する目的で一時ファイルを作成します。このファイルは元に戻す/やり直すコマンドを利用する際にも使用されます。WaveLab Elements では⼀時ファイルを保存する場所とその処理精度を指定することができます。
操作の取り消し/再実行
ファイルをセーブした後でも、操作の取り消しと再実行を必要なだけ行なえます。取り消し/再実行ができる操作の数は、ハードディスクの空き容量に依存します。
ドラッグ操作
WaveLab Elements では、さまざまな操作の実行に、ドラッグアンドドロップを使用できます。一部の操作はこの方法でしか実行できません。
ズーム
WaveLab には、オーディオエディターとオーディオモンタージュウィンドウで使用できる幅広いズームオプションとズームツールが用意されています。
プリセット (Presets)
一般的に使用する設定を保存するプリセットを作成できます。
テンプレート
好みのファイル設定をテンプレートとして保存できます。これにより、新しいオーディオファイルやオーディオモンタージュを作成する際の時間と手間を節約できます。
作業フォルダーとドキュメントフォルダー
WaveLab Elements では、作業フォルダーとドキュメントフォルダーは区別されます。
クリップボードへのオーディオ情報のコピー
選択したオーディオファイルの名前と位置に関する情報 (選択範囲とカーソル位置に関する情報を含む) をコピーできます。この情報は、外部のテキストエディターに貼り付けできます。
現在のファイルへのフォーカス設定
フローティングウィンドウまたはツールウィンドウでの編集中に波形/モンタージュウィンドウにフォーカスを切り替えたい場合は、「現在のファイルにフォーカスを合わせる (Set Focus on Current File)」オプションを使用します。
ナビゲーション同期 (Navigation Sync)
「ナビゲーション同期 (Navigation Sync)」を使用すると、オーディオファイルとオーディオモンタージュの異なるビューを同期し、一方で実行したナビゲーション操作がもう一方にリアルタイムに自動的に適用されるようにすることでオーディオ素材を比較できます。
WaveLab には、再生とトランスポートに使用できる幅広いオプションが用意されています。
トランスポートバー
トランスポートバーを使用すると、オーディオファイルまたはオーディオモンタージュの再生をコントロールしたり、オーディオ内のさまざまな位置に移動したり、「録音 (Recording)」ダイアログを開いたりできます。
タイムルーラーからの再生の開始
タイムルーラーを使用すると、特定の位置へジャンプして、そこから再生を開始できます。
フォーカスされたオーディオチャンネルの再生
再生中に、L/R、Mid/Side、マルチチャンネルオーディオファイルのチャンネルクラスター、または両方のオーディオチャンネルの再生を切り替えることができます。
マルチチャンネルファイルの再生
オーディオデバイス設定に従い、マルチチャンネルファイルを再生できます。
ジョグ/シャトル再生
ジョグ/シャトル再生は、再生を繰り返してオーディオファイルの特定の位置を見つけるのに便利です。ジョグ/シャトル再生を行なうには、再生中にタイムルーラーをクリックしてドラッグするか、「再生 (Play)」ツールを使用します。
「タイムコード (Timecode)」ウィンドウ
「タイムコード (Timecode)」ウィンドウには、録音経過時間、さまざまな位置に対する相対的な時間オフセット、およびコンテキストに応じた表示色を表示できます。
再生中の自動スクロール
再生モードにおけるビューのスクロール方法を設定できます。
オーディオモンタージュウィンドウでの再生
オーディオモンタージュウィンドウでの再生のコントロールは、オーディオモンタージュでのみ使用できるいくつかの機能を除いて、基本的にオーディオエディターと同じように機能します。
オーディオファイルの編集には、オーディオファイルを開く、変更する、保存するなどの作業が含まれます。
オーディオエディターウィンドウ
オーディオエディターウィンドウには、オーディオファイルがグラフィック表示されます。ここでは、個々のオーディオファイルを表示、再生、および編集します。
ラウドネスオーバーレイ
