エンベロープエディター

ピッチフィルターアンプのエンベロープカーブを調節します。各エンベロープには、最大 512 のノードを含むことができます。

  • ヘッダーセクションの「Show/Hide Pitch Modulators」「Show/Hide Filter Modulators」、または「Show/Hide Amp Modulators」をクリックすると、対応するエンベロープエディターと LFO セクションの表示/非表示が切り替わります。

ピッチエンベロープエディター
1. ピッチエンベロープ
フィルターエンベロープエディター
2. フィルターエンベロープ
アンプエンベロープエディター
3. アンプエンベロープ
編集ツール

1 つまたは複数のノードを編集できます。

消しゴムツール

エンベロープノードを削除できます。

鉛筆ツール

あらかじめ定義されたエンベロープシェイプを挿入できます。

クリックする、またはクリックしてドラッグすることでシェイプを入力できます。

  • エンベロープディスプレイを 1 回クリックすると、選択したシェイプがあらかじめ定義された長さで挿入されます。

    「Sync Envelope」をオンにすると、最も近いグリッドの位置にシェイプが挿入されます。同じ位置を何度もクリックすると、シェイプが複数回挿入されます。

  • クリックしてドラッグすると、ドラッグした範囲にシェイプが挿入されます。「Sync Envelope」をオンにすると、シェイプの開始ノードと終了ノードがグリッドにスナップし、その間のすべてのノードがシェイプ全体の長さに対して相対的にスケーリングされます。

    シェイプが挿入されたあと、すべてのノードは選択されたままになります。これにより、編集ツールに切り替えてシェイプをさらに編集できます。

「Fixed Mode」をオンにすると、現在の時間範囲に存在するすべてのノードが挿入されたノードで置き換えられます。「Fixed Mode」をオフにすると、後続のすべてのノードが右に移動します。

ペイントツール

あらかじめ定義されたエンベロープシェイプを描画できます。シェイプはあらかじめ定義された長さで挿入されます。

Select Shape

鉛筆ツールまたはペイントツールを使用して、ノードの入力に使用するシェイプを選択できます。シェイプは、エンベロープの作成に使用できる値の変化を形作る複数のノードで構成されています。出荷時にあらかじめ定義されたシェイプは「Factory」タブで選択できます。また、独自のシェイプを作成して「User」タブに追加することもできます。1 つのタブで使用できるシェイプは最大 48 個です。

エンベロープシェイプセレクター
Save Shape

現在のエンベロープシェイプをユーザーシェイプとして保存できます。最大で 48 個のユーザーシェイプを追加できます。

Fixed Mode
  • 「Fixed Mode」をオンにすると、時間軸上でノードを移動したときに、選択したノードのみが移動します。

  • 「Fixed Mode」をオフにすると、ノードを移動したときに、後続のノードもすべて移動します。

Mode

エンベロープを有効にしたときの、対応するエンベロープの再生方法を設定します。

  • 「Sustain」を選択すると、最初のノードからサステインノードまでエンベロープを再生します。ノートを再生している間、サステインレベルが維持されます。ノートをリリースすると、エンベロープはサステインに続くステージを継続します。このモードは、ループするサンプルに適しています。

  • 「Loop」を選択すると、最初のノードからループノードまでエンベロープを再生します。そのあと、キーを押し続ける間、ループが繰り返されます。ノートをリリースすると、エンベロープはサステインに続くステージの再生を継続します。このモードは、エンベロープのサステインに動きを追加する場合に適しています。

  • 「One Shot」を選択すると、キーを放しても、最初のノードから最後のノードまでエンベロープを再生します。エンベロープにサステインステージはありません。このモードは、ドラムサンプルに適しています。

  • 「Sample Loop」を選択すると、サンプルの自然なアタックを保ちます。サンプルがサンプルループを開始するまで、エンベロープの減衰は始まりません。

    2 番めのノードを最大レベルに設定し、次のノードを使用してサンプルのループフェーズ中に減衰を形成すると、エンベロープはループフェーズにのみ影響します。この場合も、エンベロープのアタックは実行されます。

  • 「Shaper」を選択すると、エンベロープをモジュレーターとして使い、自由にプログラムできる周期的なモジュレーションを作成できます。なめらかに循環させるために、開始ノードと終了ノードのレベルはリンクしています。

