「ゲイン (Gain)」ダイアログ
「ゲイン (Gain)」ダイアログでは、特定のゲイン値を設定してオーディオ範囲のレベルを変更したり、2 種類のクロスフェードから選択して、選択範囲から周囲のオーディオ素材へシームレスに移行させたりできます。
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「ゲイン (Gain)」ダイアログを開くには、オーディオエディターで「処理 (Process)」タブを選択し、「レベル (Level)」セクションで「ゲイン (Gain)」をクリックします。
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ゲイン (dB 単位)
ここに入力した値だけオーディオレベルが増減します。
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クロスフェードの種類
以下のオプションを選択できます。
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「クロスフェードなし (No Crossfade)」を選択すると、オーディオ範囲の最初や最後にクロスフェードを生成することなく、範囲全体に指定したゲイン値が追加されます。
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「インナークロスフェード (Inner Crossfade)」を選択すると、オーディオ範囲全体に指定したゲイン値が追加され、オーディオ範囲の最初と最後 (選択範囲の内側) にクロスフェードが生成されます。
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「アウタークロスフェード (Outer Crossfade)」を選択すると、オーディオ範囲全体に指定したゲイン値が追加され、オーディオ範囲の最初と最後 (選択範囲の外側) にクロスフェードが生成されます。つまり、範囲の内側のオーディオはゲイン変更の影響を受けますが、クロスフェードは適用されず、範囲の外側のオーディオはゲイン変更の影響を受けませんが、境界部分にクロスフェードが適用されます。
補足WaveLab は、オーディオファイルの最初または最後にゲイン調整が適用されているかどうかを自動的に認識し、それに応じてクロスフェードを設定します。
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ファイルの最初にゲイン変更を適用した場合は、右の境界にのみクロスフェードが生成されます。
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ファイルの最後にゲイン変更を適用した場合は、左の境界にのみクロスフェードが生成されます。
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「現在のピークレベルを検出する (Find Current Peak Level)」をクリックすると、オーディオの選択範囲のピークレベル、または範囲を選択していない場合はファイル全体のピークレベルを検出できます。この機能は、クリッピングを発生させることなく (0dB を超えることなく)、ファイルのゲイン全体をどれだけ上げられるかを計算する場合などに使用できます。
また、この処理によって、音が歪むまでゲインを上げてクリッピングを意図的に発生させることもできます。通常は意図して起こす現象ではないですが、適度なクリッピングによりミックスに迫力を加え、ドラムサウンドのアタックを強調したりできます。