オーディオエディターの波形ビューまたはレインボービューを RMS ラウドネスビューにオーバーレイし、オーバーレイの透明度を調節できます。
チャンネルコントロール領域
オーディオエディターの波形の左側にあるチャンネルコントロール領域では、チャンネルの選択に加えて、マルチチャンネルのオーディオファイルの各チャンネルに対しミュートやソロを実行できます。
オーディオファイルのスナップの対象
マーカーや選択範囲の境界といった位置を、スナップの対象として定義できます。スナップの対象付近に要素をドラッグすると、要素がスナップの対象にぴったりとスナップします。これにより、正確な位置に項目を簡単に配置できます。
ゼロクロッシング
ゼロクロッシングとは、波形がゼロレベルの軸と交差する点のことです。切り取り、貼り付け、ドラッグなどの編集操作を行なうには、オーディオ素材をゼロクロッシングに挿入することをおすすめします。
オーディオエディターのタブ
オーディオエディターの各タブでは、オーディオファイルの編集に必要なツールやオプションにアクセスできます。
オーディオエディターでのファイルの取扱い
オーディオエディターでファイルの編集を始める前に、基本的なファイルの扱い方を知っておくことをおすすめします。オーディオエディターでの編集は、オーディオモンタージュウィンドウでのクリップ編集のように、ソースファイルが処理されない非破壊編集ではないためです。
ミックスダウンとレンダリング
オーディオファイルのリージョンまたはオーディオファイル全体を1 つのオーディオファイルにレンダリングできます。
オーディオ属性の変更
オーディオファイルのサンプリングレートとビット解像度を変更できます。
メタデータ (Metadata)
メタデータは、オーディオコンテンツに関する属性で構成され、アルバムのタイトル、作成者、タイトルの録音日などが含まれています。選択したオーディオファイルのファイル形式に応じて、データの内容は変わります。
「無音部分の作成/挿入 (Silence Generator)」ダイアログ
「無音部分の作成/挿入 (Silence Generator)」ダイアログでは、オーディオファイルに無音部分を挿入できます。
オーディオを自主規制音に置き換える
オーディオファイルの一部を、不適切な用語などを隠す自主規制音に置き換えることができます。
鉛筆ツールによる波形の修正
鉛筆ツールを使用すると、波形ウィンドウ内で波形を描けます。これにより、波形のエラーをすばやく修正できます。
WaveLab Elements には、オーディオを解析してエラーを検出するためのさまざまなツールが備わっています。
オーディオエディターのみ: 全般情報の検出 (Global Analysis)
オーディオエディターでは、オーディオに高度な解析を実行し、特定の属性を含んだ部分を発見することができます。この機能は、グリッチやクリッピングを含むサンプルなど、問題のある範囲を検出する場合に役立ちます。また、音のピッチなどの一般的な情報を確認することもできます。
オーディオエディターのみ: 3D 周波数解析
3D 周波数解析を使用すると、周波数軸でオーディオファイルを参照できます。
オフライン処理は、さまざまな編集操作やエフェクト適用に役立ちます。たとえば、リアルタイム処理を行なうとコンピューターの動作速度が遅くなりすぎる場合や、複数のパスが必要な編集を行なう場合に便利です。
「処理 (Process)」タブ
「処理 (Process)」タブでは、オフライン処理ツールにアクセスできます。
処理の適用
処理は、選択範囲またはファイル全体に適用できます。一部の操作では、ファイル全体を処理する必要があります。
「ゲイン (Gain)」ダイアログ
「ゲイン (Gain)」ダイアログでは、特定のゲイン値を設定してオーディオ範囲のレベルを変更したり、2 種類のクロスフェードから選択して、選択範囲から周囲のオーディオ素材へシームレスに移行させたりできます。
「レベルノーマライザー (Level Normalizer)」ダイアログ
このダイアログでは、オーディオファイルのピークレベルを変更できます。
ラウドネスノーマライザー
ラウドネスノーマライザーを使用することで特定のラウドネスを実現できます。
「エンベロープ (Envelope)」ダイアログ
