一般リモートデバイス (Generic Remote)
Cubase が直接的なサポートをしていない、その他のモデルのMIDIリモート機器がある場合、「一般リモートデバイス (Generic Remote)」を選択し、設定することにより、Cubase のリモートコントロールとして使用できます。
手順
- 「デバイス (Devices)」メニューの「デバイスの設定 (Device Setup)」ダイアログを開きます。
「デバイス (Devices)」リストにまだ「一般リモートデバイス (Generic Remote)」がない場合は、追加する必要があります。
- 左上の「+」マークをクリックし、ポップアップメニューから「一般リモートデバイス(Generic Remote)」を選択します。
「デバイス設定 (Device Setup)」ダイアログに「一般リモートデバイス (Generic Remote)」が追加されている場合、「デバイス (Devices)」メニューから「一般リモートデバイス (Generic Remote)」を選択するとステータスウィンドウを表示できます。
- 左の「デバイス (Devices)」リストで、「一般リモートデバイス (Generic Remote)」を選択します。
「一般リモートデバイス (Generic Remote)」のセットアップウィンドウが表示され、ここでリモート機器のどのコントローラーで、Cubase のどのパラメーターを制御するかを設定できます。
- 「MIDI入力 (MIDI Input)」/「MIDI 出力 (MIDI Output)」ポップアップメニューで、リモートデバイスが接続されている MIDI 入出力ポートを選択します。
- バンクを選択するために、右クリックして表示されるポップアップメニューを使用します。
「バンク」とはいくつかのチャンネルを組み合わせたもので、ほとんどの MIDI 機器ではごく限られたチャンネル数 (多くの場合 8 または 16 チャンネル) しか同時に制御できないために使用されます。たとえば、MIDI リモート機器には 16 個のボリュームフェーダーしかなく、Cubase 上では 32 の MixConsole チャンネルを使用している場合、16 チャンネルずつの「2 つのバンク」が必要です (16×2 = 32)。第 1 のバンクが選択された場合は、チャンネル 1~16 を制御し、第 2 バンクが選択された場合は、チャンネル 17~32 を制御します。
- MIDI リモート機器のコントロールにしたがって、リモートの割り当てを設定します。
各コラムに、以下の機能があります。
コラム
説明
コントロール (Control Name)
このフィールドをダブルクリックすると、コントロールに対して名前を入力できます (通常はコンソールに書かれている名前を入力します)。この名前は下側の表の「コントロール (Control Name)」コラムに、自動的に反映されます。
MIDI 状況 (MIDI Status)
このコラムをクリックしてポップアップメニューを開き、リモート機器のコントロールから出力される (Cubase が受信する) MIDIメッセージタイプを特定します (「コントローラー (Controller)」、「Prog. Change Trigger」など)。
MIDI 仕様の一種である「NRPN/RPN」コントローラーを使用して、コントロールメッセージを拡張することもできます。「Ctrl JLCooper」オプションは、「アドレス (Address)」 (下記を参照) として、MIDI メッセージの (第 2 バイトではなく) 「第 3 バイト」が使用されているコンティニュアスコントローラ-の特別なバージョンです (JL-Cooper リモートデバイスによりサポートされた方法)。Ctrl-Houston の状況の値については、Steinberg Houston のハードウェアマニュアルを参照してください。
MIDI チャンネル (MIDI Channel)
このコラムをクリックしてポップアップメニューを開き、リモート機器のコントローラーから出力される (Cubase が受信する) MIDIチャンネルを選択します。
アドレス (Address)
ノートのピッチ、あるいは「Ctrl-NRPN/RPN」のアドレスである、コンティニュアスコントローラーの番号です。
最大値 (Max. Value)
リモート機器のコントローラーから受信するデータの最大値を設定します。MIDIコントローラーの数値範囲を、プログラムパラメーターの数値範囲と自動的に合わせるために使用します。
フラグ (Flags)
このコラムをクリックすると、ポップアップメニューが表示され、そのコントロールデータの処理方法を示すフラグを個別に切り替えられます。
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「受信 (Receive)」 - リモート機器からの MIDIメッセージを受信して処理する
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「送信 (Transmit)」 - コントロールに対応する値は Cubase 上で変更し、MIDIメッセージをリモート機器に出力する
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「相対 (Relative )」 - リモート機器のコントローラーが、絶対値ではなく「回転数」を返す「エンドレス」なロータリーエンコーダーである場合に使用
上の表のコントロール数では多すぎる、あるいは少なすぎる場合、表の右側にある「追加 (Add)」/「削除 (Delete)」ボタンで、コントロール数の追加/削除ができます。
リモート機器の特定のコントローラーが、どんな MIDIメッセージを送信するのか、不確かな場合は、「学習 (Learn)」機能を活用できます。
