オーディオ Sends を別のコンピューターにルーティングする
Cubase では、オーディオチャンネルのエフェクト Send を 1 つの FX チャンネルトラック、またはアクティブなグループや出力バスにルーティングできます。これを利用すると、メインとは別のコンピューターをバーチャルエフェクトラックとして使用できるようになります。
手順
- エフェクトラックとして使用するコンピューター 2 で、ステレオのオーディオトラックを作成します。
- このトラックに、希望するエフェクトを Insert エフェクトとして追加します。
- インスペクターで、オーディオトラックの入力ポートとして VST System Link バスのうちの 1 つを選択します。
- コンピューター 1 に接続された VST System Link 出力バスの 1 つにチャンネルをルーティングします。
- そのトラックのモニタリング機能をアクティブにします。
- コンピューター 1 に戻り、リバーブを加えたいトラックを選択します。
- インスペクターまたは MixConsole で、トラックの「Sends」ラックを開きます。
- いずれかの Send の「Send ルーティング (Send Routing)」ポップアップメニューを開き、エフェクトにルーティングした VST System Link バスを選択します。
- 「Send」スライダーを使ってエフェクトの Send 量を調整します。
結果
そのトラックのオーディオは、コンピューター 1 のプロセッサーパワーをまったく使わずに、コンピューター 2 のトラックに Send として送られ、コンピューター 2 によってリバーブが加えられます。
この手順を繰り返すとバーチャルエフェクトラックにエフェクトをさらに追加できます。この方法で利用可能なエフェクトの数は、VST System Link 接続環境で利用できるオーディオポートの数と、コンピューター 2 の処理能力によってのみ決まります。