このダイアログでは、選択範囲またはオーディオファイル全体に対してレベルエンベロープを作成し、適用できます。これは、音の大きい部分と小さい部分を均等にする場合や高度なフェードイン/フェードアウトを作成する場合などに役立ちます。
オーディオファイルのフェード
フェードインとはレベルが徐々に増していくこと、フェードアウトとはレベルが徐々に減っていくことです。
クロスフェード
クロスフェードとは、2 つのサウンドが、一方は徐々にフェードイン、もう一方は徐々にフェードアウトしていくことです。
位相の反転
位相を反転すると、信号の上下 (+ と -) が逆転します。この機能の最も一般的な使用目的は、2 つのチャンネルの位相が一致しないまま録音された場合にステレオ録音を修正することです。
オーディオの前後反転
オーディオファイルやオーディオファイルの一部を、テープを逆回転させているように前後を反転できます。
DC オフセット
DC オフセットとは、信号の DC (直流) 成分が大きすぎる部分のことです。この現象が発生する最も一般的な原因は、さまざまな録音装置間のずれです。
タイムストレッチ
タイムストレッチとは、ピッチを変更せずに録音の長さを変えられる操作です。
ピッチシフト
ピッチシフトにより、サウンドの長さを変更したり保持したりしながら、ピッチの検出と変更を行なえます。この機能は、ライブ録音したボーカルのピッチの外れた部分を修正したり、キックドラムのサンプルのピッチを特定の曲に合わせてチューニングしたりする場合に役立ちます。
ピッチベンド
ピッチベンドを使用すると、サウンドのピッチを時間に沿って変更できます。
リサンプリング
録音データのサンプリングレートを変更できます。この機能は、オーディオシステムで使用したいファイルがそのシステムでサポートされていないサンプリングレートで録音されている場合に役立ちます。
オーディオモンタージュは、マルチトラックに対応するノンディストラクティブ (非破壊) 編集環境です。
オーディオモンタージュのファイル構造
WaveLab では、作成したオーディオモンタージュごとに指定のフォルダーが自動的に作成されます。.mon の拡張子を持つオーディオモンタージュの必須ファイルはこのフォルダーに自動的に保存されます。このフォルダーには、オーディオモンタージュに関連するその他のファイルやサブフォルダーを含めることができます。
ラウドネスオーバーレイ
オーディオモンタージュウィンドウの波形ビューまたはレインボービューを RMS ラウドネスビューにオーバーレイし、オーバーレイの透明度を調節できます。
オーディオモンタージュウィンドウ
オーディオモンタージュウィンドウでは、オーディオモンタージュの合成、表示、再生、編集を行なえます。
オーディオモンタージュの各タブ
オーディオモンタージュウィンドウの各タブでは、オーディオモンタージュの編集に必要なツールやオプションにアクセスできます。たとえば、クリップ内のエンベロープカーブやフェードを編集したり、ズーム設定を行なったり、オーディオを分析したり、オーディオモンタージュをレンダリングしたりできます。
オーディオモンタージュでの信号の流れ
オーディオ信号は、特定の決まりに従って WaveLab Elements のさまざまなセクションを通過します。
オーディオモンタージュの作成
オーディオモンタージュを作成する場合、一般的なセットアップから始める「トップダウン」アプローチと、個々のファイルを基盤として使用する「ボトムアップ」アプローチがあります。
オーディオモンタージュの複製
オーディオモンタージュはさまざまな方法で複製できます。作成済みのオーディオモンタージュと同じプロパティーやオーディオファイルを使用して、すばやく新しいオーディオモンタージュを作成できます。
オーディオモンタージュ属性
「オーディオモンタージュ属性 (Audio Montage Properties)」ダイアログでは、チャンネル構成 (モノラル、ステレオ、サラウンド、Ambisonics) およびオーディオモンタージュのサンプリングレートを定義できます。
オーディオモンタージュの読み込みオプション
オーディオモンタージュには、オーディオファイル、ビデオファイル、およびアルバムのタイトルを読み込めます。
破損したオーディオファイルの参照情報
