ASIO ダイレクトモニタリング (ASIO Direct Monitoring)

ASIO 2.0 対応のオーディオデバイスを使用している場合は、ASIO ダイレクトモニタリングに対応している可能性があります。この機能は、Mac OS ドライバー付属のオーディオデバイスでも使用可能な場合があります。ASIO ダイレクトモニタリングモードでは、モニタリングの実行はオーディオデバイス内で行なわれ、制御は Cubase から行なわれます。ASIO ダイレクトモニタリング機能を使用しているときは、オーディオデバイスのレイテンシー設定値はモニター信号には影響しません。

手順

  1. トラックリストで、「モニタリング (Monitor)」をオンにします。
  2. 「デバイス (Devices)」 > 「デバイス設定 (Device Setup)」を選択します。
  3. 「デバイス設定 (Device Setup)」ダイアログで、左側の「デバイス (Devices)」リスト内の項目を選択して、オーディオデバイスのドライバー用の設定ページを表示させ、「ダイレクトモニタリング (Direct Monitoring)」チェックボックスをオンにします。

    このチェックボックスがグレーで表示されているときは、オーディオデバイス (あるいはドライバー) が、ASIO ダイレクトモニタリング機能をサポートしていません。詳細については、オーディオデバイスのメーカーにお問い合わせください。

  4. 「ファイル (File)」 > 「環境設定 (Preferences)」 > 「VST」を選択します。
  5. 「自動モニタリング (Auto Monitoring)」ポップアップメニューを開いてモニタリングモードを選択します。
  6. MixConsole で、モニタリングのレベルとパンニングを調節します。

    オーディオデバイスによっては、調節できない場合もあります。

タスク終了後の項目

オーディオトラックの入力レベルをモニタリングできるようになります。つまり、モニタリング状態のオーディオトラックに入力バスのメータリングを割り当てて、プロジェクトウィンドウでの作業時にオーディオトラックの入力レベルを確認できます。

  • 「ファイル (File)」 > 「環境設定 (Preferences)」 > 「メーター (Metering)」を選択して、「入力バスのメーターをオーディオトラックに表示する (ダイレクトモニタリング時)(Map Input Bus Metering to Audio Track (in Direct Monitoring))」をオンにします。

    各トラックは入力バス信号をミラーリングするため、入力バスとオーディオトラックの両方で、同じ信号となります。マッピングされたメーターを使用する場合は、オーディオトラックに適用された各機能の設定は、メーターには適用されません。

補足

Steinbergハードウェア (MR816シリーズ) でASIO ダイレクトモニタリングを使用すると、レイテンシーがほとんどない環境ができます。RME Audio Hammerfall DSP のオーディオデバイスを使用している場合は、デバイスのコントロールパネルでパンニングのレベル補正 (Stereo Pan Law) の値を「-3dB」にしてください。