「Watch フォルダー設定 (Watch Folder Settings)」ダイアログ

このダイアログでは、Watch フォルダーの操作に関する調節を行なえます。

  • 「Watch フォルダー設定 (Watch Folder Settings)」ダイアログを開くには、「Watch フォルダー (Watch Folders)」ウィンドウで「機能 (Functions)」 > 「設定 (Settings)」を選択します。

「メイン情報 (Main)」タブ

入力ファイルの処理後の動作 (After Processing Input File)

入力ファイルが正常に処理されたあと、フォルダーからそのファイルを削除する必要があります。以下の項目を利用できます。

  • 「Sources」サブフォルダーに入力ファイルを移動 (Move Input File to the “Sources” Subfolder)

    この項目をオンにすると、処理されたファイルが Watch フォルダー内の「Sources」というフォルダーに移動します。元のフォルダー構造が保持されます。

    補足

    XML ファイルを使用して処理対象のファイルを記述する場合、オーディオファイルは Watch フォルダー外の任意の場所に置けます。この場合、「Sourcesサブフォルダーにファイルを移動 (Move it to the "Sources" subfolder)」の設定は無視されます。

  • 入力ファイルを削除 (Delete Input File)

    この項目をオンにすると、処理されたファイルが Watch フォルダーから削除されます。

入力ファイルが処理できない場合 (If an Input File Cannot Be Processed)

入力ファイルを正常に処理できない場合、フォルダーからそのファイルを削除する必要があります。以下の項目を利用できます。

  • 「Errors」サブフォルダーに入力ファイルを移動 (Move Input File to the “Errors” Subfolder)

    この項目をオンにすると、ファイルを正常に処理できない場合、ファイルが Watch フォルダー内の「Errors」というフォルダーに移動します。元のフォルダー構造が保持されます。

  • 入力ファイルを削除 (Delete Input File)

    この項目をオンにすると、ファイルを正常に処理できない場合、ファイルが Watch フォルダーから削除されます。

「Scheduled」フォルダー (Scheduled Folder)

Watch フォルダーを処理する時間範囲を指定できます。これによって、たとえば深夜時間や昼休憩中にファイルが自動的に処理されるようにできます。

これを行なうには、Watch フォルダー内に「Scheduled」という名前のフォルダーを作成し、「Scheduled フォルダー (Scheduled Folder)」項目をオンにして、時間範囲を指定します。

Scheduled」サブフォルダーの外にコピーされたファイルはすぐに処理されます。

処理後の通知 (Notification after Processing)

この項目をオンにすると、ファイルが正常に処理されたときにシステムトレイに通知がポップアップ表示されます。通知をクリックすると、最後のファイルがレンダリングされたフォルダーが開きます。

各 Watch フォルダーに readme ファイルを追加 (Add Readme File to Each Watch Folder)

この項目をオンにすると、各 Watch フォルダーのルートフォルダーに⁠readme.html⁠という名前のファイルが追加されます。readmeファイルには、Watch フォルダーの設定に関する情報が含まれます。

「詳細設定 (Advanced)」タブ

タイミング (Timing)
  • 更新確認間隔 (Poll Period)

    WaveLab Pro で Watch フォルダーをスキャンする間隔を指定します。短い時間を指定すると、Watch フォルダーにコピーされたファイルが早く処理されます。

  • 処理開始前に遅延させる (Delay before Processing Starts)

    処理の開始前に、ファイルが Watch フォルダーに完全に書き込まれている必要があります。したがって、WaveLab Pro はファイルサイズの増加度とファイルのタイムスタンプを監視します。これらの値が変わらない場合、WaveLab Pro は指定の時間待ってから、一括処理セットを開始します。

    ファイルがサードパーティのアプリケーションによって書き込まれる場合 (たとえば Cubase でのミックスダウン)、2 秒に設定することをおすすめします。エクスプローラー (Windows) または Finder (Mac) でオーディオファイルをコピーまたは移動する場合は、より小さい値に設定できます。

  • 補助ファイルを待機 (Wait for Ancillary File)

    オーディオファイルがマーカーファイル (.mrk) とともに Watch フォルダーにコピーされる場合、両方のファイルが Watch フォルダーに存在するときにのみ処理が開始される必要があります。値には、WaveLab Pro がマーカーファイルを待機する時間を指定します。

    マーカーファイルとオーディオファイルを一緒に処理することがない場合は、0 に設定できます。

    一括処理セットで「デュアルモノファイルの処理を許可 (Accept Dual-Mono Files)」をオンにした場合、WaveLab Pro は、デュアルモノファイルの両方のモノラルオーディオファイルを待機します。「補助ファイルを待機 (Wait for Ancillary File)」項目は、「オーディオファイル環境設定 (Audio Files Preferences)」で設定できる命名規則解析によるデュアルモノファイルの機能とは連動していません。

ログファイル (Log File)

Watch フォルダー内の一括処理に関するメッセージを継続的に記録するログファイルを作成できます。ログファイルは、Watch フォルダー設定内のエラーの場所を特定するのに役立ちます。

  • ファイルパス (File Path)

    ログファイルの名前と場所を指定できます。

    分散ネットワーク環境で Watch フォルダーを使用する場合、各コンピューターに個別のログファイルが作成されます。

  • Watch フォルダーをアクティブにしたときにログファイルを消去 (Clear Log File when Activating Watch Folders)

    この項目をオンにすると、Watch フォルダーがアクティブになるたびにログファイルが消去されます。マークアップ形式のログファイルの場合、この項目は常にオンになります。

  • エラーのみをレポート (Only Report Errors)

    この項目をオンにすると、ログ ファイルにエラーメッセージのみが書き込まれます。

  • 形式 (Format)

    ログファイルはプレーンテキストファイルかマークアップファイル (XML または HTML) かどちらかを選択できます。

    マークアップファイルでは、Watch フォルダーが非アクティブになったときにのみ終了タグが追加されます。分散コンピューティング環境の場合、このタグはマスターコンピューターによって追加されます。