    • ピッチエンベロープとフィルターエンベロープはノートをリリースしたあともループ再生され続けるため、ノートのリリース部分でこのモジュレーションを使用できます。

    • アンプエンベロープはノートをリリースするとすぐに再生が停止します。

      補足

      アンプエンベロープの終了ノードのレベルはゼロである必要はありません。ただし、「Shaper」モードから別のモードに切り替えた場合、終了ノードのレベルはゼロに戻ります。

Velocity

ベロシティーが対応するエンベロープのレベルにどのように影響するかを設定します。

エンベロープのレベルは、ベロシティーの設定とキーを押す強度によって決定します。値が大きいほど、キーを強く押すことで、エンベロープのレベルが高くなります。

Time

選択したノードの時間の値を設定します。

Sync Envelope

対応するエンベロープのテンポの同期を有効または無効にします。「Grid」でエンベロープのテンポを同期する際のベースノート値を設定します。

Shaper Sync Mode

「Shaper」モードを選択した場合に、対応するエンベロープのテンポ同期モードを設定します。

  • 「Tempo + Retrig」を選択すると、エンベロープ全体の長さがプロジェクトのテンポに合わせてスケーリングされ、選択した「Retrigger Mode」に応じて再トリガーできます。

  • 「Tempo + Beat」を選択すると、エンベロープ全体の長さがプロジェクトのテンポに合わせてスケーリングされます。エンベロープはトランスポートで再開し、プロジェクトの時間的位置に揃えられます。このモードでは、「Retrigger Mode」は使用できません。

  • 補足

    このパラメーターは「Sync Envelope」がオンの場合のみ使用できます。

Shaper Retrigger Mode

ノートを再トリガーされた場合にエンベロープを再開するかどうかを設定します。エンベロープはすぐに再開する (「Tempo + Retrig」) ことも、プロジェクトの位置から再開する (「Tempo + Beat」) こともできます。

  • 「Off」を選択すると、エンベロープは再トリガーされず自由に動作します。

  • 「First Note」を選択すると、ノートが再トリガーされ、他のノートが保持されていない場合にエンベロープが再開します。

  • 「Each Note」を選択すると、ノートが再トリガーされるたびにエンベロープが再開します。

エンベロープの量

選択したエンベロープがどの程度オーディオに影響を与えるかを設定します。このパラメーターでは、正および負の値を設定できます。「Envelope Amount」を 0 に設定すると、エンベロープは無効になります。

補足

このパラメーターは、ピッチフィルターにのみ使用できます。

エンベロープカーブの表示

ピッチエンベロープ、フィルターエンベロープ、またはアンプエンベロープのカーブが表示されます。エンベロープカーブは、ノードを追加、移動、削除して、調節できます。アタックノード (A)、サステインノード (S)、リリースノード (R) は常に表示され、削除できません。リリースノードの横に、エンベロープのリリースタイムが表示されます。

エンベロープディスプレイのコンテキストメニューの上部では、エンベロープカーブのノードを編集できます。

  • 「Copy」は、選択したノードをクリップボードにコピーします。

  • 「Paste」は、クリップボードのノードをカーソル位置にペーストします。

  • 「Replace」は、選択したノードをクリップボードのノードに置き換えます。

  • 「Duplicate」は、選択したノードを複製します。

  • 「Invert Levels」は、選択範囲の中心を軸にノードを水平方向に反転します。

  • 「Reverse Times」は、選択範囲の水平方向の中心を軸にノードの「Time」の値を反転します。

  • 「Set Sustain Node」は、選択したノードをサステインノードにします。

コンテキストメニューの下部では、エンベロープのアタック、ディケイ、サステイン、リリースの各セグメントにオートメーションやクイックコントロールを割り当てることができます。

  • 「Env Attack」は、最初のエンベロープセグメントをスケーリングできます。コントロール範囲は 0 (1/30,000) ~ 1 (30,000) です。これは、たとえば 1 ミリ秒のアタックタイムを 30 秒に伸ばしたり、30 秒のアタックタイムを 1 ミリ秒に縮めたりできることを意味しています。

  • 「Env Decay」は、最初のノードからサステインノードまでのすべてのセグメントをスケーリングできます。コントロール範囲は 0 (1/100) ~ 1 (100) です。これは、たとえば 5 秒のディケイタイムを 50 ミリ秒に縮めたり、500 秒に伸ばしたりできることを意味しています。

  • 「Env Sustain」は、サステインレベルをスケーリングできます。範囲は 0 からエンベロープに設定されたサステインレベルまでです。

  • 「Env Release」は、サステインノード以降のすべてのセグメントをスケーリングできます。コントロール範囲は 0 (1/100) ~ 1 (100) です。