WaveLab では、VST プラグインの使用に制限はありません。プラグインを挿入できる場所であればどこでも使用できます。
一括処理セットウィンドウでは、オーディオファイルの一括処理に使用する一連のプラグインを追加できます。これらのプラグインには、マスターセクションから利用できる標準のプラグインのほか、オーディオエディター内で利用できるオフライン処理や、一括処理でのみ利用できるプラグインがあります。
Audio Analyzer
Audio Analyzer プラグインは、一括処理でのオーディオファイルの解析を含むテキストファイルを生成できます。
Audio Injector
Audio Injector プラグインは、処理対象のオーディオファイルの始めまたは終わりにオーディオファイルを挿入できます。必要に応じて、挿入するファイルと元のオーディオファイルにクロスフェードを適用することもできます。
Audio Mixer
このプラグインを使用すると、オーディオファイルを別のオーディオファイルにミックスできます。ミックスは指定した時間から開始し、必要に応じて指定した間隔で繰り返すことができます。
DC Remover
DC Remover プラグインは、オーディオファイルから DC オフセットを除去できます。
Delay Next Process Activation
このプラグインを使用すると、プラグインチェーン内の次の VST プラグインの処理を一定時間遅らせることができます。
Fade In/Fade Out
Fade In/Fade Out プラグインは、一括処理オーディオファイルの始めにフェードを適用したり (「フェードイン」)、終わりにフェードを適用したり (「フェードアウト」) できます。オーディオファイルの始めまたは終わりに適用するフェードの長さと形状、増幅時間、およびゲインを選択できます。
Instructor
Instructor は特殊なユーティリティープラグインであり、一括処理内の次のプラグインに、処理対象のオーディオに関する情報を教えることができます。このプラグインは、処理時点では使用できない分析段階を必要とするモノパスプラグインを使用する場合に役立ちます。
Level Normalizer
このマルチパスプラグインは、オーディオサンプルのレベルを上げ下げして、ファイルに変換される直前の信号のピークを、指定された値に一致させることができます。
Loudness Meta Normalizer
Loudness Meta Normalizer 一括処理セットプラグインを使用すると、一括処理するすべてのファイルのラウドネスレベルを、ラウドネス比を一定に保ったまま変更できます。
Loudness Restorer
Loudness Restorer は、オーディオチェーン内の特定の位置でラウドネスを取り込み、別の位置でそのラウドネスを復元します。そのため、Loudness Restorer は、信号チェーンに 2 つ 1 組 (1 つは取り込み用、1 つは復元用) で挿入する必要があります。
Meta Leveler
Meta Leveler プラグインでは、一括処理セット内のすべてのファイルのレベルを同じ値だけ調節できます。
Resizer
Resizer プラグインは、一括処理するすべてのオーディオファイルの長さを指定し、また選択した時間のあとに無音部分を挿入するかどうかを選択できます。
Stereo to Mono
Stereo -> Mono プラグインは、マルチパス方式によって、クリッピングを生じさせずにチャンネルをミックスしてステレオ信号をモノラル信号に変換できます。ステレオファイルと同じピークレベルを使用するか、適用するゲインおよび変換後のモノラルファイルの最大レベルを設定するかを選択できます。
Trimmer
Trimmer プラグインは、オーディオファイルの開始部分または終了部分から、指定した時間 (0 ミリ秒~ 60 秒) のオーディオを削除できます。