Slice Selection
「Slice Selection」ボタン (トランスポートコントロールの上) をクリックすると、「Slice Selection」が開きます。このページのオプションを使うと、再生するスライスの選択方法を細かく操作できます。
- Number of Voices
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現在の「similarity gain」の設定に応じてマスタースライスと差し替えられるスライス (全トラックから) の合計数を設定できます。設定範囲は、1 から 4 ボイス (左から右へ) となっています。つまり、4 つまでのループを同時に再生できます。ボイスの数を増やすと、CPU への負荷が高くなります。
- Voices per Track
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1 つのトラックで選択できるスライスの最大数です。設定範囲は 1 から 4 までです。同じトラックからピックアップされるスライスの数を減らすほど、LoopMash の出力が多様化することになります。
- Selection Offset
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このスライダーを右に動かすと、類似性が小さめのスライスが再生に選択されます。この設定は、このシーンの全トラックに影響を及ぼします。
- Random Selection
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このスライダーを右に動かすと、再生するスライスを選択する際のバリエーションが増えます。選択プロセスにランダムさが追加されます。この設定は、このシーンの全トラックに影響を及ぼします。
- Selection Grid
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再生中に LoopMash が類似したスライスを探す頻度を指定します。常時 (左の位置)、2 ステップごと、4 ステップごと、8 ステップごと (右の位置) から選択できます。たとえば、「Selection Grid」を 8 ステップごと (右の位置) に設定すると、LoopMash では類似したスライスが 8 ステップごとに置き換えられます。2 つの置き換えステップの間は、前回の置き換えステップで選択されたスライスのトラックが再生されます。その結果、1 つのトラックで再生されるシーケンスが長くなります。
- Similarity Method
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ここでは、LoopMash でスライス間の類似性が比較される際に考慮される条件を変更できます。類似性の比較方法は 3 つあります。
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Standard: 標準的な方法です。すべてのトラックのすべてのスライスが比較され、リズム、テンポ、スペクトルなどのさまざまな特性が考慮されます。
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Relative: すべてのトラックのすべてのスライスにおける全体的な類似性が考慮されるだけでなく、同じトラック内の他のスライスとの関係も考慮されます。たとえば、あるトラックで最も大きく最も低いサウンドが、別のトラックの最も大きく最も低いサウンドと置き換えられたりします。
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Harmonic: 分析された音色情報のみが考慮されます。そのため、リズムが類似したスライスではなく、音色が類似したスライスへの置き換えが行なわれます。この方法では、トラックトランスポーズの値も考慮されます。つまり、コードが Cメジャーであるマスターのスライスは、コードが Dメジャーのスライスとは置き換えられません。しかし、コードが Dメジャーのスライスのトラックでトランスポーズの値を「-2」に設定すると、置き換えの対象になります。この方法を使用する場合は、不協和音を防ぐために「similarity gain」スライダーを低い位置にしておくことをおすすめします。トランスポーズの値を変更すると、特定のトラックで再生されるスライスを増やすことができます。
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