「スペクトロメーターの設定 (Spectrometer Settings)」ダイアログ
「スペクトロメーターの設定 (Spectrometer Settings)」ダイアログでは、メーターの動作と表示を調節できます。また、最大 5 組のスペクトロメーター設定をプリセットボタンに割り当てることができます。
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「スペクトロメーターの設定 (Spectrometer Settings)」ダイアログを開くには、「スペクトロメーター (Spectrometer)」ウィンドウを開き、 を選択します。
「処理内容 (Process)」タブ
- 解析ブロックサイズ (Analysis Block Size)
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この値を大きく設定するほど、周波数領域での解像度が上がります (スペクトラムの分割数が増えます)。それと同時に、時間的な精度は下がります。つまり、この値を大きくするほど、特定の周波数が時間軸上のどこで始まりどこで終わるかを知ることが困難になります。
補足このブロックサイズ値を上げるほど、プロセッサーの処理能力も必要になり、レイテンシー (遅延) も大きくなってきます。このため、大きな設定値はオフラインモニタリングの場合にしか使用できないこともあります。
- 解析範囲の重複度 (Analysis Overlapping)
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より正確な結果を得るため、WaveLab は重なっているブロックを分析できます。この設定では、このブロックの重なりのサイズを指定します。値が大きいほど結果も正確になります。
補足この値を上げると、それに応じてプロセッサーの処理能力も必要になります。設定値が 50% の場合は必要な処理パワーが 2 倍、75% の場合は 4 倍といった具合に増えます。
- 窓関数 (Smoothing Window)
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スペクトログラムを最適化するためにサンプルデータの前処理を行なう方法 (メソッド) を選択できます。
「表示形式 (Display)」タブ
- 周波数帯域 (Frequency Ruler)
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フルスケール表示の対象となる周波数帯域を設定します。表示される周波数の最小値は「解析ブロックサイズ (Analysis Block Size)」の設定によって決まります。また、実際に表示される周波数の最大値はサンプリングレートによって決まります。
- 対数スケール (Logarithmic Scale)
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このオプションをオンにすると、各オクターブが周波数軸上に等間隔で表示されます。高周波数域の表示解像度を上げた方がいい場合は、この項目をオフにしてください。
- レベルルーラー (Level Ruler)
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レベルルーラーの表示範囲を dB 単位で設定します。
- 0dB にノーマライズ表示 (Normalize Display to 0 dB)
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この項目をオンにすると、波形の最大レベルが 0 dB 位置にくるように表示オフセットが設定されます。この項目は非リアルタイムモードのみで使用できます。
- スケールを最適化 (Optimize Scale)
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レベル範囲全体の中で大事な部分だけが表示されるようにレベルスケールが最適化されます。この項目は非リアルタイムモードのみで使用できます。
- 表示スタイル (Display Type)
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折れ線とバーグラフの表示を切り替えられます。
- ピークホールドタイム (Peak Hold Time)
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メーターに表示されるピークレベルを保持する時間 (長さ) を指定します。
- 色の設定 (Colors)
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折れ線、座標軸、背景などの色を選択します。
プリセット (Presets)
スペクトロメーターの設定をプリセットとして最大 5 つ保存できます。これにより、再生中にスペクトロメーター設定をすばやく切り替えることができます。