ラウドネスメーター
「ラウドネスメーター」は、EBU R-128 標準に従ってラウドネスをモニタリングするオーディオメーターです。
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ラウドネスメーターを開くには、 を選択します。
- 1) モーメンタリーラウドネスバー
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100 ミリ秒ごとに 400 ミリ秒単位のラウドネスを算出して表示します。
- 2) ショートタームラウドネスバー
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1 秒ごとに 3 秒単位のラウドネスを算出して表示します。
- 3) 統合ラウドネスバー
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平均ラウドネスを表示します。100 ミリ秒ごとに 400 ミリ秒単位でラウドネスを測定して平均ラウドネスを算出するため、このバーは時間とともに変化します。
- 4) ターゲットラウドネス
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紫色の垂直線は、「ラウドネスメーターの設定 (Loudness Meter Settings)」ダイアログで設定されたターゲットラウドネスに対応します。垂直線の周りの紫色の影は、許容範囲を示します。
- 5) EBU R-128 ラウドネスレンジ (LRA)
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このラウドネスレンジは、ラウドネス分布のパーセンタイル 10 と 95 の推定値の違いを表示します。低い方の 10% のパーセンタイルは、たとえば、ミュージックトラックのフェードアウト部分がラウドネスレンジを占めることを防ぎます。高い方の 95% のパーセンタイルは、映画の銃声などの異常に大きなサウンドが大きなラウドネスレンジを占めないようにします。
EBU R-128 ラウドネスレンジ、ショートタームラウドネスのダイナミックレンジ、モーメンタリーラウドネスのダイナミックレンジは、ダイナミクスに関してすぐにフィードバックするため (不足、良、過剰)、ダイナミクスの圧縮が必要かどうかを判断するのに役立ちます。
- 6) ショートタームラウドネスのダイナミックレンジ
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このラウドネスレンジは、現時点までのラウドネス測定の最大値と最小値をモニタリングして、ショートタームダイナミクスに関する情報を提供します。
- 7) モーメンタリーラウドネスのダイナミックレンジ
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このラウドネスレンジは、現時点までのラウドネス測定の最大値と最小値をモニタリングして、モーメンタリーダイナミクスに関する情報を提供します。
- 8) ラウドネスカーブ
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このカーブは、曲中のラウドネスの分布範囲を表示します。オーディオ信号は小さいブロックに分割され、各ブロックのラウドネスが算出されます。このカーブからは、特定のラウドネスのオーディオイベントが他のすべてのイベントと比べてどのくらいの頻度でファイル内に出現するかがわかります。カーブにピークがある場合、その特定のラウドネスが曲中で頻繁に発生していることになります。
このカーブは常に正規化されます。ピークは曲中で最も出現するラウドネスを示します。LRA は 10%/95% の許容範囲で、カーブの左側から始まり右側で終わるため、このカーブは LRA に関連しています。
- 9) ゲート LED
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オーディオが測定から除外されたときにゲート LED が点灯します。EBU 標準では、平均ラウドネスに対して特定のレベルより低いオーディオは破棄されます。
- 10) バーの数値
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このセクションには、バーの数値が表示されます。カッコ内の値はラウドネスレンジです。
- 11) トゥルーピーク LED
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トゥルーピーク LED はトゥルーピークの検出に基づき、クリッピングが検出されると点灯します。