「AAC エンコード (AAC Encoding)」ダイアログ

AAC オーディオファイルを保存する場合のエンコードのオプションを編集できます。

「AAC エンコード (AAC Encoding)」ダイアログは、出力ファイル形式を選択できるほとんどの場所から開けます。たとえば、オーディオファイルを開いて「ファイル (File)」 > 「名前を付けて保存 (Save As)」を選択し、「形式 (Format)」フィールドをクリックして「設定 (Edit)」を選択します。「オーディオファイル形式 (Audio File Format)」ダイアログで、種類に「AAC (Advanced Audio Coding)」を選択し、「エンコード (Encoding)」フィールドをクリックして設定 (Edit)を選択します。

コンテナ (Container)

AAC ファイルのコンテナを指定します。コンテナとは、圧縮されたオーディオデータとメタデータを格納できるファイル形式です。

  • MPEG-4 (iTunes 推奨形式)

  • 3GPP (3rd Generation Partnership Project)

  • ADIF (Audio Data Interchange Format)

  • ADTS (Audio Data Transport Stream)

  • ADTS (CRC 付き)

  • LATM/LOAS (Low Overhead Audio Stream)

オーディオ圧縮方式

オーディオ圧縮方式を選択できます。

  • LC (Low Complexity、iTunes 標準方式)

  • HE (High Efficiency)

  • HE v2 (High Efficiency、パラメトリックステレオ)

  • HD 16 ビット (ロスレス)

  • HD 24 ビット (ロスレス)

LC (Low Complexity) は音質が低いという意味ではなく、簡単な圧縮処理のみ施されたものです。この方式は最高の音質が必要な場合に使用されます。

HE (High Efficiency) は AAC LC (Low Complexity AAC) の拡張規格で、オーディオストリーミングなどの低ビットレートのオーディオへの使用に適しています。

HE v2 ではステレオ信号の圧縮効率が高くなります。HE 形式を使用すると、高圧縮でもオーディオファイルを高音質に保つことができます。

HD は MPEG-4 標準の拡張規格です。非可逆圧縮にも対応したスケーラブルなオーディオロスレス圧縮が可能です。つまり、デコーダーの設定に合わせて、可逆と非可逆のどちらのデコードにも対応できます。ただし、他の圧縮方式に比べて、ファイルサイズが大きくなります。

可変/固定ビットレート (Constant/Variable Bit Rate)

ビットレートはオーディオ信号をエンコードするのに使用されるデータの量に関係します。値が大きいほどクオリティーは上がりますが、出力ファイルのサイズが大きくなります。「可変ビットレート (Variable Bit Rate)」を選択すると、オーディオ素材の複雑さに応じて、次第にレートが変わります。

音質 (Quality)

希望の音質を選択します。音質を高くすると、オーディオ信号の分析と圧縮に要するリソースと時間が長くなります。

補足

「最高音質 (Highest Quality)」では、オーディオファイルは特定のサンプリングレートである必要があります。