Track Control

Track Control は、GS 互換、または XG 互換の MIDI 音源における各パラメーターを調整するためのコントロールパネルを、3 タイプ備えています。Roland 社による GS プロトコル、Yamaha 社による XG プロトコルは、General MIDI 標準をオリジナルに拡大したもので、より多くのサウンドを備え、MIDI 音源のさまざまな設定のコントロールについても改善されています。ご使用の MIDI 音源が、GS 互換、または XG 互換ならば、Track Control を使用して、ホストアプリケーション中から MIDI 音源のサウンドとエフェクトを調整できるようになります。
使用可能なコントロールパネル
エフェクトパネルの上部にあるポップアップメニューからコントロールパネルを選択します。以下のパネルがあります。
- GS 1
-
Roland GS 標準と互換の MIDI 音源で使用するエフェクトセンド、およびサウンドのさまざまなコントロールパラメーター
- XG 1
-
Yamaha XG 標準と互換の MIDI 音源で使用するエフェクトセンド、およびサウンドのさまざまなコントロールパラメーター
- XG 2
-
Yamaha XG 標準と互換の MIDI 音源のグローバルな諸設定
「Reset」ボタン、「Off」ボタンについて
コントロールパネルの上部に、「Off」ボタンと「Reset」ボタンがあります。
-
「Off」ボタンをクリックすると、すべてのパラメーターが最低値に設定され、MIDI メッセージが出力されなくなります。
-
「Reset」ボタンをクリックすると、すべてのパラメーターがデフォルト値にリセットされます (MIDI メッセージは出力されます)。
GS 1
「GS 1 Controls」モードを選択すると、以下のコントロールが使用できます。
- Send 1
-
リバーブエフェクトのセンドレベルを調節します。
- Send 2
-
コーラスエフェクトのセンドレベルを調節します。
- Send 3
-
バリエーションエフェクトのセンドレベルを調節します。
- Attack
-
サウンドのアタックタイムを調節します。値を小さくするとアタックが短くなり、大きくすると長くなります。
- Decay
-
サウンドのディケイタイムを調整します。値を小さくするとディケイが短くなり、大きくすると長くなります。
- Release
-
サウンドのリリースタイムを調節します。値を小さくするとリリースが短くなり、大きくすると長くなります。
- Cutoff
-
フィルターのカットオフ周波数を調整します。
- Resonance
-
フィルターのサウンド特性を設定します。値を上げると音が共鳴します。
- Express
-
トラックの MIDI チャンネルのエクスプレッションコントロールメッセージを出力します。
- Ch. Press
-
トラックの MIDI チャンネルのアフタータッチ (チャンネルプレッシャー) メッセージを出力します。アフタータッチに対応している MIDI 音源を使用しており、かつアフタータッチが出力できないキーボードを使用している場合などに役立ちます。
- Breath
-
トラックの MIDI チャンネルのブレスコントロールメッセージを出力します。
- Modul.
-
トラックの MIDI チャンネルのモジュレーションコントロールメッセージを出力します。
XG 1
このタイプを選択すると、以下のコントロールが使用できます。
- Send 1
-
リバーブエフェクトのセンドレベルを調節します。
- Send 2
-
コーラスエフェクトのセンドレベルを調節します。
- Send 3
-
バリエーションエフェクトのセンドレベルを調節します。
- Attack
-
サウンドのアタックタイムを調節します。この値を小さくするとアタックが短くなり、大きくすると長くなります。
- Release
-
サウンドのリリースタイムを調節します。値を小さくするとリリースが短くなり、大きくすると長くなります。
- Harm.Cont
-
サウンドのハーモニクスを調整します。
- Bright
-
サウンドのブライトネスを調整します。
- CutOff
-
フィルターのカットオフ周波数を調整します。
- Resonance
-
フィルターのサウンド特性を設定します。値を上げると音が共鳴します。
XG 2
このタイプには、MIDI 音源のグローバル設定に作用するパラメーターがあります。あるトラックで、これらの設定の 1 つを変更すると、トラックの MIDI チャンネル設定にかかわらず、同じ MIDI 出力ポートに接続されているすべての MIDI 音源に影響します。したがって、これらのグローバル設定専用に、空のトラックを作成して使用するのがよいでしょう。
- Eff 1
-
No effect (リバーブオフ)、Hall 1~2、Room 1~3、Stage 1~2、Plate のうち、どのリバーブエフェクトタイプを使用するか選択できます。
- Eff. 2
-
No effect (コーラスオフ)、Chorus 1~3、Celeste 1~3、Flanger 1~2 のうち、どのコーラスエフェクトタイプを使用するか選択できます。
- Eff. 3
-
多くのバリエーションエフェクトタイプから 1 つを選択できます。「No Effect」を選択するとバリエーションエフェクトがオフになります。
- Reset
-
XG リセットメッセージを出力します。
- MastVol
-
MIDI 音源のマスターボリュームをコントロールします。通常は最大値 (127) にして、各 MIDI チャンネルにボリュームを個別に設定します (ホストアプリケーションの MixConsole、または Inspector のボリュームフェーダーで設定します)。