オーディオモンタージュは単一または複数のオーディオファイルを参照して構成されています。これらの参照情報は、たとえばオーディオファイルをハードディスク上の別の場所に移動すると、破損する場合があります。WaveLab Elements が破損した参照情報を検出した場合、ファイルの新しい保存先を指定したり、所在が不明なオーディオファイルを別のオーディオファイルに置き換えたりできます。
オーディオモンタージュの合成
トラックとクリップを追加して、オーディオモンタージュを合成します。
オーディオモンタージュでのマルチチャンネル作業
オーディオモンタージュ内でマルチチャンネルのオーディオファイルを開くことができます。マルチチャンネルのオーディオファイルの各トラックは、チャンネルクラスターで構成されています。チャンネルクラスターとはチャンネルの論理的なグループです。これは常に 1 つのチャンネルまたは 1 対のチャンネルになります。
クリップの編集
すべてのクリップが「CD」ウィンドウに表示されます。このウィンドウでは、クリップの編集と再配置、およびオーディオモンタージュへのドラッグができます。
ソースファイル管理
現在のオーディオモンタージュで使用されているファイルをオーディオエディターで編集できます。
クリップエンベロープ
オーディオモンタージュのクリップには、ボリューム、フェード、およびパンニングのエンベロープを作成できます。
ダッキング
ダッキングを使用すると、2 つのトラックを同時再生したときに別のトラックのオーディオが際立つよう、オーディオトラックのレベルを減衰できます。
オーディオモンタージュでのフェードおよびクロスフェード
フェードインとはレベルが徐々に増していくこと、フェードアウトとはレベルが徐々に減っていくことです。クロスフェードとは、2 つのサウンドが、一方は徐々にフェードイン、もう一方は徐々にフェードアウトしていくことです。
トラック、クリップ、およびモンタージュ出力へのエフェクトの適用
オーディオモンタージュの個別のクリップ、トラック、または出力に VST エフェクトプラグインを追加できます。クリップエフェクトは個別のクリップのみ、トラックエフェクトはトラック上のすべてのクリップ、モンタージュ出力はオーディオモンタージュ全体に影響します。
「アルバム (Album)」ウィンドウ
「アルバム (Album)」ウィンドウにはアクティブなオーディオモンタージュのクリップが表示され、ユーザーはオーディオモンタージュを CD に書き込みできます。
ミックスダウン - レンダリング機能
レンダリング機能を使用すると、オーディオモンタージュ全体またはオーディオモンタージュの選択範囲を 1 つのオーディオファイルにミックスダウンできます。
ラウドネスメタノーマライザー
メタノーマライザーは、オーディオモンタージュのラウドネスとピークレベルの管理に不可欠なマスタリングツールです。マスタリングを開始する前にクリップのピークやラウドネスレベルを調整したり、マスタリング処理の最後に出力ラウドネスや最大ピークを微調整したりできます。
「メモ (Notes)」ウィンドウ
このウィンドウでは、現在のオーディオモンタージュセッションに関するメモを入力できます。
オーディオ CD の読み込み
オーディオ CD ファイルを読み込むことができます。読み込んだオーディオ CD はオーディオモンタージュとして開かれます。
オーディオエディターとオーディオモンタージュウィンドウでオーディオを録音できます。
入力のモニタリング
入力のモニタリングとは、録音の準備中または録音中に、エフェクトを通った入力信号を試聴することです。これにより、WaveLab Elements の設定によって入力信号にかかるエフェクトを聴くことができます。
録音中のマーカーの作成
録音中にマーカーボタンをクリックすると、録音されたファイルにマーカーを追加できます。
マスターセクションは、WaveLab のリアルタイムサウンド処理の心臓部で、オーディオ信号が WaveLab から出力される前に通る最終部分です。ここでは、マスターレベルの調節、エフェクトの追加、リサンプリング、ディザリングの適用を行ないます。
マスターセクションウィンドウ
このウィンドウでは、エフェクトプラグインの適用、マスターレベルの調節、ディザリングの適用、およびオーディオファイルやオーディオモンタージュのレンダリングを行なえます。
マスターセクションのバイパス
