トラック

トラックはイベントディスプレイに表示される行で、左から右に向かって時間を表わします。トラックを使用すると、プロジェクト内の複数の音楽要素を同時に、かつ個別にコントロールできます。

かつてテープでオーディオミキシングが行なわれ、多重録音により曲の複数のパートが独立して録音および編集され、最終的な楽曲が作成されていた時代に、トラックという用語が生まれました。

Cubase のような近代的なプログラムでは、オーディオ録音やソフトウェアインストゥルメントなど、さまざまな種類のサウンドをトラックに含めることができます。多くの場合、オーディオ録音を含むトラックにはオーディオの波形が表示され、ソフトウェアインストゥルメントを含むトラックでは、ピアノロール上に、水平位置が時間、垂直位置がピッチを示す長方形の音符イベントが表示されます。

Dorico SE では、以下の種類のトラックが再生モードのイベントディスプレイに表示されます。

インストゥルメントトラック

インストゥルメントの種類に応じて、ピアノロールエディターまたはドラムエディターにインストゥルメントの音符が表示されます。単一のプレーヤーに複数の楽器が関連付けられている場合も含めて、プロジェクト内の楽器ごとに個別のインストゥルメントトラックが表示されます。

各インストゥルメントトラックには、強弱記号レーン、ベロシティーレーン、オートメーションレーン、演奏技法レーンもあります。

タイムトラック

記譜モードで入力したテンポ記号や「Time」トラックで加えたテンポ変更入力など、フローのテンポの変更が表示されます。

コードトラック

フロー内のコード記号が表示されます。

マーカートラック

マーカーテキストを含むフローのマーカーが表示されます。

ビデオトラック

フロー内のビデオ領域が、ファイル名も含めて表示されます。