プレーヤー、レイアウト、フロー
Dorico Pro ではプレーヤー、レイアウト、フローがすべて相互につながっています。これらは単一のスコアではなくプロジェクト内にあるため、フルスコアにプレーヤーやフローを表示することなくプロジェクト内に保存することもできます。
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プレーヤーはレイアウトとフローのあらゆる組み合わせに割り当てることができます。たとえば、フルスコアレイアウトとそのパートレイアウトの両方に 1 人のプレーヤーを割り当てたり、演奏をしないフローからプレーヤーを削除したりできます。初期設定では、プレーヤーはすべてのフルスコアレイアウト、それぞれのパートレイアウト、およびプロジェクトで作成されたすべてのフローに割り当てられます。
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レイアウトにはプレーヤーとフローのあらゆる組み合わせを含めることができます。たとえば、1 つのパートレイアウトにすべての歌手を割り当てておいて、歌のないフローをレイアウトから削除できます。初期設定では、レイアウトにはすべてのフローが含まれ、フルスコアレイアウトにはすべてのプレーヤーが含まれます。
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フローにはプレーヤーのあらゆる組み合わせを含めることができるほか、フローをレイアウトに割り当てたりレイアウトから削除したりできます。初期設定では、フローにはすべてのプレーヤーが含まれ、すべてのレイアウトにフローが割り当てられます。
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フローからプレーヤーを削除すると、そのフローで該当するプレーヤーに対してすでに入力した音符は削除されます。
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レイアウトからフローを削除すると、そのフローから該当するレイアウトが自動的に削除されます。また、その逆も同様です。プレーヤーとレイアウト、プレーヤーとフローについても同じです。
設定モードのパネルでいずれかのカードを選択すると、ほかのパネルに含まれるそれぞれのカードにチェックボックスが表示されます。選択カードに対応するカードは強調表示され、チェックボックスがオンになります。それ以外のカードは強調表示されず、チェックボックスはオフのままです。たとえば、「プレーヤー (Players)」パネルでプレーヤーカードを 1 つ選択すると、そのプレーヤーが割り当てられたすべてのフローが「フロー (Flows)」パネルで、すべてのレイアウトが「レイアウト (Layouts)」パネルで強調表示かつオンになります。
![](../../trans_picts/setup_mode/setup_mode_players_layouts_flows_example.png)
例
3 つの楽章に分割された弦楽四重奏と合唱の楽譜があります。3 番めの楽章は弦楽四重奏がタチェットになっており、合唱はアカペラで歌います。
この Dorico プロジェクトには 3 つのフロー (各楽章に 1 つずつ)、弦楽四重奏の 4 人のソロプレーヤー、合唱の 4 人のセクションプレーヤー、ピアノ譜のもう 1 人のソロプレーヤーが含まれています。このプロジェクトでは、以下のレイアウトを使用して楽譜を記譜します。
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4 つのパートレイアウト (弦楽四重奏の各プレーヤーに 1 つずつ)。各パートレイアウトには 3 つのフローがすべて含まれますが、3 番めのフローには弦楽四重奏のプレーヤーが割り当てられていないため、自動タチェットが表示されます。
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3 つのフロー、弦楽四重奏のプレーヤー、合唱のプレーヤーがすべて含まれた 1 つのフルスコアレイアウト (ピアノ譜のプレーヤーは含まない)。
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ボーカルスコア用の 1 つのカスタムスコアレイアウト。これには 3 つのフロー、合唱のプレーヤー、ピアノ譜のプレーヤーがすべて含まれます。