Rotary
Rotary は、アンプ、ホーン、ドラム、キャビネットを備えたビンテージのロータリースピーカーのサウンドをエミュレートします。
ロータリースピーカーは回転するホーンとドラムを通して音を出すことによって、サウンドを厚くするドップラー効果を生み出します。ホーンとドラムの回転速度は変動してドップラー効果の量をさまざまに変化させます。ロータリースピーカーのアンプは温かい響きの歪みを加え、ホーン、ドラム、およびキャビネットはサウンドに独自の音色を与えます。ホーンとドラムは (仮想の) マイクを通して録音されるため、マイクをさまざまな角度でセッティングすることで、サウンドイメージを広げることができます。一般的に、ロータリースピーカーは電子オルガンに使用します。
- Rotation Speed
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ホーンとドラムの回転速度を変更します。「Fast」に設定すると、ドップラー効果が強くなります。「Stop」に設定すると、ドラムとホーンが回転しないためドップラー効果は発生しません。ホーンとドラムはさまざまな速度で加速と減速を行なうために、「Slow」から「Fast」への移行、またその逆ではたいへん面白い響きになります。
- Distance
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マイクからホーンとドラムまでの距離を設定します。サウンドのアンプモジュレーションはマイクの距離が遠くなるほど小さくなります。アンプモジュレーションを小さくするにはこの値を高く設定します。
- Cabinet
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キャビネットのルーバー越しに録音を行なうと、ホーンとドラムの響き方が変わります。ホーンとドラムにキャビネットの音響効果を追加する場合はこの機能を使います。100% に設定すると、キャビネットの音響効果が完全に適用されます。
- Balance
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ホーンマイクとドラムマイクのバランスを調節します。0% に設定すると、ドラムだけが聴こえます。100% に設定すると、ホーンだけが聴こえます。
- Slow
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ホーンとドラムの低速時の速度を同時に調節します。
- Fast
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ホーンとドラムの高速時の速度を同時に調節します。
- Accel
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ホーンとドラムの回転速度を上げ下げするときの加速時間を調節します。
- Horn Mic Angle
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ホーンマイクのステレオの広がりを調節します。0° に設定すると、モノラルのサウンドイメージになります。180° に設定すると、完全にステレオのサウンドイメージになります。
- Drum Mic Angle
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ドラムマイクのステレオの広がりを調節します。0° に設定すると、モノラルのサウンドイメージになります。180° に設定すると、完全にステレオのサウンドイメージになります。
- Input
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ロータリーとドライブを適用する前のゲインを調節します。
- Drive
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アンプの歪みを調節します。
- Output
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ロータリーとドライブを適用したあとのゲインを調節します。
- Color
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音質を変えることで Rotary エフェクトのサウンドを変化させます。これにより、ホーンとドラムの回転効果に深みが加わります。
- Bass
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低域の音質を調節します。
- Treble
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高域の音質を調節します。