新機能
Cubase の最も重要な改良についての情報と、それに対応する説明へのリンクを以下に記載します。
追加された新機能: バージョン 12
ハイライト
新しい「ボリュームオートメーションの精度 (Volume Automation Precision)」機能を使用すると、バッファーサイズに関係なく、サンプル精度 100% のボリュームオートメーションを実行できます。新しいボリュームオートメーションイベントを処理するまでのサンプル数を設定でき、処理されたイベント間のオートメーションカーブは補完されます。これにより、オートメーションイベント間の移行がなめらかになり、ノイズの原因となる急激なジャンプが生じるのを防ぎます。 を参照してください 「オーディオシステム (Audio System)」ページ.
複数のトラックを一度にフリーズ/フリーズ解除できるようになりました。 を参照してください 複数のトラックをフリーズする.
新しい微調整グリッドオプションにより、プロジェクトグリッドから独立して編集できるようになりました。これにより、すべてのマウス操作を「小節/拍 (Bars+Beats)」に設定されたミュージカルグリッドで行ないながら、イベントとパートの位置および長さの微調整は「微調整 (Nudge)」キーボードショートカットを使用して実行できます。 を参照してください 微調整操作のためのスナップグリッドの設定.
イベントの終了位置をプロジェクトカーソルの位置に移動できるようになりました。 を参照してください 「移動 (Move)」サブメニュー.
オブジェクトの選択ツールでイベントのサイズを変更する際に、制御ツールを使用して既存のフェードのサイズを自動的に調整できるようになりました。 を参照してください オブジェクトの選択ツールを使用してイベントのサイズを変更 - 内容を固定してサイズ変更.
イベントの内容をずらす操作にキーボードショートカットを割り当てられるようになりました。 を参照してください イベントの内容を移動する.
キーボードショートカットによる選択範囲の作成および調整の操作が拡張されました。また、縦方向に拡大/縮小して複数のトラックにまたがる範囲を選択できるようになりました。これにより、キーボードショートカットのみを使用して、選択範囲を四方のどの方向にも移動したり調整したりできます。 を参照してください 選択範囲のサイズを調整する.
フェード関連のすべてのコマンドは、「Audio」メニュー内の「フェード (Fades)」サブメニューに集約されました。 を参照してください 範囲選択ツールでフェードを作成/編集する.
スライス再生に「AudioWarp」設定と「Quality」設定を使用できるようになりました。 を参照してください 再生セクション.
Cubase では、音楽制作に不可欠な MIDI コントローラーを新たなレベルで統合できます。MIDI Remote スクリプトの新たな概念に基づいて構築された Cubase は、デバイスを自動的に検出してコントロールをマッピングします。お使いのデバイスのスクリプトがない場合は、MIDI コントロールサーフェスのエディターを使用して独自のスクリプトを簡単に作成できます。そのあと、マッピングアシスタントを使用して、コントロールやパラメーターを簡単に接続できます。 を参照してください MIDI Remote.
録音したオーディオをコードトラックにドロップして、コード進行を自動的に作成できるようになりました。検出されたコードがスケールと一致しない場合は、Chord Assistant が後続のコードに基づいて最も近い別のコードを提案してくれます。 を参照してください オーディオイベントからコードイベントを作成する.
「オーディオパフォーマンス (Audio Performance)」ウィンドウに、リアルタイムインジケーター、ASIO-Guard インジケーター、ピークインジケーターが新しく追加されました。 を参照してください 「オーディオパフォーマンス (Audio Performance)」ウィンドウ.
その他の新機能
Lin One Dither は、高度なアルゴリズムを使用し、低レベルのオーディオ信号のスペクトラムを変更することで見かけ上の S/N 比を上げる追加のノイズシェーピングを提供するディザリングプラグインです。このプラグインの詳細については、『プラグインリファレンス』のLin One Ditherを参照してください。
新しい「マーカー (Markers)」ウィンドウでは、プロジェクトで使用しているマーカーを把握しやすくなり、編集が容易になりました。 を参照してください 「マーカー (Markers)」ウィンドウ.
サンプルエディターのツールバーで行なう、クリップとイベントの表示、ズーム、編集機能にいくつかの改良が加えられました。 を参照してください サンプルエディターツールバー.
その他
StepFilter では、パターンの新しいサイクルごとに、ベースカットオフおよびベースレゾナンスパラメーターの一定のずれを適用できるようになりました。このプラグインの詳細については、『プラグインリファレンス』のStepFilterを参照してください。
Cubase では、Windows の Runtime MIDI API、WinRT MIDI がサポートされるようになりました。これにより、Windows の Bluetooth MIDI がネイティブでサポートされ、プラグアンドプレイ機能が改善し、複数の同じデバイスをより適切に扱えるようになります。 を参照してください 「MIDI ポートの設定 (MIDI Port Setup)」ページ.
5 秒、10 秒、20 秒の一定のステップでプロジェクトカーソルを前後に移動する追加のキーボードショートカットを割り当てられるようになりました。 を参照してください プロジェクトカーソルを設定する.
新しい試聴機能を使用すると、分析したオーディオイベントの任意の位置を直接試聴できます。さらに、生成されたオーディオイベントにフェードイン/フェードアウトを適用できます。 を参照してください 「無音部分の検出 (Detect Silence)」ダイアログ.
イベント名にクリップ名を付け加えるかどうかを設定できるようになりました。 を参照してください イベントの表示 - Audio (Event Display - Audio).
Windowsシステムのスケーリング設定に沿って、Cubase のユーザーインターフェースをスケーリングできるようになりました。 を参照してください 全般 (General).