Headphones Match

Headphones Match は、ヘッドフォンを使用してミックスをモニタリングする際に、使用するモデルに関係なく、安定したフラットでニュートラルなサウンドを実現するヘッドフォンキャリブレーションプラグインです。また、別のヘッドフォンのサウンドをシミュレートして、そのミックスがさまざまな人気モデルでどのように聴こえるかを確認することもできます。

Headphones

ポップアップメニューを使用して、メーカーのリストからヘッドフォンモデルを選択できます。また、検索フィールドを使用して特定のモデルを検索することもできます。「Show Headphones Curve」をクリックすると、選択したヘッドフォンモデルのオリジナルの周波数カーブを周波数ディスプレイに表示するかどうかを切り替えられます。

Target

ターゲットカーブタイプを設定します。「Show Target Curve」をクリックすると、ターゲット周波数カーブを周波数ディスプレイに表示するかどうかを切り替えられます。補正モードは「Calibration」「Simulation」から選択できます。

「Calibration」モードでは、ニュートラルな周波数特性を目指したターゲットカーブを選択できます。

以下のターゲット周波数特性カーブを使用できます。

  • 「Diffuse Field」は、拡散音場補正のターゲットカーブです。

  • 「Free Field」は、自由音場補正のターゲットカーブです。

    「Diffuse Field」「Free Field」のターゲットカーブは、スピーカーから出るサウンドのエフェクトを分析手法を用いてシミュレートします。結果として生じる周波数特性はニュートラルですが、明るすぎると感じる場合があります。

  • 「Harman Curve (In-Ear)」は、インイヤーヘッドフォン用に最適化された Harman 2018 のターゲットカーブです。

  • 「Harman Curve (In-Ear) wo bass」は、インイヤーヘッドフォン用に最適化された Harman 2018 のターゲットカーブですが、低域の増幅は行ないません。

  • 「Harman Curve (Over-Ear)」は、オーバーイヤーヘッドフォン用に最適化された Harman 2019 のターゲットカーブです。

  • 「Harman Curve (Over-Ear) wo bass」は、オーバーイヤーヘッドフォン用に最適化された Harman 2019 のターゲットカーブですが、低域の増幅は行ないません。

    Harman のターゲットカーブは、スタジオやリビングの音響知覚の再現を目指します。これらのターゲットカーブは、人間の耳に合わせた周波数ゲインエフェクトと、経験に基づくニュートラルなサウンドへの期待値を組み合わせたものです。

  • 「Linear」は、リニアなターゲットカーブです。

    このターゲットカーブは分析に役立ちます。このカーブは、ヘッドフォンを人間の耳に装着するための音響効果の補正を行なわないため、サウンドコンテンツの編集には適さない場合があります。

「Simulation」モードでは、別のヘッドフォンモデルの周波数特性をターゲットカーブとして選択できます。これにより、人気のあるさまざまなヘッドフォンでミックスがどのように聴こえるかをすばやく確認できます。

Amount

適用する周波数補正の量を設定します。「Limit Frequency Curve Correction Maximum to 6 dB」を選択すると、ゲイン増幅の最大値を +6 dB に制限できます。

重要

聴覚に永久的な損傷をもたらす恐れのある不適切な大音量再生を防ぐために、「Limit Frequency Curve Correction Maximum to 6 dB」をオンにすることをおすすめします。

周波数ディスプレイ

選択したヘッドフォンモデルのオリジナルの周波数特性カーブ (オレンジ色の点線)、選択したターゲットカーブ (シルバーの点線)、適用された補正カーブ (青色) を表示します。