「ラウドネスノーマライザー (Loudness Normalizer)」ダイアログ
このダイアログでは、ファイルのラウドネスを指定できます。
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「ラウドネスノーマライザー (Loudness Normalizer)」ダイアログを開くには、オーディオエディターで「処理 (Process)」タブを選択し、「ノーマライズ (Normalizing)」セクションで「ラウドネス (Loudness)」をクリックします。
このダイアログは、一括処理セットウィンドウでマルチパスプラグインとしても利用できます。
ラウドネス (EBU R-128) (Loudness (EBU R-128))
- ターゲットラウドネス (Loudness to Achieve)
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ゲインを上げるだけでは目的のラウドネスを実現できない場合は、リミッターを使用してクリッピングを防ぐ必要があります。
ここでは、ターゲットラウドネスを指定します。放送用の EBU R-128 の推奨は -23LUFS です。
この値を上げると、リミッターの通常の機能範囲を超えるゲインが必要となり、歪みが生じる場合があります。
ラウドネスの指定後に「数値データ (Statistics)」を使用することをおすすめします。これによって、ゲインをどれだけ上げる必要があるか、およびピークの制限が必要かどうかがわかります。大幅な制限が必要な場合、オーディオ品質が低下してしまうことがあります。そのような場合、処理の適用後に警告が表示されるため、処理を取り消せます。
- オーディオ範囲からラウドネスを検出 (Catch Loudness from Audio Selection)
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「ターゲットラウドネス (Loudness to Achieve)」の値がオーディオファイルまたはオーディオの選択範囲で検出された平均ラウドネスに設定されます。
- 基準 (Reference)
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このポップアップメニューでは基準を選択できます。ファイル全体のラウドネス (EBU R-128 推奨)、オーディオ範囲 (3 秒間) ごとの平均値で最大のラウドネス (「ラウドネスレンジの上限 (Top of Loudness Range)」)、またはオーディオ範囲 (3 秒間) 内で最大のラウドネス (「最大ショートタームラウドネス (Maximum Short-Term Loudness)」) から選択します。
- ピーク (Peaks)
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このポップアップメニューでは、WaveLab Pro でサンプル値 (「デジタルピーク (Digital Peaks)」) とアナログ信号ピーク (「トゥルーピーク (True Peaks)」) のどちらを制限するかを選択します。
ピークリミッター (Peak Limiter)
- 最大ピークレベル (Max Peak Level)
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ここでは、処理後のオーディオの最大ピークレベルを指定します。この値を下げると、ラウドネスが下がります。
- ソフトネス (Softness)
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Peak Master の動作に影響します。ラウドネス値を上げると、その分、大きく聞こえるようになりますが、サウンドがほんの少し粗くなる場合もあります。
この欄では、そうした音質とラウドネスのバランスを調節します。
事前処理オプション (Pre-Processing Options)
- DC オフセットの除去 (Remove DC Offset)
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ファイル内に DC オフセットがあると、ラウドネスの計算に影響が出ます。「DC オフセットの除去 (Remove DC Offset)」を実行すると、DC オフセットがゼロに設定されます。この項目をオンにすることをおすすめします。
試行/検出 (Attempts/Analysis)
- 許容差 (+/-) (Tolerance (+/-))
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「ターゲットラウドネス (Loudness to Achieve)」を実現するためにピークリミッターが必要な場合は、ピークリミッター自体によってラウドネス値が少し下がります。この幅をあらかじめ計算して、その分だけゲインの変更幅を自動的にずらすことはできません。このため、最適なゲイン設定を見つけるために複数のシミュレーション計算が実行されます。この項目では、その計算の精度を指定できます。
- 最大パス数 (Maximum Number of Passes)
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WaveLab Pro は設定された精度に達するまで何度も検出操作を繰り返します (マルチパス処理)。この欄では、この繰り返しの最大数 (上限値) を設定できます。
- 指定ピークレベル圧縮率 (Authorized Peak Compression)
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コンプレッションをかけすぎるとオーディオの音質が下がるため、コンプレッションの度合いを制限できます。設定できる値は -1 ~ -20dB の間です。ただし、「ターゲットラウドネス (Loudness to Achieve)」を下げる方がよい結果が得られます。
- 不一致の場合は警告 (Warn If Unmatched)
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この項目をオンにすると、ノーマライズ処理を行なっても設定されたラウドネスや精度の設定値を実現できない場合、それを示す警告メッセージが表示されます。一括処理の場合は、このオプションを利用できません。
- 数値データ (Statistics)
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処理対象に関する情報を示すウィンドウを表示します。現在の DC オフセット値、ラウドネス、ピークレベル、ターゲットラウドネス値を得るのに必要なゲインが表示されます。また、リミッターの必要性の有無が表示されます。