Signal のモジュール
このカテゴリーのモジュールは、オーディオ信号のレベル、ラウドネス、明瞭度を視覚化します。
以下のモジュールと固有の設定を使用できます。
Level
このモジュールは、オーディオレベルを表示します。マルチチャンネルレベルメーターと最大レベル値ディスプレイが備わっています。

「Module Settings」ウィンドウでは、モジュール固有の以下の設定を使用できます。
- Scale
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さまざまな放送規格 (Internal、Digital、DIN、EBU、British、Nordic、K-20、K-14、K-12、+3 dB Digital、+6 dB Digital、+12 dB Digital など) に応じてスケールを選択できます。
補足「環境設定 (Preferences)」ダイアログの「メーター (Metering)」—「外観 (Appearance)」ページで、すべてのスケールのメーターの外観を個別にカスタマイズできます。
- Peak Hold
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ピークレベルを表示する時間を指定します。
- Peak Fallback
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レベルメーターとピークインジケーターのリリース速度を設定します。
補足-
または、選択したモジュールにマウスポインターを合わせて、[Ctrl]/[command] を押しながらマウスホイールを使用してこのパラメーターを調節することもできます。
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このコントロールを一番左まで回すと、ピークインジケーターがオフになります。
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- Threshold
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その値を下回ったときに表示をマスクするスレッショルドレベルを設定します。
補足または、選択したモジュールにマウスポインターを合わせながら、マウスホイールを使用してこのパラメーターを調節することもできます。
- Offset
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測定値と表示値の間のオフセットを dB 単位で設定します。
このパラメーターは、「DIN」、「EBU」、「British」、「Nordic」のスケールに対してのみ使用できます。
- Clipping
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「Internal」スケールのクリッピング値を設定します。
- Minimum
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「Internal」スケールの最小値を設定します。
- Maximum
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「Internal」スケールの最大値を設定します。
- Color
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メーターの色を設定します。「Scale」の色または「Track」の色から選択できます。
- RMS AES17
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AES17 (RMS + 3 dB) に従ってレベルを表示します。
- RMS Resolution
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レベルディスプレイの RMS 解像度をミリ秒単位に設定します。
- Max. Value
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最大レベル値ディスプレイの測定モードを設定します。以下のモードが使用できます。
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「True Peak」は各チャンネルの推定インターサンプルピーク値を表示します。
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「Peak Max.」は各チャンネルの最大サンプル値を表示します。
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「RMS Max.」は各チャンネルの最大 RMS 値を表示します。
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「RMS Max. + True Peak」はすべてのチャンネルのうち、最も高い最大 RMS 値と予測リアルピーク値を表示します。
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「RMS Max. + Peak Max.」はすべてのチャンネルのうち、最も高い最大 RMS 値と最大サンプル値を表示します。
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Loudness
このモジュールは、オーディオのラウドネスを EBU R 128 に従って、LU (Loudness Units) または LUFS (Loudness Units, referenced to Full Scale) で表示します。

- TP (True Peak)
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最大トゥルーピークレベルが dB で表示されます。
- I (Integrated)
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統合ラウドネスの値が表示されます。これはオーディオ範囲全体で測定されたラウドネスの平均値で、LU または LUFS で表示されます。
- S (Short-Term)
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3 秒のオーディオブロックで 1 秒ごとに測定されるショートタームラウドネス値が LU または LUFS で表示されます。これにより、音が最も大きいオーディオ部分についての情報を得られます。
- M Max. (Momentary Max.)
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400ms のオーディオ範囲で 100ms ごとに測定されたすべてのモーメンタリーラウドネス値の最大値が LU または LUFS で表示されます。
- R (Range)
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オーディオ範囲全体で測定されたラウドネスレンジ (LRA) が LU で表示されます。
ラウドネスレンジは、音が最も大きいセクションと最も小さいセクション (無音以外) の間の比率を示すものです。オーディオは小さなブロックに分割されます。1 秒ごとに 1 つのオーディオブロックがあり、各ブロックは分析されたブロックが重なるように 3 秒間続きます。小さな音のブロックの上位 10% と大きな音のブロックの上位 5% は最終分析から除外されます。算出されるラウドネスレンジは、残りのオーディオブロックの中で最も大きい音と最も小さい音の比率となります。この測定は、オーディオに適用する圧縮量または拡張量を決定するのに役立ちます。
ラウドネスレンジ値のあとのアスタリスク (*) は、分析されたオーディオが 1 分未満であることを示します。
「Min.」は、LU で表示されるラウドネスレンジの最小値です。「Max.」は、LU で表示されるラウドネスレンジの最大値です。
補足EBU R 128 ではデータポイントが少なすぎることから、1 分未満のオーディオでラウドネスレンジを測定することは推奨されていません。
- Time
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ラウドネス測定全体の時間が表示されます。
「Module Settings」ウィンドウでは、モジュール固有の以下の設定を使用できます。
- Unit
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メータースケールを LUFS (絶対値) と LU (相対値) の間で切り替えることができます。
- Scale
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EBU +9 スケールと EBU +18 スケールの間でメーターを切り替えることができます。
- Ref. Integrated
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統合ラウドネスの基準値を設定します。これより高い値が検出されると、ラウドネスメーターがクリッピングを示します。
- Tol. Integrated
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統合ラウドネスの許容値を設定します。
- Ref. True Peak
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トゥルーピークレベルの基準値を設定します。これより高い値が検出されると、ラウドネスメーターがクリッピングを示します。
- Tol. True Peak
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トゥルーピークレベルの許容値を設定します。
- Ref. Short-Term
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ショートタームラウドネスの基準値を設定します。これより高い値が検出されると、ラウドネスメーターがクリッピングを示します。
- Tol. Short-Term
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ショートタームラウドネスの許容値を設定します。
- Ref. Momentary
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最大モーメンタリーラウドネスの基準値を設定します。これより高い値が検出されると、ラウドネスメーターがクリッピングを示します。統合基準値に達すると、ラウドネスメーターがクリッピングを示します。
- Tol. Momentary
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最大モーメンタリーラウドネスの許容値を設定します。
- Ref. Range
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ラウドネス範囲の基準値を設定します。これより高い値が検出されると、ラウドネスメーターがクリッピングを示します。
- Tol. Range
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ラウドネス範囲の許容値を設定します。