初期設定では、マスターセクションはオンになっています。ファイルごとに、またはグローバルにマスターセクションをバイパスできます。
マスターセクションでのレンダリング
マスターセクションで「実行 (Render)」をクリックしてエフェクトをレンダリングすると、エフェクトはファイルに永続的に書き込まれます。再生時にリアルタイムですべての処理を実行する場合と異なり、オーディオ出力をディスク上のファイルに保存できます。
マスターセクションプリセット
マスターセクションで適用した設定をプリセットとして保存し、あとから再び読み込むことができます。
バックグラウンドタスクのモニタリング
レンダリング中に処理をモニタリングして、タスクを休止したりキャンセルしたりできます。
音飛び
音飛びが最もよく発生するのは、コンピューターの処理パワーが足りず、使用されているエフェクトプラグインをすべて処理できないときです。
マーカーを使用すると、ファイルの特定の位置を保存して名前を付けられます。マーカーは編集操作や再生時に便利です。
マーカーの種類
さまざまなマーカーの種類を使用して、特定の位置にすばやく移動できます。
「マーカー (Markers)」ウィンドウ
このウィンドウでは、オーディオファイルやオーディオモンタージュの操作中に、マーカーを作成、編集、および使用できます。
マーカーの作成
停止モードまたは再生中に、波形ウィンドウおよびモンタージュウィンドウでマーカーを作成できます。どのようなマーカーが必要か決まっている場合には、その特定のマーカーを作成できます。また、標準マーカーを作成することもできます。
マーカーの削除
波形/モンタージュウィンドウ、および「マーカー (Markers)」ウィンドウで、マーカーを削除できます。
マーカーの移動
オーディオエディターやオーディオモンタージュウィンドウでマーカーの位置を調節できます。
マーカー間の移動
対応するマーカーボタンを使用して、前/次のマーカーにジャンプできます。
特定の種類のマーカーを非表示にする
画面を見やすくするために、特定の種類のマーカーを非表示にできます。
1 つのマーカーの種類の変換
マーカーの種類を変換できます。
マーカー名の変更
マーカー名を変更できます。
マーカーの選択
さまざまな方法で、マーカーを選択できます。
マーカー間のオーディオの選択
2 つの隣り合ったマーカーや任意の 2 つのマーカー間のオーディオを選択できます。これにより、マーク済みのセクションを選択できます。
オーディオモンタージュ内のクリップへのマーカーのロック
オーディオモンタージュウィンドウで、マーカーをクリップにロックできます。これにより、オーディオモンタージュ内でクリップを移動したり、クリップのサイズを変更したりしても、クリップの開始位置/終了位置に対するマーカーの、相対位置はそのまま保持されます。
マーカー情報の保存方法
WaveLab Elements では、ファイル形式とは関係のないマーカー情報を保存する方法として MRK ファイルを使用できます。
マーカーを使用して YouTube や Spotify 用のチャプターを作成する
YouTube や Spotify にオーディオ素材をアップロードする場合、視聴者がコンテンツの特定の部分を選択して再生できるように、オーディオ素材をチャプターに分割できます。
WaveLab Elements には、オーディオのモニタリングと解析に利用できるさまざまなオーディオメーターが用意されています。メーターは、オーディオの再生、レンダリング、録音中にオーディオをモニタリングするために使用できます。また、再生停止時にはオーディオの選択範囲を解析するために使用できます。
メーターウィンドウ
WaveLab Elements には、オーディオのモニタリングと解析に利用できるさまざまなオーディオメーターが用意されています。メーターは、オーディオの再生、レンダリング、録音中にオーディオをモニタリングするために使用できます。また、再生停止時にはオーディオの選択範囲を解析するために使用できます。
メーターの設定
ほとんどのメーターは、それぞれの設定ダイアログで設定できます。たとえば、メーターの動作、スケール、表示色を調節できます。
メーターのリセット
レベルメーターなど、一部のメーターの表示をリセットできます。
レベルメーター
