全般情報の検出
WaveLab Elements では、オーディオに高度な解析を実行し、指定した属性を含む範囲を特定できます。この機能は、グリッチやクリッピングを含むサンプルなど、問題のある範囲を検出する場合に役立ちます。また、音のピッチなどの一般的な情報を確認することもできます。
オーディオファイルの一部を解析すると、WaveLab Elements でその範囲またはそのオーディオファイルがスキャンされ、情報が抽出されてダイアログに表示されます。また、音が非常に大きい範囲やほとんど無音の範囲など、特定の特性に一致する範囲がファイル内で WaveLab Elements によってマーキングされます。これらのポイント間を参照したり、マーカーを設定したり、ズームインしたりできます。ほとんどのタブで、解析の実行方法を詳しく設定できます。タブはそれぞれ、特定の解析分野に特化しています。
全般情報の検出は、「全般情報の検出 (Global Analysis)」ダイアログで行ないます。このダイアログには以下のタブがあり、それぞれのタブで異なる種類の検出を行なえます。
-
「ピーク (Peaks)」タブでは、値が非常に高い個々のサンプルを検出できます。
-
「ラウドネス (Loudness)」タブでは、レベルが高い部分を検出できます。
-
「ピッチ (Pitch)」タブでは、サウンドまたはオーディオ範囲の正確なピッチを検出できます。
-
「その他 (Extra)」タブでは、DC オフセットおよび重要なビット解像度についての情報が提供されます。
-
「エラー (Errors)」タブでは、グリッチおよびオーディオにクリッピングが含まれる範囲を検出できます。
ほとんどの種類の解析で、ファイル内のピークやグリッチなどを示す多くの箇所が検出されます。このような箇所のことをホットポイントといいます。