「ソース (Sources)」ページ

一番上のセクションには、以下の項目があります。

タイムコードソース (Timecode Source)

「タイムコードソース (Timecode Source)」セクションでは、Cubase がタイムコードのマスターになるかスレーブになるかを決定します。以下のオプションを使用できます。

内部タイムコード (Internal Timecode): Cubase がタイムコードマスターとして設定され、プロジェクトのタイムラインおよび「プロジェクト設定 (Project Setup)」の設定に基づいて、システムの他のすべてのデバイスで使用される参照位置を生成します。
MTC (MIDI Timecode): 「外部同期を有効化 (Activate External Sync)」をオンにした場合にこの項目を選択すると、Cubase が、入力される MIDI タイムコード (MTC) 信号に対するタイムコードスレーブとして設定されます。「MIDI タイムコードの設定 (MIDI Timecode Settings)」セクションで「MIDI 入力 (MIDI Input)」ポートを選択できます。
ASIO オーディオデバイス (ASIO Audio Device) (Windows のみ): ASIO ポジショニングプロトコル (APP) に対応したオーディオデバイスが接続されている場合のみ利用できます。対応デバイスは LTC リーダーまたは ADAT Sync ポートを備えていて、タイムコードとオーディオクロックの位相アライメントを実行できるようになっています。
VST System Link: VST System Link がタイムコードソースとして設定されます。これにより、VST System Link を介して接続された複数のコンピューター間で、サンプル単位の精度が高い同期が可能になります。

補足

「フレームレート (Project Frame Rate)」と入力されるタイムコードに矛盾があると、Cubase がタイムコードにロックできた場合でも、ポストプロダクション時に問題が生じる可能性があります。

「MIDI タイムコードの設定 (MIDI Timecode Settings)」は、「タイムコードソース (Timecode Source)」を「MTC (MIDI Timecode)」に設定した場合に使用できます。

MIDI 入力 (MIDI Input): MIDI 入力ポートを選択します。あらゆる MIDI 接続からの MIDI タイムコードに Cubase を同期させるには、「All MIDI Inputs」を選択します。

「タイムコードソース (Timecode Source)」を「MTC (MIDI Timecode)」に設定した場合、「TC ソース設定 (Timecode Source Preferences)」で外部からのタイムコードに関する設定を行なえます。以下のオプションを使用できます。

フレームをロック (Lock Frames): Cubase がロック、つまり同期を確立するためにかける時間をタイムコードのフルフレーム数で指定します。

補足
「立ち上がり」の非常に速い外部テープデバイスを使用する場合などは、「フレームをロック (Lock Frames)」の値を低く設定することで、ロックにかかる時間をさらに短縮できます。
ドロップアウトフレーム (Drop Out Frames): ドロップアウトが発生したときに Cubase が停止するまでの時間をフレーム数で設定します。アナログテープに記録されたタイムコード (LTC) では、ドロップアウトが増える場合があります。
再起動の禁止時間 (ミリ秒) (Inhibit Restart ms): 一部のシンクロナイザーは、外部テープマシンが停止したあとも、しばらく MTC 信号を送信し続けます。その際、タイムコードも送信されるため、Cubase が突然、再スタートしてしまうことがあります。そうした場合は、この欄で「再起動の禁止時間 (ミリ秒) (Inhibit Restart ms)」を設定できます。Cubase は、いったん停止すると、ここで設定された時間 (ミリ秒単位) (入力される MTC 信号は無視) は再起動しないようになります。

フレームレートの変更を自動検知 (Auto-Detect Frame Rate Changes): フレームレートまたはタイムコードが変更された場合に通知され、再生または録音が中断されます。タイムコードや外部デバイスに関するトラブルを診断する場合は、これをオンにします。