レベルメーターには、オーディオファイルのピークと平均のラウドネス/デシベルレベルが表示されます。
フェーズスコープ
フェーズスコープは、2 つのステレオチャンネル間の位相と振幅の関係を示しています。
スペクトロスコープ
スペクトロスコープには、周波数スペクトラムが図として表示されます。これらは 60 の個別の周波数帯域へと解析され、縦線として表示されます。
スペクトロメーター
スペクトロメーターは、FFT (高速フーリエ変換) 技術を使用して周波数グラフを表示することで、正確かつ詳細な周波数解析をリアルタイムに提供します。
ビットメーター
ビットメーターは、何ビットが使用されているかを表示します。
オシロスコープ
オシロスコープを使用すると、再生カーソル位置の周辺の波形を拡大して表示できます。
ウェーブスコープ
ウェーブスコープメーターには、モニタリング対象のオーディオ信号のリアルタイムな波形図が表示されます。これは、「ファイルのレンダリング (File Rendering)」メータリングモニタリングモードが有効なときに、ファイルを録音またはレンダリングするのに役に立ちます。
CD の書き込み処理を開始するには、CD の書き込み準備をすべて完了させておく必要があります。
「オーディオ CD の書き込み (Write Audio CD)」ダイアログ
このダイアログでは、オーディオモンタージュをオーディオ CD に書き込めます。
「光ディスクを消去 (Erase Optical Media)」ダイアログ
このダイアログでは、書き込み前に光ディスクの内容をすばやくまたは完全に消去できます。
オーディオモンタージュの書き込み
オーディオモンタージュを、オーディオ CD に書き込めます。
オーディオ CD の形式について
CD 形式に関する背景情報を知ると、CD の作成方法について理解を深めるのに役立ちます。
サウンドをループさせることで、サンプルを部分的に何度も繰り返し、無限の長さの反復を作成できます。サンプラーの楽器演奏は、たとえば、オルガンサウンドのループをベースにしています。
ループの作成
オーディオ選択範囲をループさせたり、ループマーカーを使って再生中にループ範囲を微調整したりできます。
ループの調節
基本的なループでは、切り換わりのポイントでクリックが発生したり音色が急に変化したりすることがあります。こういったループを調節することで、なめらかなループを作成できます。「ループ調整 (Loop Tweaker)」ダイアログでは、既存のループ範囲が適切にループするように調節したり、ループの作成に適していない素材からループを作成したりできます。
ループに適していないオーディオをループさせる
レベルが減衰し続ける音や音色の変化を繰り返す音は、ループさせるのが困難です。「ループ音の均質化 (Loop Tone Uniformizer)」ダイアログを使用すると、このような音からループを作成できます。
サンプルデータの属性
サンプルデータの属性を使用すると、ハードウェアまたはソフトウェアのサンプラーに読み込ませる前に、オーディオサンプルの設定を定義できます。
通常の CD からタイトルを読み込み、任意のオーディオ形式でデジタル化し、コピーして保存することができます。
「オーディオ CD の読み込み (Import Audio CD)」ダイアログ
このダイアログでは、オーディオ CD から 1 つまたは複数のトラックを読み込めます。
オーディオ CD からオーディオを読み込む
WaveLab Elements のプロジェクトにオーディオ CD のオーディオを読み込むことができます。
インターネットでのタイトル名の検索
CD 情報の gnudb データベースを使用して、CD に関する情報を検索できます。
インターネットへのタイトル名の登録申請
CD 情報の gnudb データベースに、オーディオ CD の情報を登録申請できます。
多重確認モード
タイトルの一部を適切に読み込めず、オーディオに望ましくないクリック音やポップ音が発生することがあります。これは、CD ドライブの性能によります。この問題を解決するには、「オーディオ CD の読み込み (Import Audio CD)」ダイアログで「多重確認モード (Ultra-Safe Mode)」をオンにします。
オーディオ CD のタイトルをオーディオモンタージュに変換する
