スタイルプレーヤー

スタイルプレーヤーを使用すると、スタイルをロードして、スタイルの再生設定を行なうことができます。

スタイルは複数のパターンが複雑に構成されており、フィル、エンディング、イントロなど、ドラムトラックのさまざまなセクションを作るのに適しています。

補足

スタイルプレーヤーBeat Agent SE キットを使用する場合は、Acoustic Agent SE キットで使用されるような GM インストゥルメントマッピングを使用してください。

Mute Pattern

現在のパターンをミュートします。

Select Style

スタイルをロードします。

「Load」パネルから「Select Style」フィールドにスタイルをドラッグしてスタイルをロードすることもできます。フィールドに MIDI パターンファイルをドラッグした場合、「Agent」ページが自動的に MIDI プレーヤーに切り替わります。

Original Tempo/Time Signature

MIDI ファイルに保存されているオリジナルのテンポと拍子が表示されます。

MIDI Export

スタイルをエクスポートするには、「MIDI Export」フィールドをクリックして、ホストアプリケーションの MIDI トラックにドラッグします。スタイルは、MIDI ファイルがサポートされている他の場所やアプリケーションにドラッグすることもできます。

Quantize Amount

ライブ演奏から強いクオンタイズまで、パターンのタイミングを調節します。

  • 0% に設定すると、パターンは元のタイミングで再生されます。

  • 100% に設定すると、タイミングが強くクオンタイズされます。

補足

フラムとロールはこのパラメーターの影響を受けません。

Swing Factor

偶数拍 (裏拍) のノートのタイミングを移動して、パターンをスウィングさせます。負の値の場合、ノートは早めに発音されます。正の値の場合、ノートは遅れて発音されます。

Swing Grid

「Swing」を適用するためのグリッドを設定します。たとえば、パターン内ですべての 16 分音符のタイミングを移動するには、「1/16」に設定します。

パターンダイヤル

スタイルプレーヤーメインパターン、フィルエンディング、またはイントロを再生するかを指定できます。選択に応じて、複数のバリエーションから選択できます。たとえば、フィルは 8 種類から選択できます。

Complexity

ドラムパターンの複雑さを変更できます。複雑さを上げると、ノートを追加したり、ハイハットからライド、スネアからタムに変更したりできます。これによって、パターンの再生に自由度が生まれます。複雑さは、以下の方法で設定できます。

  • ディスプレイ下部の「Complexity」ハンドルを左右に動かします。右にドラッグすると複雑さが上がり、左に動かすと下がります。

  • ディスプレイ内の「Complexity/Intensity」コントロールをクリックして、左右に動かします。

    このコントロールを x 軸と y 軸の両方に動かすと、複雑さと強さを同時に変更できます。

  • ディスプレイの上にある「Complexity」値フィールド内をダブルクリックして、新しい値を入力します。

補足

「Complexity」パラメーターは、メインパターンとハーフタイムパターンのみに使用でき、イントロ、フィル、およびエンディングには使用できません。

Intensity

強さは、スタイルプレーヤーの x/y コントロールの y 軸でコントロールします。「Intensity」パラメーターは、すべてのパターンでサポートされています。y 軸の一番上に設定すると、パターンは元のベロシティーで再生されます。強さを下げることは、ベロシティーを下げることと同じです。強さは以下の方法で設定できます。

  • ディスプレイの右にある「Intensity」ハンドルを上下に動かします。

  • ディスプレイ内の「Complexity/Intensity」コントロールをクリックして、上下に動かします。

    このコントロールを x 軸と y 軸の両方に動かすと、複雑さと強さを同時に変更できます。

  • ディスプレイの下にある「Intensity」値フィールド内をダブルクリックして、新しい値を入力します。

Half-Time On/Off

メインパターンの再生に、ハーフタイムリズムフィールをオンにします。これは、テンポを半分にするのではなく、標準のリズムを 2 小節分延ばすことで実現します。このパラメーターは、ハーフタイムパターンが含まれないスタイルには使用できません。

