Doppler
Doppler では、救急車のサイレンなどの音源が通り過ぎる際に生じるようなピッチの変化を表現できます。
音源のピッチは聞き手に近づくにつれ高くなり、通り過ぎるときに変化し、遠ざかるにつれ低くなります。このエフェクトはいくつかのパラメーターで設定します。最も重要なのは音源の速度です。音源の移動が速いほど、ピッチとボリュームの変化も大きくなります。音源と聞き手との間の距離に応じて、エネルギーの小さい周波数はエネルギーの大きい周波数よりも空気に強く吸収されるため、ボリュームが変化します。
Doppler は、この効果を表現できます。ピッチが変化する範囲と量、移動の方向、パノラマ範囲を設定できます。また、聞き手と音源との間の距離、および聞き手と移動開始位置/移動終了位置との間の距離も調節できます。
Doppler には 2 つのモードがあります。
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「Automatic」モードでは、音源の移動が自動的に作成されます。
このモードはオフライン処理で使用することをおすすめします。オーディオトラックの移動開始位置と移動終了位置の間に複数のイベントが含まれている場合、必ずこれらのイベントを 1 つの連続するイベントに変換してから、オフライン処理として Doppler を追加します。
または、プラグインを Insert エフェクトとして読み込み、オートメーションを使用して移動を記録します。この場合、適切に再現できるよう、オートメーションを読み込む際には「Manual」モードに切り換える必要があります。
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「Manual」モードでは、音源を手動で動かすことができます。
このモードを使用する場合、プラグインを Insert エフェクトとして読み込み、オートメーションを使用して移動を記録する必要があります。
補足「Manual」モードはオフライン処理には適しません。