オーディオ CD のタイトルをオーディオモンタージュに変換できます。
WaveLab Elements では、オーディオモンタージュにビデオファイルを追加できます。さまざまな形式のビデオファイルを WaveLab Elements 内部で再生したり、ビデオファイルからオーディオを抽出したり、ビデオと並行してオーディオを編集したりできます。
ビデオトラック
オーディオモンタージュのビデオトラックを使用すると、オーディオモンタージュにビデオファイルを追加できます。
ビデオクリップの編集
オーディオモンタージュにビデオファイルを読み込むと、自動的にビデオクリップが作成されます。
ビデオウィンドウ
オーディオモンタージュにビデオを読み込んで再生を開始すると、ビデオはビデオウィンドウの中で再生されます。ビデオウィンドウのサイズは変更できます。ドッキングを解除して、たとえば別画面に配置することもできます。
ビデオファイルの互換性
WaveLab Elements でビデオファイルの作業を行なうときは、そのビデオファイルタイプがサポートされていることを確認する必要があります。
ビデオのフレームレート
WaveLab Elements はビデオやフィルムのさまざまなフレームレートをサポートしています。ビデオのフレームレートは、オーディオモンタージュのフレームレートと一致する必要があります。
WaveLab と外部アプリケーション
DAW などの外部アプリケーションと WaveLab Elements を組み合わせる方法はいくつかあります。
WaveLab Elements を Cubase Pro、Cubase Artist、Nuendo の外部エディターとして使用できます (逆も同様)。
Cubase/Nuendo の外部エディターとしての WaveLab Elements
Cubase/Nuendo のオーディオイベントを WaveLab Elements で開くことができます。これにより、WaveLab Elements の編集機能を、Cubase/Nuendo のオーディオイベントに適用できます。
WaveLab Elements の外部エディターとしての Cubase/Nuendo
WaveLab Elements のオーディオファイルまたはクリップを使用して作業する場合、そのオーディオファイルのプロジェクトを Cubase/Nuendo で開くことができます。これにより、Cubase 上でミキシング段階での問題を発見したり、これらの問題を Cubase/Nuendo で修正したりできます。
アプリケーション間のワークフローを最適化するために、コピーアンドペーストやドラッグアンドドロップの簡単な操作で WaveLab から他のオーディオアプリケーションにオーディオ範囲を簡単に挿入できます。
オーディオの範囲を別のオーディオアプリケーションにコピーする
WaveLab には、オーディオ素材を他のアプリケーションに転送し、ワークフローを中断することなく作業を続けられる特別なコピーアンドペースト機能が用意されています。
同時に複数のオーディオファイルを別の形式に変換できます。処理が不要な場合は、「バッチ変換 (Batch Conversion)」ダイアログを使用して変換を実行できます。
「バッチ変換 (Batch Conversion)」ダイアログ
このダイアログでは、複数のオーディオファイルのファイル形式をまとめて変換できます。
ファイルのバッチ変換
一度のバッチ変換作業で、複数のオーディオファイルを別の形式に変換できます。
Podcast とは、オーディオファイルで構成されたエピソードのシリーズです。ユーザーはそれらをデバイスでストリーミングまたはダウンロードすることで音声を聴くことができます。オーディオ編集ツールやエフェクトを備えた WaveLab Elements を使って、Podcast のエピソードを作成したり、エピソードをさまざまなホストサービスにアップロードしたりできます。
Podcast のホストサービス
Podcast のホストサービスを利用して、Podcast をホストしたり配信したりできます。WaveLab Elements では、さまざまなホストサービスに Podcast を直接アップロードできます。
ホストサービスにアップロードする前にファイルをエンコードする
