外部ミキサーを使用している場合、各コンピューターから出力されるオーディオをまとめて聴くのは比較的簡単です。各コンピューターのオーディオ出力をそのまま外部ミキサーの各チャンネルに接続し、コンピューターの再生を開始すれば大丈夫です。
しかし、コンピューター内部でミキシングを行ない、外部ミキサーは録音時や再生時のモニタリングだけに使用することも多く、外部ミキサーを全く使わないこともあります。こうした場合、メインミックス用のコンピューターを 1 台選択し、他のコンピューターからのオーディオ出力を、そのメインミックス用コンピューターに送る必要があります。
以下の例では、コンピューターを 2 台使っていることを想定しています。コンピューター 1 をメインミックスとして、コンピューター 2 では 2 つのステレオオーディオトラック、エフェクトチャンネルトラックと、リバーブのプラグイン、ステレオの VST インストゥルメントを動作させているものとします。
手順
- コンピューター 1 のオーディオが聞こえるように設定します。
アナログのステレオ出力など、空いている出力ポートをモニタリング機器などに接続する必要があります。
- コンピューター 2 で 2 つのオーディオトラックのそれぞれを個別の出力バスにルーティングします。
これらのバスはデジタル出力に接続されている必要があります。ここでは「バス 1」、「バス 2」と呼びます。
- FX チャンネルトラックを他の VST System Link バス (バス 3) にルーティングします。
- VST インストゥルメントチャンネルを、さらに他の VST System Link バス (バス 4) にルーティングします。
- コンピューター 1 に戻り、対応する 4 つの VST System Link 入力バスを確認します。
ここでコンピューター 2 の再生を開始すると、オーディオ信号がコンピューター 1 の入力バスのメーターに表示されるはずです。ただし、これらのオーディオソースをミックスするには、ミキサーチャンネルが必要です。
- コンピューター 1 で、4 つの新しいステレオオーディオトラックを追加し、それらをモニター用の出力バス (アナログステレオ出力など) にルーティングします。
- 各オーディオトラックに対して、4 つの入力バスのうちの 1 つを選択します。
これでコンピューター 2 の各バスがコンピューター 1 上で個別のオーディオチャンネルに接続されました。
- 4 つのトラックのモニタリングをアクティブにします。
結果
再生を開始すると、コンピューター 2 からのオーディオがコンピューター 1 の新しいトラックにストリーミングされ、コンピューター 1 上のすべてのトラックと同時にモニタリングすることができます。