符尾

符尾とは、2 分音符かそれ以下のデュレーションの音符の符頭から延びる垂直の線です。符頭のデザインとの組み合わせにより、それぞれの音符のデュレーションが明確に識別できます。

たとえば、4 分音符と 8 分音符はどちらも黒丸符頭と符尾を持ちますが、8 分音符の場合は符尾に符鉤も付きます。16 分音符には 2 つ、32 分音符には 3 つというように符鉤が付いていきます。符尾の長さは Dorico Elements のデフォルトにより決定され、符鉤の増減に合わせて自動的に調整されます。

図: 2 分音符 (左) から 128 分音符 (右) までの、符尾の付いた音符

音符と和音の符尾は、楽譜の浄書における表記規則と楽譜中の位置に従い、上向きまたは下向きになります。たとえば譜表が 2 つの合唱の楽譜においては、ソプラノとテナーのラインでは符尾は上向き、アルトとバスのラインでは符尾は下向きになります。