「Oscillator」タブ
「Oscillator」タブでは、6 つの音源、つまり 3 つのメインオシレーター、サブオシレーター、リングモジュレーション、およびノイズジェネレーターが提供されています。これらの音源をミックスすることで、魅力的なサウンドの元となる波形を作ることができます。生成された信号は、さらにサウンド形成するために「Filter」タブと 「Amplifier」タブに送られます。
3 つのメインオシレーター、「OSC 1」、「OSC 2」および「OSC 3」には、さまざまな波形およびアルゴリズムを使用できます。
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オシレーターを有効にするには、「On/Off」ボタンをクリックします。
- OSC 1/2/3 Type
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オシレーターの基本的なサウンド特性を設定します。このポップアップメニューには、まず波形 (「Sine」、「Traingle」、「Saw」、および「Square」) が、次にアルゴリズム (「PWM」、「Sync」、「CM」、および「XOR」) が表示されます。波形とアルゴリズムの組み合わせによって、オシレーターのサウンドをコントロールします。
使用可能なアルゴリズムを以下に示します。
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「PWM」 (Pulse Width Modulation) は矩形波にのみ対応します。「Waveform」パラメーターは、矩形波のハイとローの値の比率を設定します。50% の設定では、純粋な矩形波 (デューティー比が 50% の方形波) が生成されます。50% を下回るまたは上回る設定の場合、オシレーターは方形波でない矩形波 (パルス波) を示します。
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「Sync」は、それぞれがマスターとスレーブのオシレーターの組み合わせとなる、多様なハードシンクオシレーターを実現します。スレーブオシレーターの波形は、マスターオシレーターのそれぞれの全波サイクルでリセットされます。これは、別のオシレーターを使用せずとも、1 つのオシレーターだけで豊かな同期サウンドを生成できることを意味します。「Waveform」パラメーターは、代表的な同期サウンドを生成しながらスレーブオシレーターのピッチを調整します。
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「CM」 (Cross Modulation) は 2 つのオシレーターを組み合わせて使用し、1 つのオシレーターがもう 1 つのオシレーターのピッチをオーディオサンプルのレートで変調します。「Waveform」パラメーターは 2 つのオシレーターの間のピッチ比を調整し、これにより周波数変調と酷似したサウンドが得られます。
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「XOR」 (排他的論理和) は、2 種類の矩形波を「XOR」演算で比較します。「XOR」演算の結果に応じて、3 番めのオシレーターの波形がリセットされます。「Waveform」パラメーターは矩形オシレーターのピッチ比を調整し、これにより 3 番めのオシレーターのリングモジュレーションに酷似したサウンドが得られます。
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- Osc 1/2/3 Waveform
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オシレーターアルゴリズムのサウンド特性を調節します。選択したオシレータータイプによって調節可能かどうかは異なります。
補足-
「PWM」を除き、すべてのアルゴリズムは「Sine」、「Triangle」、「Saw」、および「Square」の波形に対応しています。「PWM」は、「Square」の波形にのみ対応しています。
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3 つのメインオシレーターの「Waveform」パラメーターは、モジュレーションマトリクスで、デスティネーションとして割り当てることができます。
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- OSC 1/2/3 Octave
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ピッチをオクターブ単位で設定します。
- OSC 1/2/3 Coarse
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ピッチを半音単位で設定します。
- OSC 1/2/3 Fine
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ピッチをセント単位で設定します。オシレーターのサウンドを微調整できます。
- OSC 1/2/3 Level
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オシレーターの出力レベルを調節します。
補足オシレーター 1、2、3 の「Waveform」、「Pitch」、「Level」は、モジュレーションマトリクスで個別に変調できます。
マルチオシレーターモード
3 つのメインオシレーターでは、マルチオシレーターモードを有効にできます。この機能を使用すると、最大 8 つのオシレーターを同時に生成して、よりリッチなサウンドを作れます。
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マルチオシレーターモードを有効にするには、「MO」ボタンをオンにします。
マルチオシレーターモードを有効にすると、「Edit Multi-Oscillator Parameters」 ボタンをクリックして、対応するパラメーターを表示できます。
オシレーターのマルチオシレーターモードが有効な場合、対応するパラメーターをモジュレーションマトリクスで変調できます。
- マルチオシレーターの「Number」、「Detune」、および「Spread」
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「Number」の値によって、同時に再生するオシレーターの数が決まります。小数点以下の数値も入力できます。たとえば、2.5 に設定した場合、2 つのオシレーターが最大レベル、3 つめのオシレーターが半分のレベルで再生されます。
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「Detune」はオシレーターをディチューンします。
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「Spread」はステレオ音場を狭くしたり広くしたりします。0% に設定するとモノラル信号になり、100% に設定するとステレオ信号になります。
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サブオシレーター
サブオシレーターのピッチは、全体的なピッチよりも常に 1 オクターブ低くなります。全体的なピッチは「Octave」設定によって決まります。
- On/Off
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サブオシレーターを有効または無効にします。
- Type
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サブオシレーターの波形を決定します。「Sine」 (サイン波)、「Triangle」 (三角波)、「Saw」 (のこぎり波)、「Square」 (矩形波)、「Pulse Wide」 (広いパルス波)、または「Pulse Narrow」 (狭いパルス波) を選択できます。
- Level
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サブオシレーターの出力レベルを調節します。
リングモジュレーター
リングモジュレーションは、2 種類の信号の周波数の和と差を発生させます。
- Ring Modulation Source 1/Ring Modulation Source 2
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リング変調する音源を設定します。「音源 1」として「Osc1」または「Sub」を、「音源 2」として「Osc2」または「Osc3」を選択できます。
補足選択の際は、対応するオシレーターが有効になっていることを確認してください。有効になっていないと、サウンドが聞こえません。
- Ring Modulation Level
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リングモジュレーションのボリュームを調節します。
ノイズジェネレーター
「Noise」パラメーターはサウンドにノイズを加えます。標準的なホワイトノイズおよびピンクノイズに加えて、バンドパスフィルターで処理されたバージョンのホワイトノイズおよびピンクノイズもあります。
- Noise Type
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ノイズの種類です。標準的なホワイトノイズおよびピンクノイズか、バンドパスフィルター (「BPF」) で処理されたバージョンのホワイトノイズおよびピンクノイズから選択できます。
- Noise Level
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ノイズジェネレーターのボリュームを調節します。