Reverb
アーリーリフレクションとリバーブテールを持つ高品質アルゴリズムのリバーブエフェクトを生成します。
アーリーリフレクションはリバーブ冒頭の 1000 分の数秒間の空間的効果を決定するものです。さまざまな空間をエミュレートするために、さまざまなアーリーリフレクションパターンを選択して部屋の大きさを調節できます。リバーブテール、つまり後期残響には空間のサイズとリバーブタイムを調節するためのパラメーターがあります。リバーブタイムは 3 つの周波数帯域で個別に調節できます。
- Predelay
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リバーブが効き始めるまでの時間を設定します。初期反射音が聴こえるまでの時間を長くすると、広い空間をシミュレートできます。
- Early Reflections
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アーリーリフレクションのパターンを選択できます。アーリーリフレクションのパターンには、室内の空間的効果の表現に最も重要なディレイなどの情報が含まれています。
- ER/Tail
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アーリーリフレクションとリバーブテールのバランスを設定します。50% に設定するとアーリーリフレクションとテールのボリュームが等しくなります。50% より低く設定するとアーリーリフレクションが強くなりテールが弱くなります。結果として音源が近くなり明瞭度が上がります。50% より高く設定するとテールが強くなりアーリーリフレクションが弱くなります。結果として音源が遠くなり明瞭度が下がります。
- Delay
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リバーブテールの出だしを遅らせます。
- Room Size
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シミュレートする部屋の大きさを調節します。100% に設定すると大聖堂や大型コンサートホールに等しい大きさになります。50% に設定すると中規模の部屋やスタジオに等しい大きさになります。50% より低く設定すると小さな部屋やブースの大きさをシミュレートします。
- Main Time
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テールのリバーブタイム全体をコントロールします。この数値が高くなるほどリバーブテールの減衰は長くなります。100% に設定するとリバーブタイムは無限に長くなります。「Main Time」は、リバーブテールの中域もコントロールします。
- High Time
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リバーブテールの高域のリバーブタイムをコントロールします。正の値に設定すると高域のディケイタイムが長くなります。負の値に設定すると短くなります。周波数は後述の「High Freq」パラメーターによります。
- Low Time
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リバーブテールの低域のリバーブタイムをコントロールします。正の値に設定すると、低域のディケイが長くなります。負の値に設定すると、ディケイが短くなります。
周波数は後述の「Low Freq」パラメーターによります。
- High Freq
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リバーブテールの中帯域と高帯域間のクロスオーバー周波数を設定します。「High Time」パラメーターと共に、この数値よりも高い周波数のリバーブタイムをメインリバーブタイムからオフセットできます。
- Low Freq
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リバーブテールの低帯域と中帯域間のクロスオーバー周波数を設定します。「Low Time」パラメーターと共に、この数値よりも低い周波数のリバーブタイムをメインリバーブタイムからオフセットできます。
- Show Early Reflections Page/Show Chorusing Page
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この 2 つのボタンは、エフェクトパネルの左下にアーリーリフレクションの設定またはコーラスの設定を表示するかどうかを選択できます。
- ER Size
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アーリーリフレクションパターンの長さを調節します。100% に設定するとパターンはオリジナルの長さになり、室内の音響は最も自然になります。100% より低く設定するとアーリーリフレクションのパターンは圧縮されて室内が小さく感じられます。
- Low Cut
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アーリーリフレクションの低域を減衰させます。この数値が高くなるほどアーリーリフレクションの中の低域が小さくなります。
- High Cut
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アーリーリフレクションの高域を減衰させます。この数値が低くなるほどアーリーリフレクションの中の高域が小さくなります。
- Shape
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リバーブテールのアタックをコントロールします。0% に設定するとアタックがいっそう速くなり、ドラムサウンドに最適です。この数値が高いほどアタックが遅くなります。
- Density
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リバーブテールのエコー密度を調節します。100% に設定すると壁からの単一反射を聴き取ることはできません。この数値を小さくするほど単一反射が多くなります。
- Tail High Cut
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リバーブテールの高域を減衰させます。この数値を低くするほどリバーブテールの中の高域が小さくなります。
- Width
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モノラルとステレオの間でリバーブ信号の出力の広がりを調節します。0% に設定すると、リバーブ出力はモノラルになります。100% にすると、ステレオになります。
- Mix
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ドライ信号とウェット信号の比率を設定します。
Chorusing
細かなピッチモジュレーションにより、豊かなリバーブテールを作ることができます。コーラスパラメーターにアクセスするには、「CHORUSING」ボタンをクリックします。
- Chorusing On/Off
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コーラスエフェクトを有効または無効にします。
- Chorusing Rate
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ピッチモジュレーションの周波数を設定します。
- Chorusing Depth
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ピッチモジュレーションの強さを設定します。