VST
このページには、VST オーディオエンジンに関する設定が含まれています。
- デフォルトのステレオパンナーモード (Default Stereo Panner Mode) (Cubase Pro のみ)
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挿入されるオーディオトラックのデフォルトのパンモードを指定できます (「ステレオバランスパン (Stereo Balance Panner)」、「ステレオデュアルパン (Stereo Dual Panner)」、または「ステレオコンバインパン (Stereo Combined Panner)」)。
- 新規に作成したチャンネルに Sends を自動的に接続する (Connect Sends automatically for each newly created Channel)
このオプションをオンにした場合、オーディオチャンネルまたはグループチャンネルを新規に作成すると、既存の FX チャンネルの Send ルーティングが自動的に接続されます。メモリーを節約するために、このオプションはデフォルトではオフになっています。
- インストゥルメントのオートメーション読込/書込をすべて使用 (Instruments use Automation Read All and Write All)
このオプションをオフにした場合、VST インストゥルメントパネルの読込/書込のオートメーションステータスは、オートメーションスイッチ「全トラックへの読込をオン/オフ (Activate/Deactivate Read for All Tracks)」および「全トラックへの書込をオン/オフ (Activate/Deactivate Write for All Tracks)」の影響を受けません。
- ミュート時はプリ Send もミュート (Mute Pre-Send when Mute)
このオプションをオンにした場合、チャンネルをミュートすると、「プリフェーダー」モードに設定された Send がミュートされます。
- 既定の Send レベル (Default Send Level)
Send エフェクトのデフォルトレベルを指定できます。
- グループチャンネル: ソースチャンネルもミュート (Group Channels: Mute Sources as well)
初期設定では、グループチャンネルをミュートすると、オーディオはそのグループを通過しません。ただし、そのグループチャンネルに直接ルーティングされている他のチャンネルはミュートされません。そのため、他のグループチャンネル、FX チャンネル、または出力バスにルーティングされている Cue Sends がある場合、これらのチャンネルは影響されることなく再生されます。
「グループチャンネル: ソースチャンネルもミュート (Group Channels: Mute Sources as well)」をオンにした場合、グループチャンネルをミュートすると、このチャンネルに直接ルーティングされている他のすべてのチャンネルもミュートされます。ミュートボタンをもう一度押すと、グループチャンネルと、このチャンネルに直接ルーティングされている他のすべてのチャンネルのミュートが解除されます。グループチャンネルをミュートする前にミュートされていたチャンネルは、ミュート状態を記憶していないため、グループチャンネルのミュートを解除するとそれらのミュートも解除されます。
補足「グループチャンネル: ソースチャンネルもミュート (Group Channels: Mute Sources as well)」オプションは、ミュートオートメーションの書き込みには影響しません。グループチャンネルへのミュートオートメーションの書き込みは、グループチャンネルにのみ影響し、そのチャンネルにルーティングされている他のチャンネルには影響しません。このオプションがオンになっている場合、オートメーションを書き込むと、他のチャンネルもミュートされているように見えます。しかし、再生時には、グループチャンネルのみがこのオートメーションに応答します。
- ディレイ補正の基準遅延時間 (録音時) (Delay Compensation Threshold (for Recording))
Cubase では、完全なディレイ補正が行なわれます。使用している VST プラグイン固有のディレイ (= ここでは処理による遅延の意) は、再生中に自動的に補正されます。しかし、VST インストゥルメントをリアルタイムで演奏したり、ライブ音声を録音する (Cubase を介してモニタリングも行なう) ような場合、このディレイ補正が、レイテンシー発生の原因となります。これを回避するには、ツールバー、またはプロジェクトウィンドウのトランスポートゾーンにある「プラグインディレイ補正の解除 (Constrain Delay Compensation)」ボタンをクリックします。この機能は、ディレイ補正で生じるレイテンシーを最小限にしながら、ミキシングもできる限り維持するように試みるものです。
「ディレイ補正の基準遅延時間 (Delay Compensation Threshold)」の設定は、「プラグインディレイ補正の解除 (Constrain Delay Compensation)」機能の「許容」設定のようなものです。このスレッショルド設定よりも長い遅延を生じるプラグインに対してのみ、「プラグインディレイ補正の解除 (Constrain Delay Compensation)」機能が動作するようになります。初期設定では、この値は「0.0 ms」に設定されています。これは、「プラグインディレイ補正の解除 (Constrain Delay Compensation)」をオンにしたときに、すべてのプラグインが影響を受ける (無効になる) ことを意味します。多少のレイテンシーを許容できる場合は、スレッショルド値を上げても構いません。
- 外部プロジェクトを読み込むときは、入力/出力バスを接続しないでください。(Do not Connect Input/Output Busses When Loading External Projects)
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このオプションをオンにすると、外部プロジェクトを読み込む際に、そのプロジェクトの入出力バスがシステムの ASIO ポートに自動的に接続されなくなります。使用しているシステムと ASIO 設定が異なるコンピューターで作成されたプロジェクトで作業をする機会が多い場合には、このオプションをオンにしておくと不要なオーディオ接続を防ぐことができます。
- 新規トラックに'パンのリンク'をオン (Activate 'Link Panners' for New Tracks) (Cubase Pro のみ)
このオプションをオンにすると、新規トラックの「パンのリンク (Link Panners)」がデフォルトでオンになり、チャンネルフェーダーセクションで行なったパン設定が、チャンネル Send セクションに常に反映されます。
- 自動モニタリング (Auto Monitoring)
モニタリング (録音中に入力信号を聴くこと) の処理方法を設定します。次のオプションを使用できます。
手動 (Manual)
トラックリスト、インスペクター、または MixConsole の「モニタリング (Monitor)」ボタンをクリックして、入力モニタリングのオン/オフを切り替えます。
録音待機時 (While Record Enabled)
トラックが「録音可能 (Record Enable)」モードになると (待機状態、または録音動作中ともに) 入力モニタリングが自動的にオンになります。
録音中 (While Record Running)
録音動作中だけ、入力モニタリングが自動的にオンになります。
テープマシンスタイル (Tapemachine Style)
標準のテープレコーダーの動作がエミュレートされます。停止状態での入力モニタリング、および録音動作中はモニタリングが自動的にオンとなり、再生中は自動的にオフとなります。
補足自動モニタリングのオプションが適用されるのは、Cubase を介してモニタリングしている場合、またはASIO ダイレクトモニタリングを使用している場合です。外部モニタリング (外部のミキサーで入力信号を聴く場合など) を行なっている場合は、「手動 (Manual)」モードを選択し、Cubase でオーディオのモニタリングボタンをすべてオフにしておいてください。
- 処理実行中にオーバーロードが発生したら警告する (Warn on Processing Overloads)
このオプションがオンの場合、録音中にトランスポートパネル上の CPU 過負荷インジケーターが点灯した際に、警告メッセージが現れます。