補足

このパラメーターはメインパターンにのみ影響します。イントロ、エンディング、およびフィルではハーフタイム再生はサポートされていません。

Auto Complexity

「Complexity」の設定をランダムに変化させ、スタイルの再生にダイナミックさを加えます。

「Auto Complexity」をクリックするとメニューが開き、使用可能なオプションから選択できます。

  • 1/1 Bar – 1 小節ごとに複雑さがランダムに変化します。

  • 1/2 Bar – 1/2 小節ごとに複雑さがランダムに変化します。

  • 1 – 1 小節の 1 拍めに複雑さが上がります。残りの拍の複雑さは、それ以下になります。

  • 1+3 – 1 小節の 1 拍めと 3 拍めに複雑さが上がります。残りの拍の複雑さは、それ以下になります。

  • 2+4 – 1 小節の 2 拍めと 4 拍めに複雑さが上がります。残りの拍の複雑さは、それ以下になります。

  • 1+4 – 1 小節の 1 拍めと 4 拍めに複雑さが上がります。残りの拍の複雑さは、それ以下になります。

  • Auto Fill「Auto Fill」機能でフィルが再生されるたびに複雑さが変化します。

    たとえば、「Auto Fill」を「2」に設定した場合、2、4、6 小節など 2 小節ごとに複雑さが自動的に変わります。

    補足

    「Auto Fill」をオフにすると、複雑さは変化しません。

  • 「Auto Complexity」をオフにするには、「Off」を選択します。

「Auto Complexity」をオンにすると、「Complexity/Intensity」ディスプレイのドットで、現在再生されている複雑さが示されます。

Break

スタイルプレーヤーのフィルは、小節全体にわたって入るとは限りません。たとえば、1 小節の最後の 2 拍のみにフィルが入る場合があります。

  • フィルの開始前に休符を入れたい場合は、「Break」ボタンをオンにします。

  • 前のパターンをフィルの開始位置まで再生する場合、「Break」ボタンをオフにします。この場合、ギャップは生じません。

    フィルをトリガーしたときにパターンが再生されていない場合、パッドで使用されているスタイルのメインパターンは、フィルが開始されるまで再生されます。パッドの「Complexity」設定が反映されます。

Auto Fill

「Auto Fill」機能を使用すると、指定した小節の間隔後に、メインパターンでフィルを再生できます。これは、Groove Agent SE とジャムセッションを行なう場合に便利です。たとえば、「4」に設定すると、4 小節ごとにフィルが入ります。毎回、フィルは 8 種類の中からランダムに選択されます。

「Auto Fill」をオンにすると、再生されているフィルの番号が黄色に点灯します。

補足

この設定はメインパターンにのみ影響します。イントロ、エンディング、およびフィルは影響を受けません。これらは通常通り再生され、設定した間隔後もフィルに変わりません。

Auto Fill Options

「Auto Fill Options」をオンにすると、「Auto Fill」で使用されるフィルを選択できます。これによって、サウンドに実際に合うフィルのみが使用されるように制限できます。

補足

パターングループを変更したり別のキットをロードしたりすると、すべてのフィルが自動的にオンになります。

Crash Mode

メインパターン、イントロ、フィル、およびエンディングでクラッシュシンバルを再生するかどうかを指定します。

  • 「Always」を選択した場合、メインパターンのクラッシュシンバル、およびフィル後の 1 拍めのクラッシュシンバルが再生されます。

  • 「Fill/Ending」を選択した場合、フィルまたはエンディングに含まれるクラッシュシンバルのみが再生されます。たとえば、1 拍めに再生されないエンディングのフィルインに使用されるメインパターンのクラッシュシンバルは、再生されません。

  • 「Main」を選択した場合、メインパターンのクラッシュシンバルのみが再生されます。

  • 「Off」を選択した場合、すべてのクラッシュシンバルが再生されません。

Hihat Mode

パターンでハイハットのすべてのアーティキュレーションを再生するか、チップまたはシャンクアーティキュレーションのみを再生するかを指定します。

補足
  • この設定は、MIDI エクスポートフィールドをホストアプリケーションの MIDI トラックにドラッグしてパターンをエクスポートするときに反映されます。

  • 外部の MIDI 入力はこの設定の影響を受けないため、すべてのアーティキュレーションを再生できます。

Ride Mode

パターンで、ライドシンバルをベルアーティキュレーション付きで再生するかどうかを指定します。

補足
  • この設定は、MIDI エクスポートフィールドをホストアプリケーションの MIDI トラックにドラッグしてパターンをエクスポートするときに反映されます。

  • 外部の MIDI 入力はこの設定の影響を受けないため、すべてのアーティキュレーションを再生できます。