カポ
カポとは、演奏者がフレット楽器のネックに取り付け、1 つのフレットポジションで弦を押さえるデバイスです。これにより、カポがかかった開放弦の発音上のピッチが高くなり、演奏者は同じフィンガリングとコードシェイプでより高いピッチを出すことができます。
Dorico SE では、以下のいずれかの操作を行なって、記譜された楽譜にそれぞれ個別にカポを反映できます。
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フレット楽器にカポを追加することで、タブ譜に表示されるピッチを変更できます。Dorico SE は、カポをタブ譜のフレット番号の 0 番めのフレットとして扱います。個々のフレット楽器に追加したカポは、「弦とチューニングを編集 (Edit Strings and Tuning)」ダイアログと、フレットボードパネルの対応するフレットポジションに、指定した弦をまたいで表示されます。
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フレット楽器の移調を、カポやディチューンしたフレット楽器を反映するように変更できます。また、フレット楽器の移調を音符の譜表や主コード記号に反映することもできます。
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楽譜のコード記号/ダイアグラム、または使用されるコードダイアグラムのグリッド用にカポを定義し、主コードのみ、カポコードのみ、またはその両方を表示できます。
たとえば、タブ譜にはカポのピッチを表示し、音符の譜表には発音上のピッチを表示するなどできます。また、ボーカルのパートレイアウトでリードシートを作成する場合などに、フレット楽器が含まれていないレイアウトのコード記号に主コードとカポコードを両方表示することもできます。