VST System Link
VST System Link は、デジタルオーディオデバイスとケーブルを使用して複数のコンピューターをリンクできる、デジタルオーディオネットワークシステムです。
2 台以上のコンピューターをリンクすることで、別々のコンピューターにさまざまなタスクやトラックを分散できます。Send エフェクトプラグインや VST インストゥルメントなどの CPU 負荷の大きい処理を 1 台のコンピューターで実行し、オーディオトラックの録音を別のコンピューターで行なうことができます。
VST System Link 規格には、トランスポート機能や同期の制御機能のほかに、最大 16 の MIDI ポートが備わっています。その MIDI ポートのそれぞれで、16 の MIDI チャンネルを利用できます。
VST System Link では、あるコンピューターから次のコンピューターへと信号が渡され、最終的には最初のコンピューターに戻ります。
これを使用するには、2 台以上のコンピューター (OS は同じでも違ってもよい) があり、ネットワーク内の各コンピューターに以下のものが揃っていることが必要です。
-
デジタル入出力を備え、専用の ASIO ドライバーがあるオーディオデバイス。
データと接続の形式が同じタイプでなければなりません。
-
S/PDIF、ADAT、TDIF、AES などのデジタルオーディオケーブルが最低 1 本。
-
VST System Link 対応のホストアプリケーション。
補足
コンピューター切換機 (KVM スイッチボックス) の導入もおすすめします。これ 1 つで、システム内の各コンピューターで同じキーボード、モニター、およびマウスを使用でき、各コンピューターを非常にすばやく切り替えできます。