Comp
このチャンネルストリップモジュールは、オーディオのダイナミックレンジを圧縮し、音量の小さい音を大きくしたり、音量の大きい音を小さくしたり、その両方を行なったりします。ポップアップメニューを開き、「Standard Compressor」、「Tube Compressor」 (Cubase Elements のみ)、または「Vintage Compressor」 (Cubase Elements のみ)から選択します。
Standard Compressor
なめらかなコンプレッションエフェクトを加えられます。コンプレッサーを上下にドラッグして信号の流れにおける位置を変更できます。
- Threshold (-60 ~ 0dB)
コンプレッサーが効き始めるレベルを決定します。設定したスレッショルドより高いレベルの信号のみが処理されます。
- Ratio (1:1 ~ 8:1)
設定したスレッショルドを超える信号に対するゲインの減衰量を設定します。たとえば、レシオ 3:1 とは、入力レベルが 3dB 上がるごとに出力レベルが 1dB 上がることを意味します。
- Gain Reduction LED
信号の圧縮量を示します。
- Attack (0.1 ~ 100 ミリ秒)
設定したスレッショルドを超えた信号に対してコンプレッサーが反応する速さを決定します。アタックタイムが長いと、信号の最初の部分で、処理されずに通過する信号の量が多くなります。
- Release (10 ~ 1000 ミリ秒または「Auto」モード)
信号がスレッショルドより下がった場合に、ゲインが元のレベルに戻るまでにかかる時間を設定します。「Auto」をオンにすると、コンプレッサーによってオーディオ素材に応じた最適なリリース設定が検出されます。
- Make-up (0 ~ 24dB または「Auto」モード)
圧縮による出力ゲインのロスを補正します。「Auto」をオンにすると、ノブの表示が暗くなり、出力でゲインのロスが自動的に調整されます。
Tube Compressor (Cubase Elements のみ)
Tube Compressor は、チューブシミュレーションが統合された多機能コンプレッサーです。なめらかで温かみのあるコンプレッションエフェクトを加えられます。VU メーターには、ゲインの減衰量が表示されます。Tube Compressor には、トリガー信号をフィルターできる内部のサイドチェーンセクションがあります。
- Input (-24.0 ~ 48.0dB)
圧縮量を設定します。入力ゲインの設定が高いほど、圧縮幅が大きくなります。
- Output (-12.0 ~ 12.0dB)
出力ゲインを設定します。
- Gain Reduction LED
信号の圧縮量を示します。
- Attack (0.1 ~ 100.0 ミリ秒)
コンプレッサーが反応する速さを設定します。アタックタイムが長いと、信号の最初の部分 (アタック) で、処理されずに通過する信号の量が多くなります。
- Release (10 ~ 1000 ミリ秒または「Auto」モード)
ゲインが元のレベルに戻るまでにかかる時間を設定します。「Auto」をオンにすると、Tube Compressor によってオーディオ素材に応じた最適なリリース設定が検出されます。
- Drive (1.0 ~ 6.0)
チューブのサチュレーションの量をコントロールします。
- Mix (0 ~ 100)
ドライ信号とウェット信号のレベルバランスを設定します。
VintageCompressor (Cubase Elements のみ)
VintageCompressor は、ビンテージコンプレッサーを再現するプラグインです。
- Input (-24 ~ 48dB)
「Output」設定との組み合わせで圧縮量を決定します。入力ゲイン設定を上げて出力ゲイン設定を下げると、圧縮幅が大きくなります。
- Output (-48 ~ 24dB)
出力ゲインを設定します。
- Gain Reduction LED
信号の圧縮量を示します。
- Attack (0.1 ~ 100 ミリ秒)
コンプレッサーが反応する速さを設定します。アタックタイムが長いと、信号の最初の部分で、処理されずに通過する信号の量が多くなります。
- Punch (On/Off)
オンにすると、「Attack」設定を短く設定した場合でも信号の最初のアタック部分が保持され、オーディオ素材に元々含まれているパンチが保たれます。
- Release (10 ~ 1000 ミリ秒または「Auto」モード)
ゲインが元のレベルに戻るまでにかかる時間を設定します。「Auto」をオンにすると、Vintage Compressor によってオーディオ素材に応じた最適なリリース設定が検出されます。