ホストサービスにアップロードするオーディオファイルまたはオーディオモンタージュがエンコードされていない場合、エンコードすることができます。一部のホストサービスは、エンコードされたオーディオファイルにのみ対応しています。エンコードされたオーディオファイル形式には、たとえば MP3、MP4、M4A、MP2 などが挙げられます。
Podcast のエピソードをアップロードする
オーディオエディターまたはオーディオモンタージュウィンドウで作成したオーディオを Podcast のエピソードとしてアップロードできます。
「公開 (Publish)」タブ
「公開 (Publish)」タブでは、Podcast のエピソードをアップロードするホストサービスを選択できます。さまざまなホストサービスやアップロードするオーディオファイルに使用するエンコーダーを選択できます。
カスタマイズとは、プログラムの動作や外観を希望どおりに設定することです。
オーディオエディターとオーディオモンタージュウィンドウのカスタマイズ
波形、背景、カーソルラインの色を調節したり、ルーラーなどの詳細な項目の表示を変更したりして、オーディオエディターとオーディオモンタージュウィンドウを設定できます。
ショートカットのカスタマイズ
WaveLab Elements では、多くの機能をショートカットで制御し、ワークフローを短縮できます。既存のショートカットを編集するか、新しいショートカットを作成できます。
コマンドバーのカスタマイズ
コマンドバーボタンを個別に表示または非表示にできます。これによって、不要なコマンドを削除して、コマンドバーをカスタマイズできます。
プラグインの整理
WaveLab Elements には、さまざまなプラグインが付属しています。また、オプションのプラグインを追加できます。プロジェクトに関連するプラグインを把握するために、プラグインはグループに整理できます。
Touch Bar (macOS のみ)
キーボードの上にある Touch Bar に、WaveLab Elementsの機能のショートカットを割り当てることができます。Touch Bar は、WaveLab Elementsのどこで作業しているかに応じて、使用できるオプションのサブセットが変わります。Touch Bar は、必要に応じてカスタマイズできます。
WaveLab Elements は、ニーズに合わせて設定できます。
環境設定
環境設定は、WaveLab Elements 全体に適用される設定です。WaveLab Elements で作業を始める前に、これらの環境設定でニーズに合わせて設定することをおすすめします。
オーディオファイル環境設定
ここでは、オーディオエディターでの編集作業に関する設定を定義できます。ただし、これらの設定は WaveLab Elements の他の部分にも影響を及ぼします。編集および再生に関するデフォルト値を設定したり、波形表示の外観を調節したりできます。また、オーディオファイルとピークファイルに対する WaveLab Elements の動作を設定できます。
オーディオモンタージュの環境設定
ここでは、すべてのオーディオモンタージュまたはアクティブなオーディオモンタージュのみに適用する一般的なパラメーターを設定できます。
複数のコンピューターでの WaveLab Elements の設定の同期
他のコンピューターにインストールした WaveLab Elements 用に、いくつかの設定を保存したファイルを作成できます。これらの設定を他の WaveLab Elements ワークステーションで使用すると、複数のコンピューターで設定の同期を保持できます。
マルチユーザー設定
管理などの目的で、スタジオやスクール内で複数の WaveLab Elements を使用している場合、1 台の WaveLab Elements をマスターとして設定できます。このマスターで共有設定にした環境設定やプリセットは、他の Wavelab で使用できます。
代替の外部ファイルブラウザー
初期設定では、WaveLab Elements はオーディオファイルなどを参照する際に OS のファイルブラウザーを使用します。ただし、「ユーザー設定 (Preferences)」で代替の外部ファイルブラウザーを指定することもできます。