この章では、付属の VST オーディオエフェクトと、そのパラメーターについて説明します。オーディオエフェクトの適用方法や管理方法などの詳細については、『オペレーションマニュアル』を参照してください。
『オペレーションマニュアル』
「Black Valve」はビンテージのチューブサウンドを備えた適応性の高いコンプレッサーです。チューブプリアンプとクラシックなコンプレッサーを組み合わせたクラシックなアナログデバイスがベースとなっています。
Brickwall Limiter プラグインは、設定した制限を超えないように出力レベルを調節します。
Compressor は、オーディオのダイナミックレンジを圧縮し、音量の小さい音を大きくしたり、音量の大きい音を小さくしたり、その両方を行なったりします。
DeEsser は、主にボーカル録音で使用され、過剰なシビランス (歯擦音) を軽減する特殊なタイプのコンプレッサーです。
EnvelopeShaper は、オーディオ素材のアタックおよびリリース部分のゲインを減衰または増幅できます。
Expander は、設定したスレッショルドより低い信号の出力レベルを、入力レベルに対して相対的に減衰します。ダイナミックレンジを広げたり、曲の静かな部分でノイズを下げたりするのに便利です。
ゲート (またはノイズゲート) は、設定したスレッショルドより低いオーディオ信号を無音化します。信号レベルが設定したスレッショルドを超えるとすぐに、ゲートが開いて信号を通過させます。
Limiter は、出力レベルを設定レベル以下に抑えて、後の工程でクリッピングが起きないようにすることを目的としています。
Maximizer は、クリッピングを防ぎながらオーディオ素材のラウドネスを上げます。このプラグインには、「Classic」と「Modern」の 2 つのモードがあり、それぞれが異なったアルゴリズムとパラメーターを提供します。
MidiGate プラグインは、オーディオ信号をゲートにかけます。ゲートは MIDI ノートによってトリガーされます。
MultibandCompressor は、4 つの周波数帯域に信号を分割できます。それぞれの周波数帯域で、レベル、周波数帯域幅、およびコンプレッサー特性を指定できます。
MultibandEnvelopeShaper は、4 つの周波数帯域に信号を分割できます。各帯域のオーディオ素材のアタックおよびリリース部分のゲインを減衰または増幅できます。
MultibandExpander は、4 つの周波数帯域に信号を分割できます。各帯域で設定したスレッショルドより低い信号の出力レベルを、入力レベルに対して相対的に減衰できます。ダイナミックレンジを広げたり、曲の静かな部分でノイズを下げたりするのに便利です。
Raiser は、オーディオ素材のラウドネスを大幅に上げられる多機能なリミッタープラグインです。ソロトラックやフルミックスのなめらかなリミッティングから、パーカッシブな音の多い素材に最適なややアグレッシブなリミッティングまで、幅広く使用できます。
Squasher は、オーディオ信号のアップワード/ダウンワードコンプレッションを行なえるマルチバンドコンプレッサーです。最大で 3 つの周波数帯域に異なるパラメーターを設定できる他、内部または外部サイドチェーンソースを使用して各帯域の圧縮量を調節できます。
Tube Compressor は、チューブシミュレーションが統合された多機能コンプレッサーです。なめらかで温かみのあるコンプレッションエフェクトを加えられます。VU メーターには、ゲインの減衰量が表示されます。Tube Compressor には、トリガー信号をフィルターできる内部のサイドチェーンセクションがあります。
VintageCompressor は、ビンテージコンプレッサーを再現するプラグインです。
VoxComp はボーカルを処理するために設計されたコンプレッサーです。適応性の高いアルゴリズムを使用しており、優れたボーカル処理を簡単な操作で行なえます。
VSTDynamics は高度なダイナミクスプラグインです。3 種類のエフェクト (Gate、Compressor、Limiter) を組み合わせており、さまざまなダイナミクス処理機能を備えています。
この章では、付属の MIDI リアルタイムエフェクトと、そのパラメーターについて説明します。MIDI エフェクトの適用方法や管理方法などの詳細については、『オペレーションマニュアル』を参照してください。