REVerence

室内のインパルスを録音することで、室内の特性を表現できます。コンボリューションによってこの特性をサウンドに重ね合わせていきます。結果として、きわめてリアルな響きのリバーブが得られます。

このエフェクトには高音質のリバーブインパルス応答のコレクションが用意されていますが、独自のファイルを読み込ませることもできます。選択したインパルス応答により、リバーブの基本的なサウンド特性が決定されます。

「Import Impulse Response」ポップアップメニュー

このメニューでは、インパルス応答ファイルのロード、インポート、名前の変更、削除が行なえます。ファイルをロードすると、現在のプログラムで利用できるようになります。ファイルをインポートすると、ファイルがインパルス応答のサブプリセットに追加され、グローバルに利用できるようになります。

• 「Load Impulse Response」は、インパルス応答ファイルをブラウズして選択し、ロードできます。サポートする形式は .wav と .aiff です。

  補足

  プログラム、マルチプリセット、またはプロジェクトを保存する際は、元のインパルス応答ファイルへの参照パスも保存されます。

• 「Import Impulse Response」は、1 つまたは複数のインパルス応答ファイルをインポートできます。

  これにより、各インパルス応答ファイルのサブプリセットがユーザーサブプリセットフォルダー (Documents\Steinberg\HALion\Sub Presets\IRPresets\Imported) 内に作成されます。サンプルファイル自体は、サブプリセットフォルダー内の⁠「IRSamples」⁠フォルダーにコピーされます。新しいサブプリセットは、インパルスレスポンスローダーの「Imported」サブメニューで、ファクトリープリセットと同様に利用できます。

• 「Rename Impulse Response」は、インパルス応答サブプリセットの名前を変更できます。

  サブプリセットの名前を変更すると、関連するサンプルファイルの名前もそれに応じて変更されます。

  「Delete Impulse Response」は、インパルス応答サブセットと関連するサンプルファイルを削除します。

インパルスレスポンスローダー

ローダーには工場出荷時のインパルス応答と、インポートしたインパルス応答ファイルが表示されます。

Reverse

オンにすると、インパルス応答が反転します。

Auto Gain

インパルス応答ファイルのレベルをノーマライズします。

レベルが大きく変化するインパルス応答ファイルを扱う場合、「Auto Gain」を有効にすると、ドライ/ウェットミックスで期待どおりのサウンドが得られます。

Equalizer

内蔵の 3 バンドイコライザーを有効にします。

Predelay

ドライ信号にリバーブがかかり始めるまでの時間を設定します。「Predelay」の数値を高く設定すると、より広い室内をシミュレートできます。

Time

リバーブタイムをコントロールするパラメーターです。100% に設定するとインパルスレスポンスはオリジナルの長さになります。

Size

シミュレートする部屋の大きさを調整します。100% に設定すると録音されたオリジナルの室内のインパルスレスポンスが適用されます。

Level

インパルスレスポンスのレベルを調節します。

Equalizer

内蔵の 3 バンドイコライザーを有効にします。

ER/Tail Split

アーリーリフレクションとリバーブテール間のスプリットポイントを設定します。

ER/Tail

アーリーリフレクションとリバーブテールのバランスを設定します。50% に設定するとアーリーリフレクションとテールのボリュームが等しくなります。50% より低く設定するとアーリーリフレクションを上げてテールを下げます。結果として音源が室内の手前に移動します。50% より高く設定するとテールを上げてアーリーリフレクションを下げます。結果として音源が室内の奥に移動します。