Dorico のインストゥルメント
Dorico SE における、インストゥルメントとは、ピアノ、フルート、バイオリンなど、個々の楽器を指します。またソプラノやテナーなどのボーカルもインストゥルメントと見なされます。
演奏者が楽器を持つのと同じように、Dorico SE ではプレーヤーがインストゥルメントを持ちます。セクションプレーヤーが持てるインストゥルメントは 1 つだけですが、ソロプレーヤーは複数のインストゥルメントを持つことができます。これにより、オーボエとイングリッシュホルンを持ち替えるプレーヤーのインストゥルメントを切り替える場合などに、インストゥルメントを簡単に変更できます。
各インストゥルメントには独自の譜表が自動的に割り当てられますが、インストゥルメントの変更を許可した場合は、音符が重ならない限り、同じソロプレーヤーに割り当てられた複数のインストゥルメントの楽譜が 1 つの譜表に表示されます。
Dorico SE には、各インストゥルメントのプロパティに関する情報のデータベースがあります。これには、音域、一般奏法および特殊奏法、記譜の規則、調性、チューニング、音部記号、譜表の数、譜表タイプなどが含まれます。これらのプロパティをあらかじめ定義しておくことで、プロジェクトの正しい設定を簡単かつ迅速に行なうことができます。たとえば、ホルンのパートレイアウトに対して適切な調性と音部記号が設定されたホルンのインストゥルメントを選択すれば、レイアウトごとに音部記号を入力する必要はありません。同様に、すべての調号を非表示にするティンパニのインストゥルメントもあります。