VST AmbiDecoder
VST AmbiDecoder プラグインは、ヘッドフォンまたはステレオチャンネルおよびマルチチャンネルスピーカーセットアップでの再生用に Ambisonics オーディオを変換します。
-
VST AmbiDecoder プラグインを開くには、マスターセクションでエフェクトスロットにこれを追加します。
- [入力形式] > [出力形式]
-
入力信号および出力信号のオーディオ形式が表示されます。
- Output
-
ヘッドフォンによるバイノーラル再生用の「Headphones」モードか、ステレオスピーカーセットアップによる再生用の「Speakers」モードを選択できます。
- HRTF モード
-
バイノーラル再生用に頭部伝達関数 (HRTF) モードを設定できます。このオプションは「Headphones」モードでのみ使用できます。
使用可能な HRTF モードは以下のとおりです。
-
「Standard」: 標準 HRTF アルゴリズムが使用されます。
-
「Facebook」: facebook.com で VR ビデオ再生に使用されている HRTF アルゴリズムが使用されます。
このモードを使用できるかどうかは、「Main Mix」バスの Ambisonics の次数によって変わります。
-
「YouTube」: youtube.com の VR ビデオ再生に使用する HRTF アルゴリズムが使用されます。
このモードを使用できるかどうかは、「Main Mix」バスの Ambisonics の次数によって変わります。
-
「SOFA」: SOFA ファイル形式で保存された HRTF を使用できます。
このモードは SOFA ファイルを読み込んだ場合のみ使用できます。SOFA ファイルを選択するには、「SOFA」ボタンの右側にある三角形をクリックします。
-
「IMMERSE」: IMMERSE with VST AmbiDecoder アプリケーションで HRTF プロファイルを使用できます。
IMMERSE プロファイルを選択する、またはプロファイルの更新を確認するには、「IMMERSE」ボタンの右側にある三角形をクリックします。
このモードを使用するには、IMMERSE with VST AmbiDecoder の有効なライセンスが必要です。このアプリケーションのライセンスの取得や使用方法については、Steinberg の Web サイトを参照してください。
-
- Head Tracking
-
このボタンをオンにすると、VST AmbiDecoder が「Head Tracking」ウィンドウからヘッドトラッキングデータを受信します。このボタンをオフにすると、VST AmbiDecoder パネルの「Yaw」、「Pitch」、「Roll」コントロールを使用して回転角を設定できます。
- Yaw
-
Yaw の回転角を設定します。
- Pitch
-
Pitch の回転角を設定します。
- Roll
-
Roll の回転角を設定します。
- Head-Locked Signal
-
VST AmbiDecoder のサイドチェーン入力に送信される、ヘッドトラッキングデータが固定された音声信号のゲインを設定します。
- Front Focus
-
Ambisonics スフィアの定義されたセクターの強調をオン/オフします。
- Off-Focus
-
「Front Focus」セクターの外にあるサウンドの減衰量を設定します。
- Size
-
「Front Focus」の角度、つまり「Off-Focus」値の量が減衰されない Ambisonics スフィアのセクターを設定します。
- Follow Head
-
このオプションをオンにすると、「Front Focus」が上の「Head Tracking」セクションの設定に従います。これにより、たとえばヘッドトラッキング付きの VR コントローラーを使用する際に、見ている方向からのサウンドを強調できます。オフにすると、「Azimuth」と「Elevation」を手動で制御できます。これにより、たとえばプリミックスされた Ambisonics オーディオのサウンドフィールドのバランスを取りなおすことができます。
- Azimuth
-
「Front Focus」範囲の方位角を設定します。このパラメーターは「Follow Head」がオフの場合のみ使用できます。
- Elevation
-
「Front Focus」範囲の仰角を設定します。このパラメーターは「Follow Head」がオフの場合のみ使用できます。