上側の表のコントロールを (「コントロール (Control Name)」コラムをクリックして) 選択し、MIDIリモート機器でそれに対応するコントローラーを操作してから、表の右側にある「学習 (Learn)」ボタンをクリックします。「MIDI状況 (MIDI Status)」、「MIDIチャンネル (MIDI Channel)」、「アドレス (Address)」の各値が、リモート機器で操作したコントローラーの属性 (MIDIメッセージ) に、自動的に設定されます。
プログラムチェンジの値を送信するコントロールに対してこの「学習 (Learn)」機能を使用すると、「MIDI状況 (MIDI Status)」ポップアップメニューで「Prog. Change Trigger」オプションが自動的に選択されます。 これにより、プログラムチェンジパラメーターのさまざまな値を使用して、Cubase の異なるパラメーターを制御できます。
この機能で目的の結果が得られない場合は、「プログラムチェンジ (Prog. Change)」の値を試してみてください。
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- 下の表で、制御する Cubase パラメーターを特定します。
表の各行は、上側の表の対応する各行にあるコントローラーに関連付けられています (「コントロール (Control Name)」コラムに示されるとおりに)。他のコラムには以下の機能があります。
コラム
説明
デバイス (Device)
このコラムをクリックしてポップアップメニューを開きます。Cubase 上のどのデバイスを制御するかを指定します。「コマンド (Command)」オプションは、リモートコントロールにより、特定のコマンド動作を実行できます。例として、「リモート (Remote)」バンクの選択があります。
チャンネル/カテゴリー (Channel/Category)
制御するチャンネルを選択します。「コマンド (Command)」デバイスオプションが選択された場合は、「コマンド (Command)」カテゴリーで選択します。
値/操作 (Value/Action)
このコラムをクリックするとポップアップメニューが開き、制御するチャンネルのパラメーターを選択できます (通常、「VST Mixer」デバイスオプションが選択されている場合、ボリューム、パン、Send レベル、EQ などから選択できます)。
「コマンド (Command)」デバイスオプションが選択されている場合、ここで各カテゴリーの「動作」を特定します。
値/操作 (Value/Action)
このコラムをクリックするとポップアップメニューが開き、制御するチャンネルのパラメーターを選択できます (通常、「VST Mixer」デバイスオプションが選択されている場合、ボリューム、パン、Send レベル、EQ などから選択できます)。
フラグ (Flags)
このコラムをクリックすると、ポップアップメニューが表示され、そのコントロールデータの処理方法を示すフラグを個別に切り替えられます。
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「プッシュボタン (Push Button)」 - このフラグがオンになっていると、受信したMIDIコントロールメッセージが「0 (ゼロ)」以外の値を示した場合に、変更します。
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「切換 (Toggle)」 - このフラグがオンになっていると、MIDIコントロールメッセージが受信されるごとに、最小値と最大値の 1 つで切り替わります。「プッシュボタン (Push Button)」と「切換 (Toggle)」の組み合わせは、ボタンの状態をラッチしないリモートコントロールに便利です。例として、「ミュート (Mute)」ボタンを押すとオンになり、「ミュート (Mute)」ボタンを放すとオフになるデバイスでの「ミュート (Mute)」ステータスの制御があります。「プッシュボタン (Push Button)」と「切換 (Toggle)」がオンになっている場合、コンソールのボタンが押されるたびに「ミュート (Mute)」ステータスがオン/オフに切り替わります。
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「オートメーションなし (Not Automated)」 - このフラグがオンになっていると、パラメーターはオートメーション化されません。
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- 必要に応じて、他のバンクも選択して設定を行ないます。
補足
このことに関しては、上側の表は MIDIリモート機器にしたがって、すでに設定されているため、下側の表に設定の必要があります。
必要に応じて、バンクポップアップメニュー下にある「追加 (Add)」ボタンをクリックして、バンクを追加できます。
「名前の変更 (Rename)」ボタンをクリックすると、選択されているバンクに、新しいバンク名を割り当てることができます。また、不必要なバンクを選択して「削除 (Delete)」ボタンをクリックすることで、バンクを削除できます。
- 終了したら、「デバイスの設定 (Device Setup)」ウィンドウを閉じます。
これで、特定の Cubase パラメーターを、MIDI リモート機器から制御できるようになります。他のバンクを選択するには、「一般リモートデバイス (Generic Remote)」ウィンドウのポップアップメニューを使用します (あるいは、MIDI リモート機器に割り当ててある場合は、この機器のコントローラーを使用できます)。